【保存版】中古住宅完全購入ガイド ①なぜ中古を選ぶべきなのか

1-1中古住宅購入

経済的な観点からお得に住宅購入をしたいと考えていて、中古住宅の購入に至ったあなたは間違いなく正解です。

ここ日本では、中古住宅の価値が相当低く見られており、本来の価値より低く販売されている例が多々あります。

これは中古住宅市場が発達していないことと、購入希望者の8割以上が新築を希望していることが起因です。

新築販売は日本経済の柱であり、住宅業界のドル箱であります。

家には、本当に多くの業界が関係しており、日本経済の縮図のようなものです。

木材を始めとした材料が多数使われますし、建築士を始めとした多数の専門職の力が必要です。電気機器、キッチンやトイレ、お風呂などの設備もふんだんに使われ外壁や屋根、フローリングなどの業界もすべて関係します。近年は太陽光や蓄電池なども使われ、1棟の家が建つだけで、各業界に大きな利益を生みます。そこに銀行の住宅ローンや火災保険などの金融業界も絡み、政府はそれらの経済取引から税収を見込めるので、新築販売には多数の補助を出します。

他方多くの人はマイホームに夢を持っており、自分の希望の家に家族で幸せに暮らすことに重きを置いています。

住宅購入には、親も含めた家族が関係者となり、一生に関わる問題なので、妥協は許されません。夫婦で喧嘩になることも多いです。人生で最も大きな買い物になる方が多数でしょう。ほとんどの人にとって、新築が買える財力を持ちながら中古住宅に走る行為は許されないでしょう。

しかし、このような構造だからこそ中古市場は、ほとんどの人が寄り付かず、良い物件は不動産業界の間でかなりの安価で買い叩かれているのです。

日本では、このような取引が多々あります。

例えばクリスマスケーキが最たるものでしょう。

12月26日になると昨日まで3000円で売られていたケーキはただ同然になります。

1000円でもほとんどの人が買わない始末です。500円とかでたたき売りにしてやっと買う人が出てきます。

頭の良い人は、敢えて12月26日にクリスマスをするのです。

経済の基本ですが、多くの人と違った動きをすれば、得をできるのです。

でも広告やネットなどで大きな声でこのことは言いません。

新築を買うことが正しく、中古住宅を買うことは愚かだという論調がほとんどです。

世間が中古住宅を勧めることは今までほとんどありませんでした。

しかし、まさに今時代が変わろうとしています。

世間が中古に目を向ける条件が整ってきているのです。

まず、物価高の社会で土地と住宅価格が上昇しています。

それに加えて金利も上昇を始めています。

こうなると、今後新築を買えない人が増えていきます。

新築は庶民には手が出せない高級品になっていくんですね。

業界も国もバカではないので、中古住宅の活性化に力を入れていくはずです。

住宅業界も利益を求めて、新築が買えない人に中古を勧めるようになるでしょう。

中古は新築に比べ利益は少ないですが、ないよりマシですからね。

国も中古のリフォームなどに補助金を充実させ、活性化を図るはずです。

実際多くの人が新築に幻想を抱いているようですが、ほとんどの人は新築を買うにしても

建売か企画住宅を買っています。芸能人が買うようなデザイナーズ住宅や完全オリジナルの

注文住宅を購入できるのは一握りです。

断言します。9割以上は建売か企画住宅かほぼ企画住宅だけど、一部仕様をオリジナルにした準企画住宅です。結局このような新築を買っても、自分の理想の間取りなどではなく、よくある間取りの家に暮らすことになります。正直最初の数年は綺麗ない家に住めますが、その後は中古住宅を買った場合と大差ありません。それなのに、場合によっては2000万円くらい多くのお金を払うことになるのです。

実際表には出ませんが、新築購入後に、割安な同等の中古住宅があることを知って、死ぬほど後悔している方は多数います。

新築例:高性能な住宅を土地付で4000万円で購入

    郊外の1000万円の土地に3000万円の住宅を購入

中古例:築10年程度の高性能な住宅を2500万円で購入

    郊外の1000万円の土地に建っている中古住宅を購入

中古も新築時は4000万円くらいしたはずですが、10年で1500万円値下がりしています。

10年で性能は大きくは向上していません。耐震性能も大差ないですし、断熱性能も劇的な変化はないので、生活に影響はほとんどなく、エアコンを使えば、光熱費に年間2万円程度差が出るくらいです。

例え50年暮らしても光熱費の違いは100万円程度。

築10年でもメンテナンスコストの差はほぼないので、多く見積もっても200万円程度余分にかかるくらいでしょう。

結局50年間の維持費の違いは300万円程度で、購入時に1500万円安くかえる分、

収支では1200万円得になります。

逆に超ローコストの新築が1000万円位の土地に建売で建って、2500万円という例もありますが、これは本当にお勧めしません。

住宅メーカーは中古と同じ値段で新築が買える、性能は日進月歩なので、新築の方が良いなどと訴えてきますが、ほぼ間違いなく築10年の高性能な家のほうが快適に暮らせますし、家自体も長持ちします。

皆さんの分かりやすい例で衣服で説明しましょう。

ブランド物の上等なTシャツの古着と100円ショップのTシャツがあった時、どちらが長持ちすると思いますか?

良いTシャツは、私も持っていますが10年前の物でも変わらない品質で着ることができます。しかし、100円のシャツは、10回ほど着ると、襟元が破れたり、糸のほつればかり出てきて、とても着れなくなります。見た目も悪くなりますし。

住宅も全く同じです。超ローコストの住宅は、早ければ5年で外壁が剥がれたり、内装も驚くほぼ傷んできます。また性能が低いので夏暑く、冬は寒く、窓周りは結露だらけで、かび臭い家になります。

築10年の超ローコストが1800万円(内土地1000万円)くらいで売っていた例があったので見学に行きましたが、最悪でした。本当に傷んでいて、かび臭く、前の住民もあまりに不快なので、他の土地に新築を建て直し、売り出していると言っていました。最終的に1600万円で売れたようですが、売った方も大損ですし、買った方も絶対後悔するでしょう。

長い目で見てローコストは絶対お勧めしません。

でも新築の高性能は高すぎて明らかに経済的にもったいないですし。そこで、割安な高性能の中古住宅が良いことに気付くわけです。

次回は、割安な高性能な中古住宅の探し方を伝授します。



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