ガスコンロの選ぶ基準って非常に難しいです。
多分ほとんどの方が見た目と金額でなんとなく選んでいるのではないでしょうか。
今回は、ガスコンロ購入者必見のガスコンロを選ぶ基準について紹介します。
早速基準をお伝えしますが全部で7つあります。
ビルトインか卓上か
基本的にビルトインの方が価格は高いです。
賃貸の場合、引っ越しで撤去することが前提になっているため、卓上タイプが多いですが、持ち家の場合は、長く使うことを前提にしているのでビルトインタイプが圧倒的に多いです。使い勝手はビルトインの方が上で、デザインにおいてもビルトインのほうが優れていることが多いです。
あまりガスコンロの使用頻度が高くなく、価格を抑えたい場合は、卓上タイプで十分ですが、毎日料理する方やキッチン回りの見栄えをよくしたい方はビルトインがおすすめです。
予算で言うと、ビルトインなら10万円から、卓上なら3万円からが1つの基準となります。
どのような機能がついているか
ガスコンロは見た目より機能性で選んでください。
ついつい気に入ったデザインのコンロを選びがちですが、毎日使うものですし、自分が良く使う機能に特化したコンロを選ぶべきです。


出所:https://moamoa-shop.com/convenient-stove-functions/
代表的な4つの機能となります。私も20年以上ガスコンロは使っていますが、だいたいこの4つの機能はすべて多用します。
特に炊飯機能は、便利で、ガスコンロを導入するなら電気炊飯器ではなく、ガス炊飯器を利用いただきたいです。理由は、ご飯が美味しく、安いことです。よくBBQなどで飯ごうを使ってごはんを炊くと思いますが同じ味がします。しかも炊飯鍋も6000円程度で買えるので安いです。電気炊飯で美味しく炊こうと思うと、良い炊飯器が必須ですが、10万円以上する炊飯器もガス炊飯器には勝てないと思います。
唯一の欠点は、電気炊飯器に比べ光熱費が少し高いことです。とは言っても、月に100~200円程度の違いなので、初期投資の違いを考えればガス炊飯器の方がコスパが良いです。
温度調節機能は揚げ物で重宝します。火力一定にすると油の温度が上がるし、弱めると温度が下がりすぎてうまく揚げることができないです。揚げ物で最も難しいのは油の温度をキープすることです。調整機能がついていれば、勝手に火力調整して温度を一定にしてくれるので揚げ物が上手にできます。
湯沸かし機能は毎日のように使いますね。この機能がないガスコンロの場合、湯を沸かしていることを忘れ、放置して沸騰した水がなくなったり鍋が焦げたりしてしまいます。ガス代ももったいないですし、危険ですし、鍋がだめになるかもしれないですよね。湯沸かし機能がついていれば、沸騰すると自動で消えるので安心です。また消える時に音が鳴るので忘れることがないです。
調理タイマー機能は、煮物やゆで卵を作る時に重宝します。カレーなどは時間を予め設定しておき、弱火で長時間煮込むことができるので、その間別の作業ができます。とにかく、消し忘れることなく、長時間煮込むことができるのが最大のメリットです。
グリルは魚専用か多機能か
安物モデルのグリルは魚専用ですが、上位グレードになると多機能になります。
グリルは魚用と考えている方がほとんどで、結構な割合の方が、一度使うと匂いが気になる、汚れが気になるという理由で、購入してから4人に1人が一度も使っていないようです。

出所:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000003440.html
実は、上位機種になるとグリルを使ってなんでもできます。我が家はリンナイリッセを使っていますが、

出所:https://numazu-gas.jp/products/built-in-stove/rinnai-lisse-mytone-sence/
朝食のパンや餅を焼くのも、昼ごはんに買ってきた揚げ物の総菜を温めるのも、夕食の唐揚げ、とんかつなどの揚げ物や焼き魚にも、すべてココットプレートという専用のプレートを用いてグリルで調理します。遠赤外線で料理するので、まるで炭火で焼いたようなおいしさがあります。
もし今までグリルを使った料理の経験がないなら、グリルの機能が充実しているコンロを購入することをお勧めします。
掃除などのメンテナンスがしやすいか
IHクッキングヒーターと比べ、ガスコンロは汚れやすいです。
安物だと

出所:https://www.haseko.co.jp/branchera/magazine/article/cleaning17.php
こんな感じで簡単に汚れます。
安物は、天板がホーローなどの素材が多いですが、汚れがこびりつくと中々取れないので専用の洗剤などが必要になります。見た目も悪いですし、衛生的にも良くないです。キッチン回りが臭う原因にもなります。
天板の掃除は毎日のことであり、見た目にも最も影響を与えるため、できるだけ掃除がしやすい素材がいいです。
お勧めは強化ガラスです。

出所:https://rinnai.jp/products/kitchen/gas_conro_lisse/gc_lisse/lisse_lineup
こちらはリンナイのリッセですが、天板は厚みのある強化ガラスで、我が家でも4年程度使用していますが、一切傷もつかず、毎日汚れてもふきんで拭けば綺麗になります。専用洗剤もいらないですし、しつこい油汚れがこびりついた汚れもふけば綺麗になります。
少し価格帯は高くなりますが、強化ガラスを使用した製品を選ぶようにしましょう。
たまに割れるのが怖いという意見も聞きますが、事故でガラス表面が割れた場合、火災保険で直せる場合も多いです。
省エネ性能はどうか

出所:https://www.gaskigu.com/shopdetail/000000021619/
省エネ性能は「エネルギー消費効率」という部分で分かります。この数値が高ければ高いほど、同じガスの量で多くの火を作ることができます。つまり、同じように使用していてもガス代を安くできるわけです。
コンロを選ぶ際に省エネ性能の高いものを選べば、長い目で見ると購入費用が高くても、ガス代の節約効果でもとが取れる可能性もあります。

出所:https://enechange.jp/articles/stove-burner-cost

出所:https://www.toshiken.com/ultraene/cooking/index2.html#action36
少しでも省エネ性能が高いものにすれば、1日5円程度の差が生まれます。たかが5円と侮るかもしれませんが、ガスコンロは毎日使います。つまり年間5円×365日=1825円も節約できるのです。
耐用年数が10年から15年ですので、省エネ性能の高いコンロにするだけで、18250円~27375円も節約できるのです。
ほとんどの方がコンロを選ぶときに省エネの観点が抜けていると思いますので、必ず覚えておいてください。もしかしたら迷っている2つのコンロがあり、片方が省エネ性能が高い場合で、このことを知らずに省エネ性能が低い方を選ぶ可能性だってあるのです。
自動調理機能は必要か
買う前は、テンションが高まり、色々期待するものです。新しいコンロを買ったら、色々料理してみたい。自動調理機能があれば、いろんな料理に挑戦できる。少し高いけど、良いコンロにしよう!
こんな感じで高いコンロを買っていく方が本当に多いです。特に新築に設置する場合は、このような傾向が強いです。
正直私の周りで自動調理機能を使っている人はほぼいません。買った当時はみなさん使うんです。私も使いました。でも数か月もしないうちに全く使わなくなります。もちろん使い続けている方もいますが、使わなくなる可能性も十分にあります。
なぜか? それは、下ごしらえがめちゃくちゃめんどくさいからです。自動調理機能って、結局ガスにかけてから、完成までを自動でしてくれるだけで、野菜を切ったり、調味料入れたり等の準備はすべて事前に行う必要があります。
しかもレシピ通りにやらないとうまくできません。分量なども調整できないことも多く、レシピに合わせて食材なども準備しなければならないのです。そもそもが火にかけるところまで準備したのなら、大抵は自動調理機能使わなくても簡単にできます。
つまり、あまり必要性を感じない場合が多いことと少々めんどくさいことで使わなくなる方が多いわけです。購入前にこのことをよく理解して選んでください。
気に入ったデザインか
極論最後はこれになると思います。毎日眺めるコンロのデザインが気に入らなければ、料理も楽しくないし、掃除などのメンテナンスも楽しくないです。多少機能が不足してても使い勝手が悪くても、気に入ったデザインのガスコンロなら許せてしまう方が多いのではないでしょうか。
よくある失敗が在庫処分品や展示処分品の安さに惹かれ、気に入った色でないものを買う例です。みなさん好きな色って大抵同じで、価格も高く、売り切れている例が多いです。
私も実はホワイトが良かったのですが、シルバーが2万円安いのに惹かれ、購入して失敗した経験があります。購入する時は、色が違うだけで同じコンロだから、2万円安いほうが絶対お得と思い、在庫処分品の売れ残りを選びましたが、購入後しばらくすると、ホワイトのコンロをネットなどで見るたびに気になり後悔をしました。購入するときデザインに妥協せずに2万円高くても取り寄せてもらってホワイトを買えば良かったとすごく後悔しました。
15年くらい使う可能性もあり、毎日使うものなので、たかが2万円の違いならば、15年で考えれば年間1300円程度、月額110円程度の負担なのです。それなら毎月110円払ってでも、気に入ったコンロで毎日料理したいと思いました。
機能はなければ使わないだけなのでなんとかなりますが、デザインだけは変えることができないですし、使う度に後悔するので絶対に妥協しないほうが良いです。
最後にホワイトとシルバーの比較画像をのせておきます。


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