世に販売されている新築は大きく4種類に分けられます。
・低性能低価格:パワービルダーの建売や規格住宅
・高性能低価格:一条工務店のHUGmeシリーズ
・低性能高価格:地元工務店の注文住宅、ハウスメーカーの標準
・高性能高価格:一条工務店のアイスマート等、ハウスメーカーの高断熱仕様
かなり大雑把にまとめておりますので異論は多いと思いますが、一般向けの説明ですのでご了承いただければと思います。
値上げの続くこれからの時代、できるだけ低価格で住宅を購入し、光熱費やメンテ費を抑えることができる高性能な住宅で暮らすことがマストとなります。
長年、様々な住宅会社と相談のうえ、見積を取得したり、話を聞いてきたりしてきましたが、はっきり断定できます。間取りや住宅設備が指定のもので良いという条件で、とにかく高性能住宅を安く買いたいと思っているならHUGme一択になります。
本当に色々比較しましたが、以下の条件を満たす住宅でHUGmeより安く買える住宅に出会ったことがないのです。
・断熱等級6以上
・耐震等級3以上
・第一種換気
・太陽光・蓄電池が予算内で追加可能
・外壁がタイル
・防蟻対策ができている
正直他社でこれらの条件満たそうと思うと、軽く500万円~1000万円近くHUGmeより高くなると思います。
どれもローコストメーカーでは揃っていなく、快適に、安全に、そして維持費を抑えて暮らすためには必須となります。
それでは、これらを満たしたハグミ―のプランと見積金額を見てみましょう。

100プランの中から土地に合ったものを選ぶことになりますが、そもそも合うプランがなければ、ハグミ―を選ぶことができません。土地探しから家づくりを検討している方は早めに一条工務店の営業の方に相談し、ハグミ―が建築できるという条件で土地探しをしてもらったほうが良いです。

実際に作成いただいた見積額です。ハグミ―は規格住宅なので、坪数やオプションが同じならば近い金額になります。今回床暖房を入れておりませんが、床暖房を追加すると坪2万円プラスなので、35坪で70万円の追加となります。

まず建物価格が18,060,502円となっておりかなり安いですね。次に申請費用についてですが、一般的な相場です。
付帯工事が1,615,600円とありますが、相場くらいです。

太陽光13.475キロに蓄電池7キロついて、2,525,500円は破格です。さらに屋根一体型なので、雨漏れの心配もないですし、屋根がメンテフリーになるので、修繕費や塗装費などを節約できます。一体型なので、容量も多く載せることができ、コスパは本当に良いです。また市場価格で100万円以上すると思われる蓄電池がついてくるのも良いです。
一条工務店を選ぶ最大の理由の一つに太陽光と蓄電池があります。他社と比べ、容量が大きく、価格が安いのが最大の魅力であり、屋根一体型にできることで、見た目もかっこよく、メンテナンスも楽で、屋根目いっぱいに太陽光を設置できるという効率の良さがあります。
唯一の欠点は2つで、屋根一体型太陽光は固定資産税が高くなること、大容量の太陽光は、最初の10年は固定買取制度(FIT)により売電単価が約束され、一定の収入が得られるが、10年目以降は自己消費や蓄電池充電分以外は、売電に回すか浪費することになるので、先行き不透明。特に共働き世帯は平日日中にほとんど電気を使わないので、蓄電池、お日様エコキュート、電気自動車への充電などを考えていかないと、10年目以降に利益のあまり出ない設備になる可能性がある。

預り金は、色々と発生する諸費用を賄うために計上されており、多めにしているので、あまりが出るくらいだと思います。見積には入っていないですが、実際引っ越すとなると引っ越し費用、家具家電の購入費、不動産登記費用、火災保険費用、住宅ローン手数料などの様々な諸費用がかかるので、プラス100~200万円程度かかることもある。
とはいえ、35坪程度のHUGmeは2500万円程度で建築できることはありがたい。
他社で同じ仕様をお願いすれば、3000万円を超えるケースも多いだろう。500万円程度はお得になると考えられる。
ローコスト住宅と比較すると決して安くはないが、高価格帯のハウスメーカーと比較すれば、ローコストの部類に入る。しかも、光熱費やメンテコストを加味すれば、30~50年でかかる総コストは、ローコスト住宅より安くなる可能性が高いので、最もコスパの良い規格住宅だと思われる。

文字が小さくて恐縮だが、価格が安いからと言って、設備や性能に妥協はしていない。
窓は樹脂のペアガラスですし、長期優良住宅、省令準耐火仕様、耐震性能も耐震等級1の2倍の性能となっている。ちなみの耐震等級3の1.3倍程度の性能なので驚きである。
床と壁の断熱は正直ローコスト並みだ。どちらもEPS89ミリとなっており、ローコスト住宅の壁がグラスウール100ミリくらいであることを考えると大差ない。床は多少断熱性能が高くなるが、そこまで大きな違いはない。
天井に関しては、ハウスメーカーの高性能仕様並みなので、十分である。
その他水回りは、一条工務店の設備では一番下のグレードとなるラシック・シリーズが標準となっている。
正直、水回り設備のグレードはかなり落ちるように感じる。
参考に各設備の3グレードを比較してみよう。
ラシック・シリーズのキッチン

スマート・シリーズのキッチン

グレイス・シリーズのキッチン

ラシック・シリーズのバスルーム

スマート・シリーズのバスルーム

グレイス・シリーズのバスルーム

ラシック・シリーズの洗面化粧台

スマート・シリーズの洗面化粧台

グレイス・シリーズの洗面化粧台

違いが分かりますよね。リクシルなどの設備メーカーでもだいたい松竹梅の3種類のグレードが用意されております。
一般的な設備メーカーで水回り3種を揃えると
安いモデル:250万円くらい
普通モデル:400万円くらい
上位モデル:600万円くらい
の差が生まれます。
水回りは、毎日使うものですし、消耗も激しいです。また買い替えるとなると、撤去費や新たな設置費もかかるので、新規で導入するよりも高くつきます。
一番賢いのは、初期費用はかかるが、良いものを導入しておき、長く使うことですが、予算の関係上多くの人が下のグレードを選ぶのが現状です。
そもそもハグミ―シリーズは、ラシック・シリーズしか選べませんので、この点は大きなデメリットになるかもしれません。

主に使われているEBコートフローリングは以下のようなフローリングです。

これはシートフローリングと呼ばれる種類のフローリングで、最近の新築ではよく見られます。
メリットは
・価格が安い
・メンテナンスが楽
デメリットは
・傷ついたら修復不可
・肌触りが良くない
・冬冷たい
但し一条工務店では全館床暖房を設置できるので、冷たい床とは無縁かもしれません。
以上がHUGmeの紹介と見積になります。繰り返しになりますが、高性能住宅をなるべく安く手に入れたいという方にぴったりの商品となります。
最後に補足しておくと、外観や間取り、設備などにこだわりたいという方にはHUGmeは向いていません。
出所:https://www.ichijo.co.jp/philosophy/standard/grace/#lavatory
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