
アイスマイルは一条工務店の低価格帯の規格住宅となります。HUGmeも同様に低価格帯の規格住宅ですが、こちらは100種類しかプランがないので、土地に合致した住宅を選べない可能性もありますし、希望の間取りが選べる可能性も低いので、実際は、HUGmeからアイスマイルに変更する方も結構います。
HUGmeとの大きな違いは、圧倒的なプラン数、断熱性能が高い、床暖房が標準でついてくる、差額を支払えば、設備をアイスマートと同様にできるという点です。

そして他社との圧倒的な違いは、屋根一体型の太陽光になります。太陽光発電を最大限にできますし、屋根材がメンテナンスフリーになるので、維持管理費を抑えることができます。
見た目が好きという方も結構多いです。

他社と比べると性能が高い分、お値段も高いのですが、太陽光の自家消費、売電、蓄電池により、毎月の電気代を抑え、売電収入を確保できます。
例えば毎月の支払を2万3千円安くできるならば、35年ローンの支払いで見た時、

840万円分の価値があるということです。つまり、購入時の価格が840万円高くなっても毎月の負担は同じということになります。
実際は10年目以降はFIT制度が終わり、固定買取でなくなる点や金利の上昇リスク等もありますが、電気代の高騰で、支払額をさらに削減できる可能性や、10年目以降に電気代の高騰が続けば、買取価格が今と同じかそれ以上になる可能性もあるため、お得であることには変わりありません。

一条工務店の最大のメリットは、大容量の太陽光と蓄電池を破格の価格で導入でき、高断熱高気密住宅により、全館床暖房を24時間起動しても光熱費があまりかからない点にあります。
もちろん、アイスマートの方が断熱性能が高いのでより光熱費を抑えることができますが、初期費用が300万円~500万円程度高くなり、ローンが借りられない人もいると思いますし、借りられたとしても、30~50年で初期費用を光熱費で回収することも難しい場合が多いです。
アイスマイルは、断熱性能がアイスマートに比べ劣りますが、一条工務店の強みを存分に活かすことができます。

また、打合せなどの無駄な時間を省略し、人件費を削減することで安さを実現しています。アイスマートのような注文住宅ですと、個別のお客さんごとに住宅を設計する必要がありますので、設計料もかかります。
仕事している方にとっては打合せの時間を何度も確保するって結構ストレスだと思います。私の経験や知っている方の話を聞く限り、これから住宅を建てる素人の施主の意見って結構間違っていることが多く、施主設計の注文住宅って住み始めてから後悔する例が非常に多いです。
反対に、規格住宅は建築のプロが何度も検討を重ね、万人にとって暮らしやすい間取りなどを設計しておりますので失敗はしないわけです。
家って引き算の考え方が正しくて、便利なものや快適なものが多い家よりも、いかに不便や不快が少ない家にするかが重要なんです。
快適っていうもの自体が求めるものではなくて、不快がない状態といったほうが正しいかもしれません。
暑い屋外から涼しい室内に入った際に感じる快適さより、心地よい春の日に感じる心地よさの方が近いかもしれません。無意識に不快さがない快適さが家においては一番重要なのです。
出所:https://www.ichijo.co.jp/ismile/ad/

高性能ウレタンフォームはアイスマート以上になるので、アイスマイルの場合は、EPSという断熱材になります。またアイスマートと違い、140ミリのみです。追加の50ミリの断熱材を付加断熱をいい、断熱性能をかなり高めることができます。
アイスマートと比べると断熱性能が劣りますが、一般的な住宅と比べるとかなりの高断熱で、普通に生活している分にはアイスマートとアイスマイルの違いを感じることはほとんどないです。年間の光熱費で差が生まれますが、多くの例を見ている限り、多くても1万~2万円の違いで収まっているようです。

EPSもグラスウールの1.5倍程度の性能があります。つまりEPS140ミリはグラスウール200ミリ相当の性能があるということです。
出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/urethane/

本当によくある一条工務店の間取りになります。正直自由設計のアイスマートでもこのような間取りにされている方は非常に多いです。
一条工務店は全館冷暖房を前提としているため吹抜け採用はお勧めです。採光もできますし、リビングの開放感が違います。
あと細かい点ですが、脱衣所とお風呂がリビング奥に設計されているのは良いです。玄関側に設置すると冬場にどうしても寒くなることがあるので、例え全館暖房をしていてもリビング奥へ設置しておくことはお勧めです。

とにかく太陽光、蓄電池が安いです。一般的に太陽光1キロの価格が20万円はしますので、太陽光パネルだけで、270万円程度になります。さらに100万円近くする蓄電池がついてくるのですから、370万円相当のものを250万円で設置できるということです。屋根一体型なので、屋根への負担も少ないですし、本当にお勧めです。

建築総費用が約2800万円となっています。正直これだけの住宅性能に太陽光・蓄電池がついて、全館床暖房もついたうえに長期の保証もしっかりしていることを考えればかなり安いと思います。
ちなみにHUGmeですと同じ仕様で、以下のとおり250万円程度安くなります。

アイスマイルとHUGmeの最大の違いは以下の5点です。
・アイスマイルは4000プラン、HUGmeは100プラン
・壁の断熱材の厚みが、アイスマイル140ミリ、HUGme89ミリ
・窓はアイスマイルは樹脂トリプル、HUGmeは樹脂ペア
・アイスマイルは床暖房が標準、HUGmeはオプション
・アイスマイルは耐震等級1の1.5倍、HUGmeは耐震等級1の2倍の耐震性能
耐震性能以外はアイスマイルに軍配が上がりますね。これらに差額分の価値があるかどうかだと思います。
ちなみにHUGmeの断熱性能を上げたHUGmefamにして、床暖房をオプション採用するとおおよそ200万円程度の追加になりますが、壁の断熱材140ミリ、窓は樹脂トリプルにして、全館床暖房も採用できます。
こうなると差額の50万円程度のメリットは、多くのプランの中から選べることですが、耐震性能が劣るので、HUGmefamのプランの中で希望する間取りがある場合は、HUGmefamにしたほうが良いかもしれません。
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