【NISA】日本株 高配当投資 メリット デメリット

NISAをこれから始めたいと思っている方、個別株はリスクが高そうと敬遠されていた方は是非最後まで一読くださいませ。

高配当バリュー株投資とか、高配当投資とか様々な言われ方をしますが、要は、大企業かつ高配当の企業へ分散投資を長期で行い、安定的な配当金を得ることを目的とする投資手法です。世間一般では、米国S&P500やオルカンへの投資が一般的だと思いますが、今回の高配当株投資との違いは、ずばり管理方法と投資対象企業数の多さにあります。

オルカンは、約3000近くの世界中の主要な企業に投資をしているため、個別企業のリスクと各国の通貨リスクを分散することができます。長期投資目線で見れば、現時点で運用もうまくいっており、ほぼ全員が含み益だと思いますが、今から積立を始めて確実に利益が出る保証はないです。というのも、このように広く分散して投資する投資信託商品は、市場連動型になっており、多くの割合を市場を牽引しているアップル、テスラ、エヌビディアなどの主要企業に投資しているのです。つまり、市場を牽引している企業が伸びているうちは、含み益が増えていきますが、もし世界的な不況が訪れて、主要企業の業績が下がってくれば、瞬く間に資産は暴落していきます。リーマンショックの時はまさにこの例で8割位下がったと言われています。もし1000万円投資していたら200万円になるわけです。すぐに回復して元の水準もしくはそれ以上になればいいですが、そうなるのに数十年かかる可能性もありますし、戻らない可能性もあります。

それとは異なり、日本株高配当株投資は、個別に日本の大手企業で、高配当銘柄に投資していく手法になります。メリットは以下のとおりです。

メリット

・少額から投資を始められ、確実に配当金を受け取れる。

→一般的に高配当銘柄というと、配当利回り4%以上の銘柄を言います。例えば高配当の代表格の1つである三菱HCキャピタルは株価1000円程度で、年間配当40円なので、配当利回り4%になります。ひとまずは、1000円からでも投資が始められ、年間40円の配当金は確保できるわけです。今まで預金していた人からすればあり得ない利回りだと思います。

・割安株に選んで投資することができ、将来的の株価上昇に伴うキャピタルゲインの利益も期待できる。

→例えば、JFEホールディングスという会社は、2024年前半に2600円あった株価が、現在は1700円程度まで下落しています。それにも関わらず、配当金は年間100円もらえるので、配当利回りは5.8%程度あり、かなりの高利回りになっています。今100株を17万円で買えば、年間1万円もらえますし、長期でもっておき、いずれまた2600円付近まで戻ってくれば、キャピタルゲインも9万円手に入ります。このように配当金と値上がり益の両方を狙えるのが高配当投資のうまみです。

・自分で選んだ企業に投資できるため、投資している実感(プロ意識)が持てる。これは、景気や企業の動きに敏感になり、万が一不況が訪れても、いち早く売り抜けることができるので、暴落を回避できる。

→自分の投資している会社の株価や業績は常に気になるのでニュースを気にするようになりますし、金利や為替などの情報にも敏感になります。金融のプロに近づくでしょう。つまり投資信託に積立している人よりも景気などに敏感になるので、下落の波を感じるのも早いはずです。大暴落に乗り遅れることなく、早めに撤退する迅速さも身につきます。

・企業によっては、配当金だけでなく株主優待も受け取れる。

→企業は配当金だけでなく株主優待を提供していることも多いです。例えば楽天グループの株を100株10万円程度で購入すると、年間配当は現時点ではないですが、株主優待として、1年間毎月音声+30GB使用できるSIM契約をプレゼントとあります。楽天モバイルは20GB契約でも毎月2200円程度かかりますので、単純に30GBが2500円程度と仮定しても年間3万円かかる契約が無料になると解釈できます。つまり、この株主優待の価値は3万円相当になるわけです。株主優待の利回りは30%という驚異的な数字になります。今まで他社で30GB程度使っている人からすれば、1年間スマホ代を0にできるので、本当にその価値があります。しかも株主優待は所有していれば、基本的に毎年もらえることになるので、3回もらえば、ほぼ投資資金を回収できることになります。しかも楽天モバイルが順調にいけば、配当金も復活し、それに応じて株価も上がっていくので、色んな意味で利益になる株になるのです。

反対にデメリットも存在します。

・自分だけの個別株ポートフォリオを形成することになるので、日々管理しなければならない。

→これが大変です。毎日気にしていないといけないです。もしかしたら、悪いニュースが流れ、今後暴落が続くことが予想されれば、損切の検討も必要ですし、急激に上げていて、今が天井だと思えば売ればいいです。日々評価額は変動しますので、伸びている業界の資産額は増え、調子の悪い業界の資産額は減っていきます。業界ごとのリバランスを検討したり、今後伸びてくる業界や企業を分析して投資対象を増やしたりと忙しいです。これ自体が一つの仕事になります。

・プロの管理ではないので、個人的な感情で取引することになり、失敗するリスクが高い。

→プロは、基本人のお金を預かっているので冷静に客観的に判断し利益最大化を狙います。個人が自分のお金を投資する場合、どうしても損をしたくないという感情が先に出てしまいます。客観的に見れば、もっと株価が下がることがほぼ明らかでも、今売ったら損が確定すると思い、保有を続けたりします。これがプロなら、損が出ても一旦損切をして、安くなったところで買い戻したりします。もしくは、利益が出ている株をもっと上がるかもと根拠のない理由で保有し続けて大暴落を食らいます。このように、損したくない、できるだけ多く得をしたいという感情は誰もが持っていますが、プロは市場の素人がみんなこのような考え方で取引をしていることを知っているので、その逆の行動をして利益を狙います。

・所有できる株数に限りが出るため、分散投資が難しく個別リスクを背負いやすい。

→個人では資金力に限界があります。例え1000万円あっても、株価が高い株は100株で数百万円します。ファーストリテイリングなど100株で500万円ほどになるので、1000万円のポートフォリオのうち、半分はファーストリテイリングなどというおかしなバランスになってしまいます。もし投資信託に投資すれば、例え1万円でも何千という会社に分散投資できるので、リスクを回避できます。

あまり投資先が少ないと、万が一投資先の1社が倒産した場合、資産が一気に何割も減るような事態にもなりかねません。投資信託なら、1社つぶれても、ほぼ無傷です。

SNSなどではメリットを全面に出しますが、しっかりデメリットも存在する日本株の高配当株投資。それでも興味のある方が少額で良いので始めてみるのがお勧めです。

SBI証券ならば、1株の購入・売却も手数料は無料になります。例えば、10万円からでも投資を始めれば、1株数千円程度の株が多数ありますので、50社程度購入できると思います。例え1株でも立派な株主。10万円で50社のオーナーになれるわけです。もちろん、50社から少額ですが配当金も届きます。配当利回り4%程度を目指せば、年間10万円の投資に対して4000円程度入ってくるわけです。日々10万円の評価額は変動するかもしれませんが、長い目で見れば、上昇していく可能性もありますので、長期投資で始めていくのがおすすめです。徐々に積み上げていき、20万、50万、100万、200万、500万、1000万円と増やしていけれれば理想です。1000万円も投資すれば、毎年40万円の配当金が入ってくるので、かなり生活の足しになるはずです。

時給1000円と考えれば、400時間分の労働になります。まさに不労所得ですね。

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