住宅購入において重視すべき4つの点

住宅購入には様々な検討要素がありますが、極論以下4点を注意しておけばほぼ間違いない買い物ができます。むしろ、自分がどの点に重きを置いているか分かれば、より失敗がなくなります。

毎日快適に暮らせる家に住みたい

住宅購入を考える時、ほとんどの方が建物自体に目を向けてしまいますが、実は建物よりもどこで建てるかが重要になります。たまにおられますが、総額を安くしようと土地を妥協して、不便なエリアで暮らすことです。職場から離れていたり、学校やスーパー、病院などが遠いと、本当に不便です。目の前の道路が一方通行だったり、常時往来が激しくて駐車する時にストレスを感じたりと土地選びで失敗すると一生後悔します。

総額が決まっている場合、絶対に土地の予算を先に確保すべきです。建物の性能や広さなどを優先して予算が厳しくなり、土地代を下げて調整する考えがありますが、大変危険です。住宅会社は建物代が上がる方が利益になりますので、率先して、この方向にもっていきます。

極論、土地選びで成功すれば、快適な暮らしの8割は実現できると言っても過言ではないです。家の広さは慣れればなんとかなることが多いですし、間取りも慣れです。断熱性能・気密性能も重要ですが、ある程度あればエアコンでなんとかなります。年間数万円多く払えば、ほぼ解決すると思います。

快適に暮らせる家は土地で8割決まる。その他2割は、限られた予算の中で決めていけば良いです。キッチンをこだわるもよし、家の広さにこだわるもよし、断熱性能にこだわるもよし、床材にこだわるもよしです。

とにかくトータルコストを安く済ませたい

トータルコストを安く抑えたいなら、間違いなく以下の3つのどれかを選ぶことになります。

1.売れ残って値下げした建売を買う

2.築浅の割安中古住宅を買う

3.築古中古住宅を土地値以下で買う

お得感で言えば、築古が一番ですが、難易度も一番高いです。築古を選定を間違えると、修繕費などで逆に高くつく可能性もありますし、暮らしを工夫しないと冬場の光熱費が8万円超えなどの事態もありえます。

一番難易度が低いのは値下げした売れ残り建売を買うことです。売れ残っても新築ですので、性能もしっかりしていますし、修繕も必要ないです。補助金、減税、保証などすべてそろっておりますので、住宅に詳しくなくても安心して暮らせます。通常の新築と比べれば安く買えますが、中古住宅と比べると割高感はあります。

築古ほど割安ではないですが、新築に比べると値下がり率が高く、性能は新築に近いという良いとこ取りな住宅が築浅の中古住宅です。50年以上住める住宅でも築10年で価格は半額近くになると言われています。新築は値下がりが早く、所有するのは損だということです。最初の10年を所有するのは損だと分かれば、誰かに新築を買ってもらい、10年経過して安くなった時点で買わせてもらえれば、半値で新築に近い住宅が手に入るというわけです。数は少ないですが、築浅物件は売り出されています。大抵はローンの残債があったり、利益を狙ったりで、割高な物件が多いのですが、中には海外転勤が決まったり、離婚で財産分与を急いでいたりと個々人の事情で相場より安く売りだされる物件もあります。また、日本の中古住宅は、ほぼほぼ立地と築年数で価格が決まるので、高性能住宅もローコスト住宅も築10年過ぎれば価格差が小さくなります。新築時に4000万円と2500万円の家があったとすれば、新築時は1500万円も金額差があっても、中古になると、1800万円と1200万円程度になり、価格差が600万円と小さくなるのです。良い物件ほど値下がりが激しいといいます。裏を返せば、よりお得に購入できます。

他人から褒められたい

住宅は、ある意味住み手のステータスになります。有名メーカーの家、外観、内装、大きさ、立地、すべてにおいて、住み手のステータスや財政状況を如実に表現します。人はみなどこかで他人からの評価を気にしています。貧乏には見られたくないし、お金持ちに見せることで社会的な地位を高くしたいと考えている方が多数です。身に着けるもの、車、時計など他者から見えるところにお金をかけています。その最たる例が家です。どのエリアに住んでいるか、どの住宅会社で建てたのか、大きさはどうか、庭は広いのか、内装はどんな感じかなど、みんなめちゃくちゃ気にしています。YouTubeではルームツアーだらけで、おしゃれな家を公開していますし、SNSでも皆さん自慢の家を紹介されています。家は承認欲求の塊のようなものです。正直気にしない人も一定数いますが、ここを最重視して家を買う人も多いです。

将来的に価値の残る家にしたい

建物は耐久消費財です。年々価値は下がります。築30年過ぎれば、ほぼ建物価値は0になります。では将来価値の残る家ってどんな家か。

第一に挙げられる要因は立地です。将来的に人気が続くエリアに家を建てれば、土地の価値は下がるどころかむしろ上がります。身も蓋もないですが、ほぼ立地で将来の価値は決まります。

さらに建物自体も一般的に築古に価値はつかないと言いますが、性能の高い家を建てれば、100万円程度のリフォームでも高く売れる可能性があります。

今でもリフォーム済み中古住宅はよく販売されておりますが、結構高額で取引されています。

築30年でも建物代1000万円くらいで売れる可能性もあります。

不人気エリアで土地値500万円、建物も最安のローコスト1500万円の合計2000万円で家を建てて、30年後に売ろうと思うと、建物はボロボロで値が付かず、土地値も下がり100万円程度になっていて、解体費を加味するとタダでもいらない物件になり、0円でも売れ残る可能性があります。

逆に人気エリアなら土地値1000万円、建物も高性能で3000万円で合計4000万円で家を建てて、同様に30年後に売ろうとすると、土地値は上がって1200万円、建物も100万円程度のリフォームで綺麗になり、性能も高いため、1500万円で売れれば、2700万円で売却できます。リフォーム代100万円を差し引いても2600万円のこります。つまり、購入時は2000万円も高くても、最終的に2600万円残るので、600万円お得になるし、住んでいた30年間も快適な暮らしができているのです。光熱費などもあまりかからない、修繕費もあまりかからないで、トータルの差は1000万円以上になる可能性もあります。

以上4点重視すべき点を紹介しました。

どれを重視しているか確認のうえ、住宅購入に挑んでください。

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