賢い購入法：中古住宅を賃貸→購入でリスクゼロにする裏技
中古住宅の購入を検討している方にとって、「物件の状態が不安」「もし欠陥住宅を掴んでしまったらどうしよう」と心配になることも多いでしょう。そんな方々にぜひ試してほしい方法が、**「購入前に賃貸として住んでみる方法」**です。この方法を活用すれば、リスクを最小限に抑えながら、賢く中古住宅を手に入れることができます。
この方法の「うま味」3つのポイント
1. 万が一欠陥住宅だった場合、容易に退去できる
賃貸契約を結んで住む場合、最も大きなメリットは、万が一住んでいる間に欠陥住宅だと分かっても、簡単に退去することができる点です。購入後に発覚した欠陥に対しては修繕費用や法律的な手続きが発生し、後悔することが多いですが、賃貸であればこのリスクを未然に防ぐことができます。例えば、雨漏りや白アリ被害が発覚した場合でも、退去の際には修理や対応が必要となりますが、購入前に気づくことで余分な費用や時間を避けることができます。
2. 賃貸中に破損した場合、借家人賠償保険で無償で修繕・新品交換ができる
賃貸契約中に家の設備を壊してしまうことがありますが、その場合、借家人賠償保険に加入していれば、修繕費用や新品交換を無償でカバーしてもらうことができます。例えば、システムキッチンやエアコンの故障、家具の破損などがあった場合でも、全て保険で賄えるため、自己負担なく修理・交換が行える点が大きな魅力です。購入後に設備が壊れても、購入者が自己負担で修理をする必要がありますが、賃貸中ならその費用は賠償保険でカバーされるので、金銭的な負担を軽減できます。
3. 家賃補助がフルに使える
賃貸で住んでいる間は、会社や自治体から提供される家賃補助を活用できることもあります。例えば、月々の家賃が9万円の物件に対して、会社から3万円の補助が出る場合、実質6万円で済むことになります。この家賃補助を上手に使えば、賃貸期間中に大きな金銭的メリットを享受することができます。2年間で約144万円の節約になることもあり、賃貸契約中に節約できるお金が、後々購入時の頭金やその他の費用に回すことも可能です。
具体的な方法の例
たとえば、築10年の中古住宅を2,500万円で購入したいと考えている場合、購入前に2年間賃貸してから購入する方法を試すことができます。このように、賃貸契約を結んで住んだ後、希望する価格で購入できるように交渉します。
賃貸契約の設定
まず、家賃9万円で賃貸契約を結び、2年間住むという方法です。その後に、売主と合意を得て、2,400万円で購入する意向を示します。この間に住みながら、物件の状態を見極めることができ、欠陥や問題点を発見すれば、すぐに解決策を検討できます。
売主のメリット
売主にとっても、すぐに物件を売るのではなく、2年間の家賃収入（216万円）を得た後に購入してもらうという方法はメリットがあります。売主は、最終的に2,400万円を得るだけでなく、賃貸契約を結ぶことで116万円の利益を得られるので、売却に対して積極的になりやすいのです。
交渉時の注意点
賃貸契約を結ぶ際には、売主から2年後に2400万円で購入するという同意書を文書にしてもらうことが非常に大切です。この同意書があることで、後々のトラブルや契約の不履行を防ぎます。
賃貸中に気づく欠陥問題
賃貸契約の2年間、住んでいる間にさまざまな欠陥が発覚することがあります。例えば、以下のような問題です：
- 雨漏り
- 白蟻被害
- 配管の水漏れ
これらの欠陥が発覚した場合、購入前に対処できるため、購入を見送るか、または売主に修繕をお願いすることができます。最悪の場合でも、賃貸契約を解除して退去することが可能なので、リスクを最小限に抑えることができます。
借家人賠償保険を利用した修繕
賃貸中に、設備や家の一部を誤って破損してしまうことは少なくありません。例えば：
- システムキッチンの天板を割ってしまった
通常なら修繕に高額な費用がかかりますが、借家人賠償保険に加入していれば、新品交換が無料で行われます。 - 床や壁に傷をつけてしまった
大きな傷がついてしまうと、補修だけで済まない場合があり、全交換が必要なこともあります。こちらも賠償保険を利用すれば、修繕費用は自己負担ゼロで済みます。
家賃補助の活用
会社や自治体から提供される家賃補助も、賃貸契約中に活用できる場合があります。たとえば、家賃が9万円であれば、3万円の補助が出ることもあります。これによって、実質的な負担が6万円になり、賃貸契約中に相当の金額を節約できます。これらの節約分は、最終的に購入時の頭金やリフォーム費用に充てることができるため、非常に有益です。
賃貸で過ごした2年間のメリット
賃貸期間中に欠陥を発見したり、設備を壊してしまった場合でも、賠償保険で無償修理や交換ができるため、非常に大きなメリットがあります。また、賃貸契約であれば、退去する選択肢があるため、柔軟に対応できます。最終的には、賃貸契約を通じて不安を解消し、自分にとって完璧な物件を見極めることができます。
まとめ
中古住宅購入の際に試したい「賃貸→購入」という方法は、リスクを減らし、予期しない費用の負担を避けるために非常に有効な裏技です。この方法を使えば、万が一物件に欠陥があった場合でも、賃貸契約中に解決できるため、最終的な購入決定に自信を持てます。
賢く中古住宅を手に入れ、リスクを最小限に抑えながら、将来の住まいを確保しましょう！
