一条工務店のハグミ―(HUGme)のデメリットを徹底解説

住宅購入にコスパを求めるなら中古住宅一択!と言いたいところですが、新築希望の方が多いこともよ~く心得ております。そんな新築希望の皆様へは一条工務店のハグミ―をお勧めします。

正直コスパが良すぎて他と比較ができません。しかしながら、どんなものにもデメリットは存在します。

本記事では私が思うハグミ―のデメリットを紹介します。

もったいぶらずにデメリットをいうと以下の5つです。

出所:https://www.ichijo.co.jp/lineup/hugme/

他商品と比べ断熱性能が劣る

一条工務店の最大の特徴は高断熱ですが、ハグミ―は主力商品のアイスマートやその下のグレードのアイスマイルと比べてもかなり断熱性能で劣ることになります。

一番断熱性能で違いが出るのは、壁と窓になります。

窓についてはハグミ―もオプションでトリプル樹脂サッシにできますので大差はなくなりますが、壁は圧倒的な差があります。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/sash/

他社では真似できないくらい高性能な窓を数十万円のオプションでハグミ―にもつけることができるので、これは必須オプションだと思います。

次に壁の断熱材ですが、

全体的にハグミ―は地元工務店の高性能住宅レベルの断熱材レベルなことが分かります。

ちなみにハグミ―とアイスマイルの断熱材はEPS1号でアイスマートは高性能ウレタンフォームとなっており、断熱材自体もアイスマートと比べると性能の低いものになっています。それでも一般の住宅で使われるグラスウールより高性能ですが。

高性能ウレタンフォームは単純にEPS1号の1.5倍程度の断熱性能があります。

出所:https://www.glhome.lixil-jk.co.jp/shop/sendai/blog/2021/05/005315.html

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/urethane/

壁の断熱性能に関して言えば、ハグミ―は一般的な建売と大差がないくらい性能が高くありません。

アイスマイルと比べると厚みが1.57倍違いますし、アイスマートと比べると厚みが2.13倍、性能で1.5倍の差があるので、断熱性能で見れば2.13×1.5=3.2倍もの違いが出てきます。

壁の断熱は建てた後のリフォームがとても難しい場所で、壁の断熱が弱いハグミ―はかなり不利です。正直、天井、床の断熱強化は建てた後でも比較的安価でできますし、窓は高性能の内窓をつければ、ハグミーと同程度にできます。

壁同様に床も比較的断熱性能が低いので、断熱にこだわる方にハグミ―はお勧めできません。

プランが100種類しかない規格住宅

ハグミ―は完全な規格住宅です。土地が決まれば、その土地にあった建物プランを考えていくことになりますが、ハグミ―はそもそもが100種類のプランしかないので、建てる土地に合うプランがなければ建てられません。また、実際に適合するプランはかなり少なくなるため、ほぼ選択肢がないと思った方がいいです。但し、どの間取りプランもプロが考えに考え抜いたものですので、無駄がなく後悔は少ないと思っております。

例えば以下のような間取りがあります。

出所:https://www.ichijo.co.jp/lineup/hugme/hugme2402/#

どうですか。かなり無駄のない間取りになっていると思います。最近の流行りは廊下を少なくして居室をできるだけ最大限に確保することです。広めのプランにすると和室を1階に追加することができます。2階は4人家族を想定していることが多く、子供部屋を2部屋、寝室を1部屋確保するプランが一般的です。

間取りの変更ができない

一切変更ができないです。例えば、子供が3人いるので、2階の子供部屋のスペースを小さくして2部屋を3部屋にするなどの調整もできなければ、廊下を広く取りたいとか、キッチンの位置を変えたいとか、窓の大きさや位置、数を変えたいなども一切できないのです。既に決められた間取りのとおりに建てる必要があります。毎日暮らす空間なので、建てる前から理想と違う間取りになることにどうしても満足できなければ間取りの変更等ができるアイスマートに変更せざるを得ないです。

設備が選べない

以下のとおり主要な設備は既に指定されています。

出所:https://www.ichijo.co.jp/lineup/hugme/

選べないと言っても標準の設備のグレードは中々高いです。もしメーカーなどにこだわりがあるならハグミ―と相性が悪いかもしれません。

オプション扱いが多い

以下は追加料金のオプションになります。

どれも一条工務店の施主の方々がYoutubeなどでルームツアーをしていると当たり前にでてくるものなので一条工務店で家を建てたいと思っている方はほぼ必須で選びたいと思っていることでしょう

出所:https://www.ichijo.co.jp/lineup/hugme/

例え格安のハグミ―でも全館床暖房と太陽光・蓄電池は絶対につけたほうが良いです。両者は他店で400万円程度するところ、250万円程度でつけられるという破格の価格設定となっております。予算が許すならハイドロテクトタイルもお勧めです。外壁のタイルが本当にメンテナンスフリーになります。

どのような方にハグミーがお勧めか?

結論、ハグミーがお勧めな人は、なるべくコスパ良く高性能住宅(高気密・高断熱住宅)に住みたい人、一条工務店のデザインや設備が好きな人、メンテナンスコストや電気代などのランニングコストをなるべく抑えたい人、間取りや外観などにこだわりがあまりない人です。

逆に、もっと高性能な住宅を望む場合や間取り・設備などにこだわりがある場合で予算が許す方はアイスマートに変更することをお勧めします。

さらに、漆喰や無垢床を使いたいとか、外観をもっと別のものにしたいとか、一条工務店の目指す方向と希望が異なる場合は他社を検討したほうが良いかもしれません。

もし太陽光・蓄電池、全館床暖房、タイル外壁を導入したいと考えているなら、他社で同じ仕様にすると数百万円は高くなると思うので、ハグミ―もしくは一条工務店はお勧めになります。

逆に、そこそこの高断熱でそこそこの太陽光を載せて、あとは大きなこだわりがないという方であれば、地元工務店の提供する高断熱住宅を狙うのもありです。総費用も安く済む可能性がありますし、間取りや外観、設備なども自分好みに選べるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました