一条工務店で最もコスパの良い商品 ハグミ―ファム

一条工務店の低価格帯商品として、ハグミ―が有名ですが、断熱性能に弱点があります。

ハグミ―は予算がないが、一条工務店で建てたい方向けの商品ですが、一条工務店を選ぶ方の多くは、高気密高断熱住宅に憧れを抱いていると思いますので、どうしても断熱性能面で後悔が生まれる可能性があります。

そこで、注目してもらいたいのが、ハグミ―ファムです。ハグミ―と異なり、断熱性能は上位グレードのアイスマイルとほぼ同等、なおかつ、価格はハグミ―に近いというコスパ最強商品です。

つまりハグミ―とアイスマイルの良いとこどりしたような商品なわけです。ハグミーと比べるとざっくりですが、坪単価で5万円ほど違います。

逆にアイスマイルと比べると坪単価が5万円ほど安くなります。つまり、ハグミ―とアイスマイルの丁度中間位の価格なのがハグミ―ファムというわけです。

どんな人におすすめかと言えば、ずばり、断熱性能は確保したいが、なるべく価格を抑えたい方!コスパ重視だけど、断熱も諦められない!という方には是非ハグミ―ファムをお勧めしたいです。

断熱性能におけるハグミ―との大きな違いは、壁の断熱材の厚みと窓性能です。

ハグミ―は、壁の断熱材の厚みがたったの89ミリ、窓は樹脂のペアガラスです。対してハグミ―ファムでは、壁の断熱材の厚みが140ミリ、窓は樹脂のトリプルガラスです。正直ハグミーの断熱性能は、一般的なハウスメーカーの標準か多少の高断熱仕様レベルです。ハグミ―ファム水準になれば、世間一般では、高断熱と言えるでしょう。一条工務店のアイスマイルレベルになると、格段に断熱性能が上がり、超高断熱仕様と言えますが、30坪で500万円くらいは高くなります。

ざっくりですが、各会社の断熱レベルは以下のとおりです。日本の多くの地域が属する6地域で計算しています。

断熱等級4(Ua値0.86以下※2025年に義務化される水準

地方の工務店のローコスト

パワービルダー建売の一般性能

断熱等級5(Ua値0.6以下※ZEH基準

パワービルダー建売の高性能

断熱に弱いハウスメーカーの一般性能

地方工務店の一般性能

断熱等級6(Ua値0.46以下)※以前G2と呼ばれていた(このレベルから全館空調可能)

一条工務店のハグミ―

断熱に力を入れているハウスメーカーの一般性能

タマホームの大安心の家

高断熱に力を入れている地方工務店

断熱等級6.5(Ua値0.38以下)※6と7の間の差が大きすぎるため作成

一条工務店のハグミ―ファム

一条工務店のアイスマイル

ハウスメーカーの高断熱仕様

断熱等級7(Ua値0.26以下)※以前G3と呼ばれていた

ここから上は選ばれし住宅です。

一条工務店アイスマート

タマホームえがおの家

ヤマト住建エネージュG3

クレバリーホームエネリートサーモ

ウェルネストホーム

一部抜粋したのみですが、ハグミ―ファムがいかにコスパが良いかが分かると思います。同等の断熱性能であるハウスメーカーの高断熱仕様モデルは一般的に一条工務店のアイスマートより価格が高い場合が多いからです。つまり断熱等級6.5以上を達成する家で最もコスパが良いのがハグミ―ファムと言えます。

断熱性能だけでなく、ハグミ―ファムは以下の点でもメリットがあります。

標準がこのキッチンですが、他社ではオプションで数十万円かかります。多分子育て世帯の多くが必要とする仕様だと思います。

一条工務店は水回り設備を自社生産しておりますので、他社と比べて同じ価格帯でも性能が高いです。特にシステムバスは、浴槽が超高断熱のため、追い炊き不要の超エコ仕様になっています。

こちらはオプションになりますが、30坪なら60万円程度のオプションで家じゅうに床暖房を設置できます。他社と比べると破格で、通常はリビングのみでも50~100万円程度はかかります。特に浴室やトイレなどのエアコン設置が難しい場所も温かくできるため、お勧めです。

通常のハウスメーカーなどではオプションで60~100万円する第一種換気システムが標準でついています。さらに、通常は熱交換率が70~80なのに対してロスガード90は業界最高水準の90です。

これは肌感覚で分かりやすいと思いますが、冬場に換気をするとせっかくエアコンで暖めた空気を排出し、外の冷たい空気を取り込むことになります。それがロスガード90を介して換気すると、室内20度、外気0度の時に、換気をしても18度の空気を保てることになります。いかに光熱費を節約できるかが分かると思います。

一条工務店施主のほぼ100%が設置する太陽光と蓄電池。他社では400万円以上すると思われる太陽光パネル10キロワット以上と蓄電池7キロワットがなんと200~250万円程度で設置できます。これは、一条施主の特権なのでほぼすべての施主が利用しています。正直この破格で設置すればもとを取れないことはないので、設置しないと損だと思います。

外壁の標準がタイルというのがすごすぎます。普通ハグミ―ファムの価格帯の住宅なら外壁はサイディングかガルバリウム鋼板が一般的です。タイル外壁はオプションで100万円程度することが普通なのです。さらに高性能なハイドロテクトタイルにプラス50万円程度でできるので、これも予算が許す限り利用したいです。

出所:https://www.ichijo.co.jp/lineup/hugmefam/

以上ざっくりですが、ハグミ―ファムの仕様の紹介でした。皆さん気になるのが、いくらぐらいで建築できるのかでしょうが、凡そ以下の見積になることを確認しております。

30坪の場合

建物本体価格:1800万円

付帯工事:300万円

一般的なオプション(最低限):100万円

床暖房:60万円

太陽光:蓄電池:240万円

ハイドロテクトタイル:50万円

諸経費:50万円

総額2600万円程度で建築できることになります。

他社の同等性能、同等仕様の住宅を知っている人からすればいかに破格かが分かると思います。

正直大手ハウスメーカーなら、同じくらいの断熱性能の家を求めれば、太陽光・蓄電池なしでも3000万円程度はしますから。

ただ、最後に残念なお知らせがあります。ハグミ―ファムはハグミ―同様に完全規格住宅です。つまり建築予定の土地にプランが合致しなければ、建てることができないのです。この制約で断念した人が数多くいらっしゃいます。本末転倒のように聞こえますが、ハグミ―ファムのプランに合う土地を探すという方もいらっしゃいます。それぐらいハグミ―ファムのコスパが高いということでしょう。

プランは全部で100通りですが、もし2階建ての南向きを希望した場合、まず2階建ての時点で60パターン程度になり、さらに東西南北向きでプランが分かれるため、南向きは20パターン程度しかありません。

つまり、20パターンのうちから、希望の土地に合致したプランが抽出され、その中からさらにご希望の間取りを選ぶことになるのです。いかにプランが絞られるもしくはなくなるのが分かると思います。

アイスマイルは4000パターンから選ぶ規格住宅ですので、泣く泣くアイスマイルにされる方もいます。

後悔しないために土地選びの時点から、ハグミーファムを希望するなら、営業担当者にその旨伝え希望の土地を一緒に探してもらうのが良いです。

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