戸建(新築、中古問わず)にご近所付き合いは必須!

1-1中古住宅購入

住宅購入を考えている方は、家の立地や間取りなどにばかり注目してしますが、ご近所を知ることもかなり重要です。意外と購入するまで知ろうとしない方が多いですが、絶対に購入前に両隣やお向かいがどのような人かを把握しておく必要がありますし、所属する町内会の活動状況も把握しておくことが必須となります。町内会の活動というのは、自分にも負担がかかるので一見ただの負担としか見なしていない方も多いですが、実はかなり重要ですし、見方によってはやりがいも感じられると思います。一軒家を持つと、家や自分の庭を含めた自分の土地というのは、各自が占有することになりますが、その土地の周りには、道路があり、他者の土地が囲んでいます。これらと共存していく必要があるため、自分の我儘で自身の土地を使えるわけではないのです。極端な話、いつでも自分の庭で好き放題BBQをすれば、匂いや音で近隣に迷惑がかかりますし、自分の土地がぴかぴかでも、付近の道路が雑草だらけで、ゴミだらけなら台無しです。夜になって、付近の道路に街灯がなければ真っ暗で危険ですし、ゴミステーションがしっかり機能していないと、ゴミで町が溢れ、カラスの溜まり場になり、汚臭が漂います。要は、自身の土地は各自が管理し、その周りの道路などの町内は、みんなで町内会を作り維持管理していく必要があるということです。

そして隣やお向かいさんは何らかのご縁で一緒になった方々です。窓を開ければ、目が合うこともありますし、中古住宅ならば話が別ですが、同じような地価のエリアに同じ時期に家を持ったならば、ある程度年齢層や所得層も近い方の可能性があります。仕事仲間とも友達とも家族とも違う独自のコミュニティを築ける絶好の機会ですので、友好的な関係を作っていきましょう。とは言っても、隣同士やお向かいさんというのは、何かと互いの行動が目につくことも多く、相性が悪ければ尚更、相手のことを不快に思うことも増えてきます。似たような年齢や所得層だと色々なことで比較の対象になりますし、妬みや羨望が生まれることもあります。家というのは、ステータスの塊みたいなものですから、マウント合戦になることもあります。最もプライベートな部分を互いに見せ合うことになるので、あまり親しくしたくないという心理もあります。細かいところで言えば、車のグレードはどうだとか、太陽光があっちの家はあるとか、子供が多いとか、外観がかっこいいとか、比較の対象は山ほどあります。あなたが意識していなくても、勝手に嫉妬されている可能性もあります。

結局は、みんないい近所付き合いとか良い町内会作りを理想として動きますが、どうしても他者と比較をして妬みなどで関係がうまくいかなくなったり、良い町内作りも他人任せで、いかに負担を他人に投げるかに躍起になり、結局町内の関係が悪くなることが多々あります。最近は共働きも多く、年齢層が若い町内の場合、最小限の活動に留めている例が増えています。

最後に新築を建てる、もしくは建売を買う場合と中古住宅を買う場合のご近所さんの見極め方をお伝えしておきます。

・新築を建てる、もしくは建売を買う場合

まずは購入地が分譲か単発の土地かで変わってきます。分譲地の場合、一番乗りで土地か建売を買うとと、そのエリアで最も先輩になる可能性が高くなります。最初に買うと最も良い立地を手に入れることもできますが、後で変な人が入ってくる可能性があります。逆に最後の方に分譲地を買うと、周りは最近入居した人ばかりで購入前に挨拶をすれば、どんな人が住んでいるか確認できます。いきなりタメ口で先輩気取りの人がいた場合は要注意です。購入後、気を遣わないといけなくなる可能性がありますし、家を建てるなら、窓の位置や家の位置など色々要求してきたり、嫉妬で詮索してきたりする可能性があります。特に同時期で先発で家を建てたり、買ったりした人は、後で同じように家を建てる人と自分を比較してきます。

特に、補助金が出る時期に建てたり、同じ建売が値下げした後で購入すると僻まれる例が本当に多いです。みんな自分が損したと思うのが非常に嫌で、折角入居しても、周りが同じような家を割高で買っている場合完全に妬まれます。往々にして分譲地などは後になればなるほど売れ残りなので、値下げをするものです。建売など特に顕著ですが、当初10棟4000万円で売り出されていたものが、最後の1棟は3300万円とかになることも珍しくないです。住んでいる人は、常に売れ残っている建売の価格をチェックしていて、購入した人の金額がバレてしまいます。3300万円で買った人は、購入後、近所に挨拶周りをしますが、その時に「安く買えてよかったですね。うちは4000万円で買ったのに」みたいな嫌味をいわれて、一気に近所付き合いが悪化することも珍しくないです。もし近所に価格がバレていない場合は絶対に価格を言ってはいけません。執拗に聞いてくる人がいますが、かなり高めに言って逃げるのも手です。向こうは自分の方が安く買えたと思えば満足します。

・単発の土地購入や中古住宅の購入

別の意味で厄介なのが、中古住宅を買ったり、単発の土地を購入する場合です。近所の方は、すでに長く住んでいることがほとんどで、新入りに対してかなり警戒します。特に新築で家を建てる場合は、騒音などで近所に迷惑をかけることがあるため、近所の方は多少なりとも不快に感じます。特に新築は羨望の眼差しで見られることも多く、それに加えて、今まで空き地だったところに家が建ったことで、日当たりや風通しが悪化すれば、苦情を言ってくる人もいます。あなたが購入した土地をどう使おうがあなたの自由ですが、日本では、近所が口を出してくる例が本当に多いです。

中古住宅なら、一般公開で売り出している例もあり、気にする人は、売り出しに気づいた時点で不動産サイトをチェックして価格を調べている可能性があり、事前に価格がある程度バレている例もあります。また妬みの話になりますが、新築時4000万円とかで買った同等の分譲住宅が、中古で2000万円とかで売り出されているといやな気持ちになります。結局日本は中古住宅が低く査定される文化なので、価格だけで見れば、中古はかなりお得に買えます。裏を返せば、付近の新築で買った人たちよりずっとお得な価格で住宅を手に入れていることがバレているわけです。挨拶に行けば、嫌味を言われます。また、今まで築き上げてきた町内に新入りが入ってきて我が物顔されるのもいい気分はしません。どうしてもそんな雰囲気を出されるので、中古で買ったり、土地を単発で買うと、周りからは先輩風を吹かれる可能性が高く、どうしても後輩としてその町内に参加する必要があります。

家に限った話ではないですが、人はどうしても上下関係を作りたがる傾向が強く、後で町内に入ると近所や町内全体から下に見られることが多いです。職場で考えると分かりやすいですが、やはり後で入社すると色々なことで他の方に従う必要があるのですね。

一般論で悪い例も含めて話をしておりますが、どのような場合からでも良い関係は作れます。まずは、近所に明らかにおかしい人がいないか確認し、いない場合は、できるだけ丁寧に人間関係を作っていきましょう。新入りに対しては、既存の町内者も警戒します。そこで友好的な態度を示し続けていれば、優しく接してくれる人がほとんどです。例え嫌味を多少言われても、軽く受け流し、根気よく関係を続けてください。

最悪、関係がこじれても、気にせずいきましょう。町内や近所というのは重要なものですが、我慢を続けては本末転倒です。無理のない範囲で付き合っていきましょう。

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