世の中にはエアコンが嫌いな方もいれば扇風機の風に当たるのが嫌だという方もいます。
電気代で比較したら間違いなく扇風機のほうが安いです。とすると、実際に扇風機のほうが涼しいと感じることができれば、エアコンではなく扇風機を使用するほうが経済的かつ快適となります。
多くの人が暑さ寒さの基準を気温だけで見ていますが、実は体感温度を決める要因は、「気温」「湿度」「風速」になります。
では、ここでは梅雨時と真夏で比較しましょう。
設定温度高めのエアコンでは、室温28度、湿度60%をキープすると仮定
扇風機は室温と湿度は変えず、風速3.9m/秒とします。
梅雨時 室温29度、湿度70%
エアコン使用時:室温28度、湿度60%、風速0→体感温度26.02度
扇風機使用時:室温29度、湿度70%、風速3.9m/秒→体感温度23.94度
あまりの扇風機の圧勝ぶりに驚いております。
試しに強めの冷房で
エアコン使用時:室温26度、湿度50%、風速0→体感温度23.89度
つまり、おおよそ梅雨時は設定温度26度のエアコンと扇風機の体感温度が同じくらいになります。
実は扇風機めちゃくちゃ優秀ですね。
この結果には私も驚きました。
梅雨時、ムシムシした部屋で扇風機に当たるのと、設定温度26度でエアコンをつけるのでは、電気代は圧倒的な差になります。
もちろんですが、体感温度が同じだからと言って、同じ快適性ではないです。実際は26度のエアコンで室温と湿度を下げた方が快適になります。
エアコンは、部屋全体を均一に冷やすが、扇風機は風が当たるところだけ涼しくなります。また風が当たり続けることを不快と感じる方が多いと思います。
今時はエアコンの風でさえ直接あたることが不快だという意見が多いので、扇風機に直接あたり続けることも不快だと思われるのは当然だと思います。
但し私のようにむしろ扇風機による涼しさのほうが快適だと思う人も多いと思います。特に一人暮らしですと、一人でいるのに部屋全体を冷やすのはなんかもったいない気がしませんか?
扇風機のメリットは何といっても、エアコンと違って一瞬で涼しくできる。初期費用が安い。電気代が安い。窓を開けて換気しながら利用できる。
逆にエアコンは、冷えるまでに時間がかかる。初期費用が高い。電気代が高い。換気をすると冷気が逃げるので換気しにくい。
実は私が一人暮らしをしていた時代は一切エアコンを使いませんでした。夏は扇風機1台で過ごすことができました。そのコツは、生活スタイルを調整することです。実は真夏でも朝や夜は扇風機があればエアコンなしでもなんとかなります。問題は真夏の日中ですが、気温が35度近くになると、さすがに扇風機では役不足です。しかし、このような時間にエアコンをつけると電気代はバカ高くなります。仕事をしている人は平日の日中はいないと思いますので、土日の日中のみになると思います。しかも本当に暑いのは7月下旬から8月中旬にかけての一か月程度で、4週間と考えれば、計8日間しか該当しないことになります。これらの日の日中はどこかに外出していれば、エアコンなしで夏を乗り切ることができますので、初期費用も電気代も大幅に節約できます。
この電気代高騰のご時世に少し我慢すれば、エアコン代が7万円程度、電気代もひと夏にエアコンなしなだけで2万円は安くなります。合計9万円は扇風機にすることで節約できるわけです。
興味がある方が是非、扇風機生活を試してみてください。
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