高気密高断熱住宅＝快適に過ごせて、光熱費が安い
このイメージで間違いはないですが、多くの人が「初期費用高いし、光熱費は節約すればいいからローコストの安い家のほうが魅力的」と考えてしまうようです。
本記事では、節約志向の方や高気密高断熱住宅が不必要だと思っている方こそ、高気密高断熱住宅が必要な理由を紹介します。
高気密高断熱住宅とは
最近すっかり定着したこの言葉。数年前からYouTubeなどで住宅業界のすごい人たちがしきりにこの言葉を使うようになり、一般人にも理解が深まりました。要は、家全体を熱をほとんど通さない断熱材で包み、隙間をすべて気密テープなどの空気を通さない素材で覆っている家のことを指します。人間で言えば、厚めのダウンジャケット頭のてっぺんから足先まで完全に密閉した状態です。もちろん窒息してしまいますので、一部に換気用の穴を空けます。単に換気するだけなら冬は凍えるような風が入ってくるし、室内の暖かい空気が外に逃げていきますので、熱交換型の換気システムを使います。つまり、換気する穴のところに熱を吸収する素材を置いておきます。室内の空気が外に出るとき、そこを通るとこの素材が熱を奪い、空気は冷たくなり外に出ていきます。反対に入ってくる外気はこの素材を通るとき暖かい場所を通過するときに熱を吸収して暖かい空気になり室内に入っていきます。このことで、温度変化なしに空気の交換を行い、かつ熱は逃げない構造にできます。
魔法瓶の水筒のように、一度暖めた室内は、長い時間暖かいままなのでエアコンなしでも快適に過ごせます。熱の移動を断熱材が防いでくれて、空気の移動を気密性能が遮ってくれます。
高気密高断熱住宅のメリット
メリットは３つ！
１．光熱費が安い
冬場で考えてみましょう。暖かい空気が逃げないので、エアコンを少し回しただけですぐに部屋は暖まり、電源を消しても、しばらく暖かい状況が続きます。つまり少ない電気代で部屋を暖房できます。冷房も同様です。
２．快適である
隙間などがないので、局所的に冷えたり、隙間風でストレスになることがないです。家じゅうすっぽり暖かい空気に覆われるので、どこにいても快適になります。
３．健康に良い
交通事故より自宅内のヒートショックで亡くなる人の方が多いと言われるくらい、冬場が自宅内で亡くなる方が多いです。急激な温度差が原因です。廊下や洗面所が寒いとお風呂上りに急な温度差で倒れてしまいます。家じゅうが均一の温度になれば、この問題は解決です。
高気密高断熱住宅のデメリット
デメリットは４つです。
１．初期費用が高い
これが最大のデメリットです。高気密高断熱住宅は、基本建売や規格住宅では売っていないので、注文住宅でお願いすることになります。ほとんどの新築購入者は建売や規格住宅で安く家を手に入れますが、注文住宅は、注文の時点で割高にもかかわらず、高気密高断熱オプションを追加しないといけませんので、建売より７００～１０００万円程度高くなる傾向があります。メリットで光熱費が抑えられると言いましたが、平均的な冷暖房を使用する家庭では、初期費用で多くかかる分を光熱費で回収することはほぼ不可能という悲しい現実があります。但し同等の快適性を手に入れる、つまり家じゅうを均一の温度で快適にすることを前提にするなら、光熱費の差額で初期費用は楽々回収できます。
２．息苦しいと感じる
実際私が経験した話です。全館が暖房されている高気密高断熱住宅は確かに快適です。それは間違いないです。しかしながら、私の場合は、あまりに家中の温度が均一で密閉されていると、少し息苦しく感じてしまい、べランドや屋外に少し出たくなります。特に就寝時は、少し寒めの部屋で布団にくるまるのが好きなのですが、家じゅう均一温度で、リビングの快適な温度に寝室を合わせると少し寝苦しくなります。両者の温度を変えるなどの応用が難しいのが難点です。
３．子供の成長に良くないと感じる
子供って様々な環境に適用して強くなっていくと思っております。自宅が快適すぎると、体を弱くさせるのではないかと心配になります。やはり夏の暑い中で寝ることや冬の寒い中で毛布にくるまって勉強することなども成長には大切かと感じてしまいます。子供はほぼヒートショックなどのリスクが低いのである程度の温度差の中で強くするのも大切かと考えています。
４．筋トレなどをすると暑い
これは、かなり個人的な悩みですが、筋トレ部屋も暖かくなると筋トレできません。汗まみれになります。私は、真冬の冷え切った部屋で筋トレしてほてるのが大好きなので、筋トレ部屋は寒くしたいです。
どんな人に高気密高断熱住宅が向いているのか
結論、金銭面で買える人は全員高気密高断熱住宅を買うべきです。それだけ価値があります。というよりも多くの方は目に見えない価値に気づいていないです。この議論をすると、すぐに金銭面でどちらがお得かの議論に終着しますが、根本は別にあります。人間にとって最も大切なこと、それは健康で幸せに暮らすことです。お金はその手段であって、家の維持費が安い＝幸せではないです。家は、人生で最も長くいる場所です。そんな人生を共にする空間を快適にできるならば、最もお金をかけるべきなのはいうまでもありません。既に言及しているとおり、同じ快適性を手に入れるならば、ローコストや建売などより光熱費の面で安く済むので、快適に安く暮らせるわけです。そして、ヒートショックなどの命に関わる問題も回避でき、体にも負担の少ない家となるので、健康面でも大きく寄与します。つまり、ローンなどが組めて買うことができる人は、悩まず高気密高断熱住宅を買うべきです。特にお金はあるけど使うことに抵抗があり、ケチってしまう人には特にお勧めです。というのも、電気代って自分が使った分だけ払う仕組みなので、ケチりやすい性格だと、ついつい寒さや暑さを我慢して耐える習慣が身についてしまうのですね。これだと例えしっかり暖房して暖めた方が体に良いと言われても、電気代がかさむことにストレスを感じて逆に健康に悪いのです。しかしながら、高気密高断熱住宅ですと、惜しまずエアコンを使っても、電気代がそこまでかからないため、しっかり暖めることを気にせずできます。高気密高断熱住宅を買うことは非常に有効な投資で、日々の電気代も気にせずに快適で健康な空間を手に入れることが最大のメリットです。
お得に高気密高断熱住宅を購入する方法
さてお待ちかねのお得に高気密高断熱住宅を購入する方法です。結論を先に言うと、まずは希望するエリアで高気密高断熱住宅の中古がないか確認してください。目安としては、築１０年位までの築年数で絞って、見つかったら不動産屋に問い合わせ、使っている窓や断熱材の種類と厚みを聞いてください。
最近は増えてきておりますので、理想は窓は樹脂サッシペアガラス以上、断熱材は種類にもよりますが、最低限天井２００ミリ以上、壁は１００ミリ以上はほしいです。床は本当に素材によりますが、８０ミリ程度はほしいですね。窓はアルミ樹脂複合でも良いです、どのみち内窓を施工するのが良いです。ほぼ常時補助金制度を設けており、安くお得に設置ができます。
ちなみに一条工務店さんの中古住宅ならばほぼ間違いなく高気密高断熱住宅なので、おすすめです。
どうしても中古で良い物件が見つからない場合は、一条工務店さんのHugmefamがおすすめです。新築の中では、ローコスト並みの価格で高性能なのでお買い得度は最も高いと感じております。
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