子どもの頭を良くする方法


これははっきり答えがある問題なのですが、分かっている人は誰も明文化しないですね。自分の子供にだけこっそり教えたいのか、敢えて言わなくても分かるだろ?と思っているのか、実は色々な方法で教えている人は多数いるが、頭がいい人が説明しているので、一般人に分かりにくいのかと色々考えましたが、多分最後の意見が一番可能性が高いですね。私は間違いなく頭脳は一般人より少し下ぐらいですが、勉強は人一倍努力したので、平均より上の人たちの上位のほうにいるぐらいの実力はあると自負しております。こんな私だからこそ、何も知識はないが、考える力を持っている子供に物事を教えるのが非常に得意なのだと思います。植物に例えると、子供は種もしくは発芽したばかりの状態です。これからどんな大人になるかは、周りの大人がこまめに水やりをしたり、太陽をあててあげたり、肥料を与えたり、時には過酷な環境を経験させて強くしないといけません。
良く頭の良い子は生まれ持った才能だとか、金があって塾などにいっぱい通っていたから当然だとか色々言いますが、99%関係ありません。稀に生まれ持った天才肌は確かにいます。このタイプは本当に少ない努力ですぐに成果を出すので、羨ましいです。しかし、あなたの周りにいるほとんどの人はいわゆる一般人です。天才は本当に稀です。私も1人しか会ったことがないです。私の知っている天才は、私がノート2ページ使って5分ほどかかる積分の計算を、見ただけで解きました。どのようにやったのか聞くと、頭の中で数字が図表で線になって動いて、答えが勝手に分かると言っていました。この感覚は努力では一生身に着けられないと思いました。
お金持ちの子でできる子は確かに多いですが、これは塾に行って、お金をたくさんかけているからというより、金を沢山稼ぐ親は大抵世の中の仕組みを良く理解しておりますし、日々子供に色々教えているはずだから、親が金だけかけて、毎日塾に行かせても頭が良くなることはないと思います。
では肝心の勉強方法について見ていきましょう。まずトピックはなんでも良いです。対話形式で始めましょう。例えば、好きな果物を子供に聞きます。
ブドウと答えたとしましょう。その次に、ブドウの美味しい季節を聞きましょう。日々の経験から夏とか秋とか答えるでしょう。旬の季節は秋だと教えたら、なぜ秋なのかを聞きましょう。ここでブドウが育つためには、朝晩の気温差が大きくないといけない、降水量が少ないといけない、地面の水はけが良くないといけない、日照時間が長くないといけない、これらの条件が揃う季節が秋で、その季節だから良く育つことを教えます。ここで子供は、果物も人間のように好みの環境があるのだと実感します。ではブドウはどこの都道府県で良く育つのか聞きます。子どもに知識があれば生産量の順位などを覚えており、山梨県や岡山県がブドウの生産地域だと言うでしょう。ではなぜ、これらの都道府県はブドウが育つ気候なのだろうかと聞きます。そこで日本地図をグーグルマップの航空写真などで見せます。どちらも大きな特徴は付近に大きな山があることです。特に北に大きな山があると、日本海からの湿った空気が雨雲になった時、山にぶつかり山の手前の北側で雨を降らすので、雨が少ない気候になります。よって日照時間が長くなり、空に雲がないと、夜に昼間に太陽で暖まった空気がすべて宇宙に逃げてしまうので、放射冷却現象が起き、朝は冷え、昼は暖かいという寒暖差の激しい気候となります。これらのことから、雨が少なく、日照時間が長く、寒暖差の激しい気候の説明ができます。
この説明から子供は次のようなことを学ぶでしょう。・物事には、すべて理由があること・山などの地形により気候が変化すること・気温や降水量と太陽などの普段無関係だと思っていたことがつながっていること・なぜ湿った空気が北からくるのか?・他の果物はどうだろう?・そもそもなぜ雨は降るのだろうなどなど
子どもは、1つのことを理解すると派生することを次々に知りたくなります。このように考えて、疑問に思って、調べて、聞いて、理解して、また新しい疑問が生まれてというプロセスを繰り返すことで、考える力がつき、物事を暗記ではなく、理解することを学びます。いずれは、一人で勉強ができるようになりますし、日々の生活の中でも考える習慣がつき、なんでも疑問に思います。
私の子供に関して言えば、ただ外を歩いているだけでも、なぜ鳥はうんちはするがおしっこはしないのか?どうして色々な形の屋根があるのか、なぜ車は左側を走るのか、なぜコンビニはスーパーよりお菓子の値段が高いのか、なぜ夕日は赤いのかなどなど次々に疑問を持っているので、その都度、私は答えを言わずに考えさせ、答えまで自分の力で導くようにさせます。日々の積み重ねにより、子供は膨大な知識と考える力をつけます。しかも、これらの知識は、無作為に暗記したものではなく、日々の経験から培ったものなので、忘れないですし、応用が利きます。単にコンビニはスーパーより高いということを覚えているだけでは、コンビニより高い値段のものがスーパーに売ってあった時に説明できなくなります。最近のコンビニは大型化していますし、値引きもしますし、地方の中小のスーパーだと規模も小さく定価販売をすることもあります。物の値段を構成する要素に人件費や土地代や仕入れ値などが関係していることを丁寧に説明すれば、理解が進み、どのような状況でも考えることで答えを道くことができるようになります。
親が子供にこのような方法で勉強を教えれば、必ず子供は勉強が好きになり、日々考え、理解し、いずれは、勝手に頭が良くなります。
勉強ができない子のほぼ10割は、勉強が嫌いなのではなく、勉強を嫌いになるような方法でしか勉強できていないからです。目の前にぶどうの生産量の都道府県ランキングトップ10が書いてある紙を置かれ、とにかく覚えろと言われれば、子供はひたすらにノートに都道府県を何回も書いたり、目で追ったりして覚えます。確かに覚えれるかもしれませんが、この知識は何の意味もなく、ただの暗記であり、テストを解くための情報でしかないです。本人は覚えることが苦痛でしょうし、楽しいとは微塵も思わないと思います。そしていずれは、このような知識は忘却します。根気強い子供、親が厳しい子供などは苦痛に耐えながら、このような苦行の暗記勉強を続けます。子供によっては、努力によってこの方法で東大までいく子もいます。しかし、この方法が通用するのは勉強のみで社会人になると通用しません。社会では、自発的に考え、問題を見つけ、答えを見つけることが求められます。暗記では通用しません。東大卒でも通用しない子がいるのはこのためです。しかし、多くの子は、この方法では勉強が嫌いになり、やらなくなり落ちこぼれます。これらの子は自分が頭が悪いと勘違いし、ますます勉強が嫌いになり、本当に落ちこぼれてしまいます。非常にもったいないです。
逆に、しっかり考える習慣のついた子は、自分で考える習慣がつき、勉強が好きになるので、ほとんどの子は良い大学に進学し、就活もうまくいき、社会でも活躍できる人材になります。このことから生まれ持った才能は社会で成功するためにほぼ不要なことが分かります。天才が求められるのは、超一流の研究や一部の高度な専門知識が求められる分野です。一般的な医者や弁護士だって、大企業だって官僚だって、ほぼ平均的なIQや能力を持った人間で構成されています。彼らが頭が良いとみなされるのは、幼少期からの勉強方法が上手だっただけで、生まれ持った才能でないことは明らかです。さらに悪いのは、周りの大人が、頭のいい子は頭の出来が良く、頭の悪い子は頭の出来が悪いことを子供に伝えることだ。子供はそれを聞くと、自分が頭が悪いのは、生まれ持った才能だから努力しても無駄だと思い、努力することをやめてしまう。これは子供にとっても喜ばしいことなのだ。つまり、勉強しなくても良い理由になるからだ。俺が頭が悪いのは、持って生まれた才能だから俺のせいではないと開き直ることができる。もちろん子供は傷つくが、結局ひねくれてしまうのだ。俺が頑張ったってどうせ無駄だし、勉強好きじゃないし、それなら遊べばいいじゃんって思考になる。非常にもったいない。頭の良い子と同じ勉強法をすれば、きっとこれらの子供たちも同様に頭が良くなるのだが、周りの大人も含めて、ほぼ全員がこの事実に気付いていない。むしろ気づいている大人は、気づいていない大人に敢えて教えない。結局、他の子供よりも自分の子供が秀でていることを親は望むものなのだ。なので他の子供が頭が悪く、自分の子供が頭が良いことに喜ぶを感じる親が多数だ。これは動物の本能なので仕方がない。一部例外はあるが、世の中を見ても、私の経験からもほぼ間違いないだろう。格差は決して是正されない。これは、所得が例え同じになっても、親の経験値によるものが大きいので改善されないだろう。もちろん公平な立場である教師が、このような勉強法を教えることができれば良いのだが、今の日本の教師には教育指導要領というマニュアルがあり、違うことを教えると評価が下がるので敢えて手間もかかり評価されないことはしない。しかもこの勉強法は、個人の特性をよく理解し、1対1で教えることが必須なので学校ではできない。
長くなったが、子供の頭を良くする方法はある。但し、この事実を知って、実践できている親はほんの一握りだ。是非参考にしてもらいたい。

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