【サンバイオ株】アクーゴ出荷条件達成も株価は乱高下 ~製造結果適合で出荷準備進む~
2025年5月29日、**再生医療ベンチャーのサンバイオ(4592)**が発表した「アクーゴ🄬脳内移植用注」に関する重要な進捗が注目を集め、同社株は荒い値動きを見せました。
▼ 株価の値動き(5月29日)
項目 | 値 |
---|---|
前日終値 | 3,415円 |
始値 | 3,520円 |
高値 | 3,935円(年初来高値) |
安値 | 2,951円 |
出来高 | 17,837,800株 |
売買代金 | 約583億円 |
値幅制限 | 2,715~4,115円 |
一時は年初来高値となる3,935円を記録したものの、終盤には急落。最安値は2,951円まで下げるなど、1日で1,000円近い値幅を伴うボラティリティの高い展開となりました。
ちなみに本日の動きは以下のとおりでした。


長年株をやっていますが、ここまで乱高下するのは珍しいです。
夜間PTSでストップ高に一瞬なりましたが、すぐに下がった時点で多少は予想できましたが、トップから1000円以上も下落するとは思いませんでした。
ほんと株は難しいですね。
上場来の長期チャートは以下のとおりです。

ピークは1万円を超えているので、今後に期待ですね。
▼ 発表の要点:アクーゴ出荷に向け条件達成!
サンバイオは29日、再生医療等製品「アクーゴ🄬脳内移植用注」に関し、出荷承認の条件とされた3回目の製造試験で“適合”となったことを発表しました。
✅ ポイントまとめ
- アクーゴとは?
外傷性脳損傷などに伴う運動麻痺の改善を目指す再生医療等製品(一般名:バンデフィテムセル)。 - 今回の進捗内容:
- 3回目の市販用製造が「規格試験」「特性解析」のすべてで基準を満たし、適合。
- 出荷解除に必要な全条件をこれでクリア。
- 今後、一部変更申請を行い正式な承認取得を目指す。
- 出荷開始は「2026年1月期第2四半期(2025年5~7月)」を引き続き予定。
この発表により、市場では出荷実現への期待感が一気に高まりましたが、その後の利益確定売りや過熱感もあり株価は乱高下しました。
▼ 他銘柄への波及:JCRファーマも急伸
また、アクーゴの商用製造受託先である**JCRファーマ(4552)**にも思惑買いが波及。2025年1月には両社が製造受委託契約を結んでいることが開示されており、今回の進展でサプライチェーン全体への注目が集まっています。
▼ 今後の見通しと投資判断は?
今回の「第三回製造結果の適合」は、サンバイオにとって大きなマイルストーンの達成です。これにより、いよいよ製品の商用出荷が現実味を帯びてきました。
ただし、株価は期待と不安の綱引き状態。実際の出荷・収益化が進むまでは不安定な展開も想定されます。
▼ 企業プロフィール:サンバイオとは?
- 設立:2013年(創業2001年・米国)
- 本社:東京都中央区
- 事業:再生医療等製品の開発・製造・販売
- 主力製品:SB623(=アクーゴ)
“脳の再生医療で世界を変える”ことを目指し、神経系のアンメットニーズに応える新薬開発を進めています。
▼ まとめ
アクーゴ出荷に必要な3回の製造試験がすべて適合し、出荷への最終段階へと進んだサンバイオ。投資家としては、今後の申請・承認プロセスと、実際の売上貢献タイミングに注視していきたいところです。
とはいえ株価は短期的には過熱感もあり、冷静な値動きの見極めが必要です。引き続き、再生医療分野での展開に注目が集まる一日となりました。