一条工務店といえば、高断熱・高気密・全館床暖房など、性能重視の家づくりで知られる人気ハウスメーカーです。
そんな一条工務店が2023年から販売している注目モデルが、「HUGme fam(ハグミーファム)」。
今回は、このモデルの仕様・価格・断熱性能・他モデルとの違いまで、詳しく解説します。
【目次】
- HUGmeシリーズとは?3つのモデルの違い
- HUGme famの特徴|寒冷地向けモデル
- 断熱性能・仕様の詳細
- 材料別の断熱性能(熱伝導率)の比較
- 他モデルとの価格差と注意点
- 性能評価(省エネ基準への適合)
- まとめ|HUGme famは“性能×コスパ”のバランス型住宅
1. HUGmeシリーズとは?3つのモデルの違い
「HUGme(ハグミー)」は、一条工務店が2023年から展開している期間限定・棟数限定の規格住宅です。
通常のフルオーダー住宅とは異なり、規定のプランから選ぶスタイルとなっています。
このHUGmeシリーズには、3種類の仕様があります:
- HUGme(基本仕様):温暖地向けの最もシンプルな仕様。価格を抑えつつ必要な性能を確保。
- HUGme fam(寒冷地仕様):寒冷地向けに断熱強化されたモデル。バランス重視。
- HUGme fam 北海道仕様:さらに厳しい気候に対応した特別仕様。
販売エリアや気候区分によって選択できるモデルが異なるため、建築予定地によっては選べないこともあります。
2. HUGme famの特徴|寒冷地向けモデル
HUGme famは、HUGmeシリーズの中でも寒冷地に対応するために断熱性能が強化されたモデルです。
上位モデル(i-smartやグラン・スマート)と比べると若干スペックは抑えられていますが、一般的な住宅と比較すれば依然として非常に高性能なレベル。
UA値(外皮平均熱貫流率)で見ると0.38〜0.43程度と、国の基準を大きく上回る省エネ性能を実現しています。
また、規格住宅ながらも外壁全面タイル・全館床暖房・高性能サッシなど、快適性と耐久性を両立する装備が揃っています。
3. 断熱性能・仕様の詳細
HUGme famの断熱仕様は、以下の通りです。
| 部位 | 材質 | 厚み |
|---|---|---|
| 床 | 高性能ウレタンフォーム(板状) | 89mm |
| 壁 | EPS(JIS1号相当の発泡ポリスチレン) | 140mm |
| 天井 | EPS(JIS1号相当) | 235mm |
構造材は**2×6(ツーバイシックス)**を採用。これにより、しっかりとした壁厚を確保し、断熱材を無駄なく充填できる構造になっています。
床の断熱厚は上位モデル(140mm)よりはやや劣るものの、十分な断熱性能とコストバランスが取れた設計です。
なお、EPSはウレタンフォームほどの断熱性能はありませんが、その分価格が抑えられ、住宅全体のコストパフォーマンスを高めています。
4. 材料別の断熱性能(熱伝導率)の比較
断熱材ごとの性能を、**熱伝導率(W/m・K)**という指標で比べてみましょう。
| 材料名 | 熱伝導率(W/m・K) | 備考 |
|---|---|---|
| 木材 | 約 0.12〜0.16 | 基本構造材 |
| EPS(発泡ポリスチレン) | 約 0.034〜0.038 | ハグミーファム採用材 |
| 硬質ウレタンフォーム | 約 0.020〜0.024 | 上位モデル採用材 |
このように、EPSはウレタンフォームに比べて1.5倍ほど熱を通しやすいですが、施工厚と構造との組み合わせによって十分な断熱効果を発揮できます。
5. 他モデルとの価格差と注意点
HUGme famは、基本仕様のHUGmeと比較して約108万円の価格差があります(例:27坪の建物の場合)。
この価格差は、主に構造材(2×4 → 2×6)や断熱材のグレードアップ、高性能トリプルサッシへの変更に由来します。
ただし、設備内容・間取り・内装のグレードは大きな違いがないため、寒冷地に住む方にとっては必要コストとも言える部分です。
また、営業担当によっては誤ってHUGme(基本仕様)で見積もりが出されるケースも報告されており、契約時には仕様の確認を十分に行うことが重要です。
6. 性能評価(省エネ基準への適合)
HUGme famは、以下の基準を満たす高性能住宅です。
- 断熱等性能等級:6
- 一次エネルギー消費量等級:6
これは、国の省エネ基準(等級4)よりも2ランク上の評価であり、高断熱・高気密を重視した設計となっていることを示しています。
住宅ローン減税や各種補助金制度の対象になることも多いため、事前に条件を確認しておくとよいでしょう。
7. まとめ|HUGme famは“性能×コスパ”のバランス型住宅
HUGme fam(ハグミーファム)は、一条工務店の品質を受け継ぎつつ、価格と性能のバランスを重視した寒冷地向け規格住宅です。
- 上位モデルよりスペックは抑えめだが、「必要十分」な断熱・設備
- 外壁タイル・床暖房・高断熱サッシなど快適性は確保
- 価格差を抑えながら、寒冷地対応の断熱構造を実現
- 一部地域でしか選べないため、営業との事前確認が必須
価格を抑えながらも、冬の寒さにしっかり対応できる性能が欲しい――
そんな方にこそおすすめできるモデルです。


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