現代社会において、ストレスは絶対避けられないものです。
皆さん、ストレスは悪いものという認識はなんとなくあると思いますが、具体的にどのようなプロセスでストレスががんを誘発するかご存知でしょうか。
正直この説明は、非常に難しいのです。なぜなら、人によってはストレスが足りない場合もありますし、目に見えないものを説明するので、ある程度漠然としてしまいます。
しかし、少なくともどのようなプロセスでストレスががんに結び付くか知っておくことはとても重要ですし、防げるものは防いだほうがいいです。
ストレスって一時的なものと、慢性的なものがあります。
一時的なものは子供に多いと思います。例えば注射大っ嫌いな人は、注射の直前に過度なストレスがかかりますが、終われば解消です。子供にとって注射はストレスになると思いますが、一時的なストレスは、すぐに解消するのであまり問題ないと考えられます。
慢性的なストレスは深刻で、例えば、職場の人間関係がうまくいっていない等が考えられます。この場合四六時中このことが頭から離れず、常にリラックスできず、緊張状態になっております。
この緊張状態というものが今回のテーマになります。
人間には自律神経があり、緊張状態の時は、交感神経が優位になります。野生動物でいうと、戦闘態勢の時です。血圧は上がり、脈が速くなり、息が荒くなります。体は戦いに備えますので消化器官の働きは弱り、全神経を戦いに集中させます。この場合、眠る暇なんてないので、夜も眠れません。エネルギーを最大限に発揮するため、血液中にブドウ糖などの栄養素も筋肉などから流れ出て、準備万端です。
野生動物ならこの状況の時、戦う、逃げる、追いかけるのどれかになり、いずれも瞬発的な運動を必要とし、短時間で解消します。
しかし、職場の上司に対してのプレッシャーで緊張状態になった時、いずれも使えません。ただ耐えるだけなので、慢性的なストレスがかかり続けます。
この状態が長く続くと、体は疲弊し、血管内は使わない栄養素が流れ続けるので、血管が痛むとともに、常時ブドウ糖が出てきては、インスリンが出すぎて膵臓疲労になります。これは、進化の名残なのでどうしようもないです。私たちの体は未だに、狩猟採集の時代を生きていると思っているのです。稲作が始まった時代も数千年ですし、飽食の現代なんて数百年です。狩猟採集は何十万年と続いてきたのですから、適応できるわけがないです。
まず、あなたが色々なものにストレスを感じるのは、あなたのせいではありません。人類の進化が追い付いていないためです。ストレスは人類の問題なんです。これ聞くだけでストレス軽減される人もいると思います。
上司のように自分の力ではどうしようもないストレスはあります。放置するわけにはいきません。
対応策は2つです。
1つ目は、今あるストレス源をなくす。
上司が問題なら、社内異動をお願いしましょう。会社そのものに問題があるなら思い切って転職です。仕事の場合は、生活かかっているので、あまりなくすのが現実的ではないですが、日々のストレスでなくせるものは多いです。
多いものは、人間関係、金銭トラブル、健康問題ではないですか?
人間関係の場合、悩むくらいなら、その関係を断ったほうがいいです。相手に気遣う必要なんてありません。あなたが悩んだり、疲れたりしている時点で、その相手はあなたをよく思ってないですよ。むしろ利用されている可能性が高いです。それで人間関係整理して、それでも一緒にいたい人を大切にしましょう。そっちのほうが幸せです。
お金の問題は、私のブログでも結構説明しておりますので、読んでもらえばと思いますが、日々の生活費を下げれば、ストレスがほぼなくなります。大抵見栄で、いいアパート住んだり、いい車乗ったり、いい服着たりしているのが問題です。保険も販売員に勧められたものに加入していれば、無駄が多いです。すべて整理してください。
健康問題は、私のブログをまず読んでみてください。1つ言えることは、あなたが体に悪いと思うものは、どうしても我慢できないときを除いて断つべきということです。
2つ目は、ストレスに向き合ってうまく付き合うことです。ストレスって不思議で、中途半端に向き合ったり、逃げようとするとかえって増大しますが、思いっきり向き合って近づくと、ストレスを通り過ぎて、それがなくなっていくんです。不思議ですよね。世間では開き直りというかもしれませんが、自分の精神が安定するなら、なんでもいいんだと思います。少なくとも、現時点でいろんなことにストレスを感じる方は、他人を気遣うことができる素晴らしい方ばかりだと思います。今後は、人に迷惑かけたって、自分のストレスを軽減することを優先してください。多分あなたが思うほど、他の人に迷惑ってかからないと思います。そもそもストレスの発生源って他人を気遣うことのできない心ない人間が原因の場合が多いです。やり返す勢いでいきましょう。
ストレスって食事や睡眠と同じで一生付き合っていくものですし、コントロールすれば、逆に健康にプラスになるんですよ。極端な話、全くストレスを感じない人生って楽ですけど、ストレスがあるからこそ、やる気が出たり、頑張ろうって気持ちにもなるんです。
人と自分を比較したり、自分の弱い部分を知ることってストレスになることもあるんですけど、その過程で、やりたいこととか、高めたい能力とかが見つかって、それに向かって頑張っていくんです。
すべてのことを諦めて、冷めてしまえば、すべてがばからしく思え、人にどう思われようと気にしない、自分がどうであろうと気にしない開き直った人間になれば、ストレスなんて感じなくなりますが、刺激もなくなり人生が無味乾燥なものになります。
ストレスがあるからこそ、達成感や満足感などの幸福感も得られます。
例えばジムでめいっぱい筋トレした後のご飯っておいしいじゃないですか?
何かを思いっきりすることって、すごくストレスなんですけど、そのストレスがあるからこそ、その後にやることで大きな幸福が得られるんです。
勉強もつらいけど、やった後の解放感や満足感っていいですよね。
ストレスをうまくコントロールできれば、健康につながりますし、がん予防になります。
いろんな説がありますけど、病は気からって言葉があるように、前向きな気持ちってがんを克服すると思うんですよ。
実際、がんに罹った方の中で絶望した人と克服してやると前向きになる方を比較すると、前向きな人のほうが生存率が高いんです。
前向きな気持ちって絶対に免疫を高めるんですよ。
物事って、前から見るのと後ろから見るので、全く違って見えるんですね。
つらい仕事も、つらいと思えばつらいですけど、その経験を積むことで自分のスキルが上がるって考えると不思議と頑張れたりします。
休暇は、お金出して旅行行って、観光地巡りしたりするじゃないですか。逆に出張はお金もらって、色々なところを訪問して、勉強できるんですから、ある意味ラッキーなんですよ。
仕事だって、あくまで顧客のための仕事ですけど、その仕事を通じて学べることも多く、その学びが自分の生活に役立つことも多々あるはずです。
人間関係で悩むことだって、人とのかかわり方を学ぶケーススタディだと思えばいいんです。
人付き合いにうまいも下手もないんです。どんな形であれ、最終的には、自分の幸福を第一に考えましょう。
って長くなりましたが、私はどんなストレスがかかろうと絶対に負けません。絶対にプラスの力に変えてみせます。
こう思えるのは、私が多くの哲学書や偉大な文豪の小説を読んだからだと思います。
ここでいくつか紹介しますので、是非読んでみてください。
ストレスマネージメントの本って巷に溢れていますけど、表面上の方法論ばかりでハートの奥を刺激するものは皆無です。
やっぱり昔から語り継がれているものを読むべきです。あなたの精神のバイブルになることは間違いないです。
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