素人が株で損をする理由は「安く買って、高く売ること」ができないからです。皆さん「高く買って、安く売ること」を選択します。
え!?って思いましたか?実は、これ、冗談ではないのです。真実です。
もしあなたの周りで、「株なんて、安い時に買って、高い時に売ればいいんだよ。簡単だよ。」って言っている人がいれば、その人は間違いなく素人ですし、株で勝てないでしょう。
野球に例えるなら、「野球なんて、ボールが飛んできたら、バットで打ち返せばいいんでしょ。簡単だよ。」になりますし、ボクシングに例えるなら、「パンチがきたら避けたらいいんでしょ。相手が避けた方向にパンチすれば当たるよ。簡単だよ。」というくらい分かっていない発言になります。
はたから見れば、確かに株なんて簡単そうって思うかもしれませんが、実際やってみるとある事実に気づくのです。
安いタイミングで買おうと思うと、下がっているタイミングで買うことになりますが、どこまで下がるのか、どこで上がるのか誰にも分かりません。
よくあるパターンが、下がり始めたら、まだ下がりそうだから様子を見ようと思い、急に上がり始めたら、しまった!昨日買っておけばよかった。でも待てばまた下がるかも。と思い、様子を見続けます。そして、次の日も上がり、また次の日も上がり、ずっと待ってる人にとっては、これは上がり続けるんじゃないか。それなら、今買っておかないと乗り遅れる。と思い買うわけですが、買った時は、すでに結構株価が上がっている時で、安くはないわけです。
逆に高い時に売ればいいと言いますが、株価が上昇している時に売るのは、至難の業です。上がり続けているのですが、どこが天井かは誰にも分かりません。ずっと上がっている株はこれからも上がり続ける。しばらく待とうと考えるのが一般的です。つまりいつまでも売れないわけです。もちろんですが、ずっと上がり続ける株はまれで、下がる局面がきます。また買う時と同様で、昨日売っておけばよかった。でも待てばまた上がるかもと期待して、売るのを待ち続けるわけです。そして下がり続け、気づけた買った価格よりも安くなっていきます。そうなると、今売ったら損失が出ると思い、株価が上がるのを待つわけです。多くの場合、下がり続ける株はさらに下落していきます。そうなると長期間で塩漬けにするか、これ以上損失が出ないようにと売ってしまうことが多いです。
結論、高く買って、安く売っているわけです。
よくあるパターンです。急激に下がっている間は買えずに、上がり始めてからも、また下がるかもと期待して買うのを躊躇して、結局本格的に上がり始めたら、もう下がらないと確信して、買うのですが、既に結構高いところで買っていて、その後天井をつけて下がり始めるのですが、また上がるかもと期待して、ずるずる下がるのを見ていて、買った値段より下がっても、今売ったら損失が出ることになるので、結局売れずに、持ち続けて、下がり続けると怖くなり、結構底に近いところで売ってしまうというわけです。
人間の心理として、下がる局面では、まだまだ下がると思って、買えず、上がる局面では、まだまだ上がると思って売れず、逆に下がる局面では、もっと下がるのではないかと怖くなり損切して手放し、上がる局面では、上がったところで買ったら、天井で買うかもしれないと予測して買えないものです。
結果、高く買って安く売るというバカげた行為をしているわけです。
ではどうすれば損をしないか?
これは実はすごく難しいです。というよりも損をしない方法はないです。
確率的には、長期では株価は上昇する可能性が高いです。なぜならば企業が存続する限り、会社自体の規模は拡大していくことが一般的であり、それに応じて株価が上がるもしくは、配当金をもらい続けることができるからです。今までの統計上、様々な株に分散投資すれば、平均的にリターンが見込めておりますので、売り買いで儲けようとするのではなく、買ったら長期で保有するのが良いと思います。
もしくは上級者向きですが、下がり続けている時に敢えて買って、上がり続ける時に敢えて売るということです。先ほどの心理とは逆の動きをするわけですね。
これも一般的な話になりますが、企業の決算が大赤字とか、何か不祥事を起こしたとかでなければ、企業の株が急落することって珍しいんですよ。ただたまに急落する時があるのですが、多くの場合、その後回復しています。この急落している時に多くの素人が損切りするわけですから、敢えて買って、上がり始めたら適当なところで売却するわけです。
つまり、下がる局面で、もっと下がるかもと思いながら敢えて買って、上がり続ける局面で、まだ上がるかもと思いながら敢えて売ると結構な確率で利益が出ます。
これを頭としっぽはくれてやるなどという人もいます。
責任は取れませんが、私はこの方法なら結構うまくいきます。
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