健康になるために何食べれば良い?がん予防、病気予防

以下のグラフをご覧ください。

出所:https://honkawa2.sakura.ne.jp/2158.html

このグラフから分かることで一番重要なことは、男女共に、近年肺がん、大腸がん、すい臓がんによる死亡者数が激増していることです。

肺がんと聞くと真っ先に喫煙を想像されると思いますが、喫煙率は明らかに下がっています。これらのがんに共通するものは何か分かりますか?

食事です。

大腸とすい臓は消化器なので、食事が影響していることは分かると思いますが、肺は意外でしょうか。実は食事から摂取した栄養のうち、不要なものは、固体が大腸から便として排泄され、液体は尿として排泄され、気体は吐気として肺から排出されます。これらの排泄物に有害物質があると排泄臓器は毒され、がんになってしまいます。

では具体的にどのような流れでこれらの臓器ががんになってしまうのか説明しましょう。

あくまでも有力な仮説ですが、がんは遺伝子異常によって起こると考えられています。

私達の体は常に新陳代謝によって新しい細胞に変わっており、古い細胞は捨てています。この細胞分裂による細胞の切り替えの際にエラーが起こり、遺伝子異常の細胞=周りを気にせずに無作為に増殖を続けるがん細胞が生まれます。これは体にとって緊急事態であり、すぐに免疫細胞がこのがん細胞を消すため、がん細胞は増殖できないのです。誰しも1日に5000個ほどのがん細胞が生まれると言われていますが、正常な免疫が機能していれば、すべて消すのでがんは増殖しないです。

では、がん細胞が増殖するには、以下のどちらか、もしくは両方が起きることが条件となります。

・何らかの影響で遺伝子異常のがん細胞が短期間に大量増殖する。

・何らかの理由で免役細胞が弱体化し、がん細胞をうまく消すことができない。

もちろん色々な理由がありますが、これらの3割以上は食事が原因だと言われています。他に先天的な免疫異常や遺伝子異常、喫煙、運動不足、ストレス、睡眠不足、アルコール、薬物、ウイルス・細菌などの様々な要因がありますが、今回は近年特に問題になっている食事について話します。

全部のがんについて説明するなら、他の要因も絡んできますが、喫煙による影響を除いた時、肺がん、大腸がん、すい臓がんの主原因はやはり食事と言わざるを得ないのです。

特にここ30年くらいに急速に増えていっていますが、原因は間違いなくファストフードやお菓子などの加工食品です。

がんが悪さをするほど大きくなるには一般的に10~20年くらいかかると言われています。また若いころは免疫が強いため、同じ生活をしていてもがんにならないのですが、加齢と共に免疫機能は落ちていき、悪い食生活を続けることでも免疫が落ちるため、若いころから食生活が悪いと30代40代くらいから徐々にがん細胞の増殖が始まり50代以降に急速にがんが増えていくわけです。

がんの中にも2種類あって、たちの悪いがんとたちの良いがんがあるようです。前者は未分化型とも言いますが、細胞分裂の早さが桁違いで数か月で大きくなるようなものです。この型は若い人でもかかることが多く、若い頃のがんほどたちが悪いとはこのことです。増殖が早いということはつまり、免疫が消す前に増えてしまって対処できないということです。たちの悪さは細胞ががん化する時の程度で決まるのだと思います。たちの良いがんの中には非常にゆっくりなものもあり、ほっておいても命の危険が少ないものもあるようです。よく亡くなってから、解剖するとがんがあったなどということも珍しくないようです。

では予防するためにどうすれば良いかとなりますが、食生活が乱れている人は今日から改善しましょう。

ほとんどの人が勘違いしておりますが、がん予防する健康食品を積極的に食べることよりがんを促進するような食べ物を避けることが何よりも重要です。

これは本当に良くあることですが、カップラーメンが食べたいが、体に悪いので、サラダをプラスするという方法です。美味しいもの食べたいから運動してカロリー消費と似ていますが、とにかく終始は大幅なマイナスなので、まずは悪いものを口に入れないようにしましょう。サラダを食べたからと言ってがんが予防できるわけではないです。多少の効果はあっても気休め程度です。特にカットされたサラダは栄養価がほとんどなくなっており、とれたての生野菜に比べると格段に栄養価は低いです。

ではどうすれば良いか?

分かりやすく言えば、悪い油、精製された砂糖や塩、食品添加物の使われた加工食品を避けるようにしましょう。

そしてできるだけ自然のもの、魚や野菜、果物などを積極的に食べましょう。

以上です。

言うは易し行うは難しの典型ですが、実践することも難しく、もし実践できたとすれば人生楽しくないでしょう。それでも病気を予防するためには必要なことなのです。100点を目指さなくてよいですが、できるだけ100点を目指すようにしていきましょう。

例えばポテチを1袋食べたとしましょう。

口に入れた瞬間から、加工食品に入った添加物が通る器官や臓器すべてに影響を与えます。口で咀嚼後、食道を通り胃に入ります。胃の運動によりドロドロの物質になり、十二指腸を通り小腸へ向かいます。十二指腸で胆管から胆汁や膵臓から膵液を受け取り、粉々の物質にされます。そして小腸で体内に吸収され、門脈を通り肝臓へ行き、代謝(体内で吸収できる形に変える)により血液やリンパ液を通して体内の各細胞へ吸収されます。小腸で必要な栄養素は吸収され、残ったカスは大腸へ運ばれ、大腸で水分が吸収され、残ったカスと腸内細菌、剥がれた細胞などがあわさって便として排泄されます。では、この過程でポテチにはどのような栄養素があり、体にどのような影響を与えるのか。実は消化・分解・代謝という作業は人体にとってかなりの重労働です。基礎代謝の2~3割は肝臓の代謝によるものだと言われるくらい代謝だけでも相当のエネルギーを使っています。また、代謝などの作業の際に、体はビタミンやミネラル、酵素などを必要とします。

もし摂取した食品にこれらが含まれていない、足りない場合は体内に貯蔵しているものを使用しますが、毎回不足している食べ物ばかり摂取していると体内ではビタミン、ミネラル、酵素不足になり、食べ物の代謝がうまくできなくなります。結果、吸収できない、代謝できない栄養素は脂肪組織などに蓄えられてしまいます。ポテチの主原料はじゃがいもですが、製造の過程でビタミンやミネラル、酵素はほぼなくなっており、代わりに悪い油や粗悪な食塩、化学調味料が大量に使われています。悪い油は参加していたり、有害な成分を含んでいたりするため、通過する臓器、消化する臓器、吸収する臓器、代謝する臓器すべてが毒に侵されます。それでも消化器官は優秀なため、体に必要な油の成分とその他不要な成分に分けて、不要なものは対外に排出します。その時発生する気体が肺を通って体外に出ていくと言われ、悪い油の摂取が肺がんにつながると言われている。

また大量の糖質は、血液に送るわけにもいかず、すい臓がインスリンを出し、各細胞に速やかに糖質を吸収させます。どの細胞もお腹いっぱいの場合受け入れてくれないので、肝臓がグリコーゲンの形で糖質を貯蔵します。あまりに続くと脂肪肝となり、肝臓がフォアグラのようになっていきます。海塩などと違う人工的な安物の食塩は、塩化ナトリウムという塩の主成分しか入っておらず、体内、血液内のミネラルバランスを一気に崩します。もちろんバランスを戻すために体内のミネラルを使うことになりまたミネラルを消費します。しかも純粋な食塩は、胃などの粘膜を傷つけ炎症を起こします。さらに多数の化学調味料は、ほとんど体内で吸収できないばかりか排泄も難しく、体内を循環する可能性もあります。体が吸収できない化学物質を腸内細菌が吸収し、悪玉細菌が増えて、腸の調子が乱れることもあります。そもそもが悪い油や化学調味料に晒された大腸が大腸がんになるリスクも上がります。

インスリンを出し続ければすい臓も疲弊して、すい臓がんに発展する可能性もあります。

ポテチに限らず、現代は栄養価の低い、悪いものが沢山入っている食品が本当に多いです。

一般的に勘違いされていることは、体に良い食品=体に悪いものを良いものに変えてくれる食品ではないです。基本的に体に良いとされる野菜や果物などは、それ自体に消化や代謝に必要なミネラルやビタミンなどを豊富に含んでおり、無駄な糖質や悪い油、添加物のようなものが入っていない、かつ人体に有益なフィトケミカルというリコピンなどの物質が含まれていることを示しており、悪い食材から摂取された有害物質を除去したり、発生した有害物質を帳消しにするような作用はないです。つまり悪い食品を取れば、その影響はしっかり体内に残り、体に良いものを食べてもあまり意味はないのです。

間違っても健康食品を取っているから、悪いものを食べても大丈夫とは思わないでください。

たまにある勘違いがバナナは健康に良いからと毎日過剰に食べていたり、納豆は健康に良いからと、納豆についているたれをつけたり、化学調味料たっぷりのものと混ぜて食べたりしている例です。サラダなども単独では健康に良くても、付属のドレッシングで台無しになったり、そもそもカット野菜が既に栄養がほとんど残っていなかったりするので要注意です。

バナナも無農薬のものならいいですが、輸入物の安物は、輸送の過程で大量の農薬が散布されていれば、食べれば食べるほど農薬も摂取することになります。また、消費者受けするように品種改良されているバナナがほとんどで、昔でいう果物と違い、甘くておいしい嗜好品になっているため、大量に食べると糖質過剰になります。

納豆も安物は輸入大豆で遺伝子組み換えの危険性があったり、付属のたれが添加物まみれだったりと心配です。

最も危険なのは、このようなバナナや納豆を食べていて、自分は健康だと思い、その代わりに体に悪いカップラーメンなどを食べている例です。

そもそもが健康に良いものも食べて、なおかつカップラーメンも食べていればカロリーオーバーになりますし、どちらも健康を害することになります。

このような食生活は、常に肺やすい臓、大腸に負担をかけているため、これらのがんが増えているのだと思います。正直、小腸や肝臓、腎臓などにも十分に負担がかかっているはずですが、これらの臓器は血の巡りが非常に良く、冷えにくいため、炎症が起きにくいようです。もちろんがんになる可能性はありますが、比較的なりにくいようです。血液の塊である心臓もがんには強いようです。

では食事対策はどうすれば良いか?

難しく考える必要はないです。

食べ過ぎず、できるだけ自然に近いものを新鮮なうちに食べましょう。

例えば、旬な野菜や果物だったり、刺身だったり、たまにはステーキなども良いでしょう。

主食も白米に麦を混ぜたり、五穀米にしたり、玄米をたまに入れたりとなるべく加工されていないものにすべきです。

とにかく食材も少数のものに偏らず、色々なものを満遍なく食べましょう。そしてお菓子やレトルト、冷凍食品などの加工食品をできるだけ減らしましょう。

加工食品の摂取を0にすることは難しいですが、量が減れば、体への負担も小さく、悪いものの排泄も容易にできるので体への影響は小さくなります。

近年のがんの急増は間違いなく生活習慣の悪化が原因ですので、まずは主原因と考えられる食事から改善していきましょう。

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