実際の支払金額公開 プロパンガスの使用

プロパンガス=高い

このイメージが完全に定着しております。賃貸物件のほとんどが都市ガスではなく、プロパンガスの理由は、大家に有利だからです。全部の大家がそうとは限らないですが、結構な割合の大家がプロパンガス会社と契約する時に、ガスコンロやエアコンなどを無償貸与いただき、その貸借料を入居者のガス料金に上乗せしている例が多いので、プロパンガスが高いという印象を持たれているようです。この上乗せは2025年度から禁止になるようなので、今後はプロパンガスの料金が下がることも予想されますが、実は持ち家でプロパンガスを契約する時、この上乗せがないので、思った以上にガス代が安くなることは多々あります。電気や都市ガスは定額なので、契約ごとに料金が変わることはないですが、プロパンガスは完全自由料金なので、会社ごとに単価が違いますし、同じ会社でも契約者ごとに単価が違います。お隣さんが同じガス会社でプロパンガスを使っているが、単価が2倍違うということもあります。

前置きが長くなりましたが、我が家は長年プロパンガスを愛用しています。理由は、都市ガスが通っているエリアではないこと、料理はガスコンロ派、乾太くん、ガスファンヒーターを使いたいからです。

早速過去2年の実際のプロパンガス使用量、使用料金を見てみましょう。

我が家の使用状況は以下のとおりです。

・ガスコンロで毎日ほぼ3食自炊

・6人家族で毎日浴槽貯めて、全員シャワーも使用

・雨の日、冬場は乾太くんを1日1回使用

・11月~4月はガスファンヒーターを一日30分~1時間程度使用

ちなみにプロパンガスと都市ガスの使用量の換算式は以下のとおり

都市ガス使われている方は、ぱっと見、安いのか高いのか判断がつかないと思いますので、2024年1月の使用量と使用料金の換算式は以下のとおりです。

出所:https://www.salaenergy.co.jp/simulation/city_gas

我が家のプロパンガスの料金が都市ガスとほぼ同じであることがお分かりいただけると思います。

賃貸に住んでいる方からすれば、使用量と使用料金を見て、安いと思われるはずです。ただ、東京などの都市部はプロパンガスが安いエリアがあるので、そのようなエリアの方からすると普通に見えるかもしれません。一般的に地方に行けばいくほどプロパンガスは高くなります。

グラフで見れば分かると思いますが、プロパンガスを最も使用するのは給湯器であり、夏場は水道水の温度がもともと高いこと、ぬるま湯で良いことから給湯代がほとんどかからないという背景もあり、ガス代が安くなります。

冬場は確かにガス代が嵩みますが、実のところ、オール電化家庭と比べ、電気代、ガス代の合計は大差ないのです。逆に、初期費用はオール電化より安いのでプロパンガスはおすすめです。

オール電化なら給湯器にエコキュートを使用しますが、初期費用が高いのです。安くても40万円はします。プロパンガスなら給湯器にエコジョーズを使用しますが、15万円程度で設置できます。差額は25万円、耐用年数10年とすれば、年間2万5000円も節約できます。月になおすと2000円程度高くてもプロパンガスの方がお得となりますので、むしろ初期費用と光熱費を併せた総額は、オール電化より安く済むかもしれません。

料金がオール電化とほぼ同じということが分かったところで最後にオール電化と比べたプロパンガスのメリットをお伝えします。

メリット

・ガスコンロなら、土鍋なども含めどんな鍋でも使用できる。料理がおいしくなる。ガス炊飯ができる。電磁波の心配がいらない。コンロが安い。冬場に暖房の役割もする。

・給湯器の湯切れの心配がない。飲用できる。シャワーの勢いが良い。初期費用が安い

・幹太くんが使用できる。電気式乾燥機と比べ格段に速く乾かすことができる。また仕上がりも良い。コインランドリーと同じ仕組みで40分で大量の洗濯物がきれいに乾く。

・冬にガスファンヒーターが使える。石油ストーブと同じくらい暖かく、匂いもほぼなく、給油の手間もないのでかなり快適で便利。

・電気会社の乗り換えでキャッシュバックがもらえる。

デメリット

・ガスコンロの使用は火事の危険が高まる。オール電化でないと火災保険料が少し高くなる。子供に使わせることに危険が伴う。夏暑くなる。

・太陽光や蓄電池との相性が悪い。オール電化なら、晴れた昼に太陽光発電で給湯ができる。

・エコキュートと比べるとエコジョーズはランニングコストが高い。

・夜間電気割引が使えないので、電気使用の効率が悪い。

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