今回は、一条工務店の「ハグミ―タイプ」と「アイスマートタイプ」の光熱費を月別に比較し、初期費用差を1,000万円と仮定して、50年間でどのくらい回収できるかシミュレーションしました。
結論
- 年間の光熱費差は約1.7万円
- 50年間でも約86万円の差(電気料金や売電価格が一定と仮定)
- 光熱費だけで初期費用差を回収するのは難しい
- ただし快適性・断熱性・将来の電気代上昇への強さはi-smartが有利
住宅スペック
- 延床32坪・2階建て・吹き抜けあり
- 太陽光発電:13.5 kW
- 蓄電池あり
- Ua値(断熱性能):ハグミ― 0.40 / アイスマート 0.25
- 暖房・冷房:エアコン+床暖房
月別光熱費シミュレーション
以下の表は、ハグミ―とアイスマートの月ごとの買電・売電・差額を並べたものです。
| 月 | ハグミー買電(円) | i-smart買電(円) | 差(円) |
|---|---|---|---|
| 1月 | 9,600 | 5,950 | ▲3,650 |
| 2月 | 8,850 | 5,480 | ▲3,370 |
| 3月 | 5,500 | 5,500 | ±0 |
| 4月 | 2,800 | 2,800 | ±0 |
| 5月 | 2,650 | 2,250 | ▲400 |
| 6月 | 2,720 | 2,310 | ▲410 |
| 7月 | 4,900 | 4,165 | ▲735 |
| 8月 | 5,050 | 4,293 | ▲757 |
| 9月 | 5,300 | 4,505 | ▲795 |
| 10月 | 3,950 | 3,360 | ▲590 |
| 11月 | 4,250 | 2,635 | ▲1,615 |
| 12月 | 7,700 | 4,770 | ▲2,930 |
| 年間合計 | 66,270 | 48,953 | ▲17,317 |
年間合計
- ハグミ―年間買電合計:66,270円
- アイスマート年間買電合計:48,953円
- 売電合計は両者同じ:120,150円
- 年間差額(売電−買電):ハグミ― +53,880円 / アイスマート +71,197円
アイスマートは年間で約1.7万円お得です。
※この結果を初めて見たとき、正直「思ったより差が小さい」と感じました。アイスマートは最高等級の断熱性能ということもあり、月々の光熱費に数千円〜1万円近い差が出ると予想していましたが、実際は月平均で約1,500円程度の差にとどまりました。
この結果から、光熱費だけで見るとハグミーでも十分に高性能住宅として成立していることが分かります。
差が想定より小さい理由としては、主に以下の要素が影響していると考えられます。
まず、両シリーズとも気密性能が高く、室内の空気が外へ逃げにくい点です。断熱性能だけでなく気密性能も冷暖房効率に大きく関わるため、ハグミーでも一定以上の省エネ性が確保されています。
さらに、太陽光発電と蓄電池の存在も大きな要因です。日中は発電によって買電量が抑えられ、夜間も蓄電池の活用により電力購入を減らすことができます。その結果、もともとの光熱費自体が両者とも低くなり、断熱性能の差が金額として出にくくなっていると考えられます。
結論として、コスト面だけで比較すると、初期費用を抑えられるハグミーにも十分な魅力があります。一方で、より高い断熱性能や快適性を重視する場合はアイスマートに価値があると言えるでしょう。
まとめ
- アイスマートは冬場(1~2月)の買電節約効果が大きい
- アイスマートは夏場も冷房負荷が低減し買電が少なくなる
- 年間トータルでアイスマートが経済的に有利
- 初期費用差1,000万円は光熱費だけでは回収できないが、快適性・省エネ性能・将来の電気料金上昇リスク低減などのメリットがある
結論として、光熱費だけで初期費用差を埋めることは難しいですが、長期的な快適性や省エネ性能を重視するならアイスマートが価値のある選択です。



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