【完全版】賃貸 vs 持ち家|年収600万円・家賃補助ありで30年住み続けたらどっちがお得?
こんにちは!
「賃貸で毎月3万円の家賃補助があるけど、持ち家にすると補助がなくなる。それでも持ち家ってお得なの?」そんな疑問を持つあなたに向けて、税金や社会保険、維持費、住宅ローン控除もすべて含めて、リアルな数字で徹底比較してみました。
1. 家賃補助にも税金・社会保険料がかかる現実
まず重要なのが、家賃補助は給与の一部として扱われ、所得税や社会保険料の対象になること。
年収600万円の方が月3万円の家賃補助を受けると、年間で以下のような負担増が発生します。
税・保険の種類 | 年間の負担増 |
---|---|
所得税(約20%) | 約72,000円 |
住民税(約10%) | 約36,000円 |
社会保険料(約15%) | 約54,000円 |
合計 | 約162,000円(約1.35万円/月) |
つまり、家賃補助3万円のうち約1.35万円は税・保険で引かれ、実質は約1.65万円の手取り補助になるイメージです。
2. 賃貸と持ち家の条件整理
項目 | 賃貸(家賃補助あり) | 持ち家 |
---|---|---|
月々の住居費用負担 | 約76,500円 (家賃9万円 − 税引き後補助1.35万円) | ローン返済80,000円 |
固定資産税・修繕費 | なし | 固定資産税12万円/年+修繕費10万円/年を想定 |
期間 | 30年 | 30年 |
30年後の売却価格 | なし | 1,000万円で売却想定 |
3. 住宅ローン控除での節税効果
住宅ローン控除は年末のローン残高の1%が13年間所得税から控除される制度です。
例えば3,000万円のローンなら年間約30万円、13年間で約390万円の節税が見込めます。
4. 30年間のトータル支出シミュレーション
■ 賃貸の場合
76,500円 × 12ヶ月 × 30年 = 約27,540,000円
■ 持ち家の場合
- ローン返済:80,000円 × 12ヶ月 × 30年 = 28,800,000円
- 固定資産税+修繕費: (120,000 + 100,000)円 × 30年 = 6,600,000円
- 合計支出:35,400,000円
- 住宅ローン控除による節税:-3,900,000円
- 30年後売却益(差し引き):-10,000,000円
- 実質支出合計 = 35,400,000 – 3,900,000 – 10,000,000 = 21,500,000円
5. 比較まとめ
選択肢 | 30年の総支出(円) |
---|---|
賃貸(家賃補助あり) | 約27,540,000円 |
持ち家(控除+売却考慮) | 約21,500,000円 |
6. どちらが得?結論と注意点
- 長期で見ると、住宅ローン控除も含めた持ち家のほうが約600万円お得になる可能性が高い
- 持ち家は資産として売却できるメリットが大きい
- しかし、頭金や諸費用、ローン金利の変動リスクもある
- 賃貸は初期費用が少なく、引っ越し自由・災害リスクが低い点は大きな強み
- 生活の変化(転勤、収入変動)によっては賃貸のほうが安心な場合もある
7. 最後に
「賃貸 vs 持ち家」のどちらが得かはあなたのライフプランや価値観次第。
数字だけでなく「安心感」「住み替えの自由」も重要なポイントです。
とはいえ、家賃補助の実質負担増や住宅ローン控除を踏まえると、持ち家は長期的に経済的メリットが大きい選択肢だと言えるでしょう。