色々なランキングがありますが、新築着工棟数で1位である一条工務店は住宅業界ではかなり注目されています。
そんな大人気の一条工務店ですので、かなり注目されており、肯定的な意見も否定的な意見も多数ございます。
人は不思議なもので、何かに悩んだ時に調べものをするもので、どうしても否定的な意見を探す傾向があります。つまり、営業担当などから良いことばかり聞いており、決めようと思っているが、悪いことはないのか心配になり調べるからですね。
今回は、そんな否定的な意見を3つに分類し、解説します。
1.前向きな改善を求める批判
正直これが一番参考になる批判です。
例えば、一条ルールと呼ばれる、自由設計にも関わらず、間取りなどに制限がかかることが多いことを緩和してほしいとか、キッチンなどの設備を一条オリジナルから他社へ変更する時の差額をもっと小さくしてほしいとかですね。
どちらかというと一条工務店が良いという前提で改善を求める批判です。
2.他社に決めたい時に、一条工務店を諦めるための批判
これは、批判している方が自分自身を納得させるためにしている批判になります。
例えばダイワハウスと一条工務店で悩んでいる時に、断熱性能以外ではダイワハウスにメリットを感じており、ダイワハウスで決めたいが、一条工務店の断熱性能が捨てがたい。ダイワハウスを選んだら後悔するかもしれないというときに、一条工務店を諦めるための批判を考えるわけです。これも、一条工務店が嫌いとかではなく、単に自分の選択肢を正当化するために一条工務店を例に出して批判しているだけになります。
一条工務店自体を批判というよりも高気密高断熱住宅を批判したいときに、その代名詞となる一条工務店を批判しているといった方が正しいかもしれません。
よくある2つの例
1.発信者はダイワハウスなどの大手ハウスメーカーで一条工務店のアイスマートと同等かそれ以上の金額の家を建てている。住み始めてから家のデザインなどのその他の要因よりも家の断熱性能などの性能が重要ということに気づく。一度建ててしまうとやり直しはできないので、どうにか自分の選択が正しかったと思うように考える。そこでやり直せるなら選びたい一条工務店のデメリットを列挙することで、一条工務店を選ばなくてよかったと無理やり自分を納得させるための批判を繰り返す。
イソップ寓話に酸っぱい葡萄の合理化という話があります。
狐が高いところにある葡萄がほしくて何度もジャンプするが結局取れなくて、諦めるために、どうせあの葡萄は酸っぱいくてまずいと思い込んで立ち去る話です。
・高断熱住宅は乾燥するから快適ではない。
・乾燥する家は加湿器の電気代がかかるし、給水の手間もかかる
・実際冷暖房代をケチれば、光熱費もたいして変わらない
・高性能住宅は設備が多いのでメンテにお金がかかる
などとデメリットばかりにフォーカスし批判することです。
2.ケチって建売などの低性能の安い家を買ってしまった人が後悔から批判する。これは、一条工務店のハグミ―に対して行われている例が多いです。ハグミ―発売前は、一条工務店の一番安い家はアイスマイルでしたが、それでも建売よりかなり高かったです。その時点では建売と価格差が大きかったため、節約志向者は一条工務店を検討から外していました。しかしながら、最近ハグミ―が登場し、ローコスト並みの予算で高性能住宅に住めるということが分かり、また酸っぱい葡萄の理論で批判を始めるわけです。
ハグミ―はオプション必須なので結局高くつく
新商品なので欠陥が見つかるかも
100プランしかないので、ほとんどの人の土地に合わないので建てられない
名前がカッコ悪い
床暖房がオプションなので、一条工務店の良さがない
結局、どれもたいしたデメリットではなく、これから一条工務店を検討する方にとってはあまり気にする必要のない内容ばかりだと思います。
単なる僻み
批判の極みです。予算が足りなくて、どうしても一条工務店を建てたかった方が、既に住んでいる方に対して、これから購入する方に対して僻みの批判をしてきます。
・住宅価格が高すぎる
・設備はローコスト住宅
・断熱性能も気密性能も劣化により数年で一気に悪くなる
・フィリピンで設備などを生産しているため、品質が低い
・注文住宅も含め規格化がひどく、一条ルールに縛られ、自由な家は建てられない
・屋根一体型の太陽光は固定資産税が高い
・床暖房が故障したら数百万円の修理費がかかる
・設備の耐久性が低い
・高断熱住宅で快適に過ごした子供はひ弱になる
・断熱性能が高すぎて、春や秋に熱中症になる
挙げ始めたらキリがないですが、多くが憶測かつ思い込みの発言です。場合によっては、会社の名誉棄損や営業妨害になります。
述べた内容は私がネットやリアルに否定的なことを言っていたことを一部まとめたものです。
これから一条工務店を検討する方は、良い意見だけでなく、このようなネガティブな意見にも是非耳を傾けてもらえればと思いますが、決して鵜呑みにしないようにしましょう。
物事何においても利点と欠点は存在します。
どんな欠点を聞こうと、自分が感じた利点のほうが大きければ迷わず自分の考えを優先してください。
住宅購入において最もしてはいけないことは、他人の根拠のない批判を鵜呑みにして住宅購入をやめることや、自分が最も大切にしたいことを他者の意見によって変えてしまうことです。
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