家買う時って数十万円が安く感じます!これは金銭感覚の麻痺です!

2-2.支出を減らす方法(節約)

心理学の世界ですかね。

人間は自分の感覚で把握できるものや短期的な損得に重きを置く傾向が強いです。

例えば、100円のお菓子が80円で買えるとなるとなんとなく得をした気分になりますが、本来3000万円で買える家を3500万円で購入してもなんとも思っていない人が多数です。

しかも3500万円の買い物を前に麻痺をして、10万円程度が手数料だと勘違いし、ポンポントイレのグレード上げたり、キッチンいいものにしたりと、無駄遣いはするわ、ちょっと交渉するだけで10万円を9万円にできるのに、もう手数料と麻痺しているので言い値でぼられていきます。

結果、さらに300万円上乗せして3800万円で家を買う人ばかりです。

大きな買い物ほど厳しく値引きすべきなのに、めでたい話だからとか、付き合いだからとか、営業の方が良くしてくれているからだとか、変な情に浸るのはやめてください。結局日本人の苦手の部分をうまく利用されているだけです。要は値引きなどをしにくい状況に持っていかれているわけです。

住宅など最たる例で、契約前は、来場だけで1万円のクオカードプレゼントだったり、お菓子やギフトなど配り放題、送迎サービス、食事サービスなどなど至れり尽くせりです。

しかも営業担当者の多くはお客様のためアピールが凄まじく、契約取るまでは笑顔絶やさず、精一杯アピールです。そして、たっぷり利益を乗せた価格を最初に提示しておき、そこからたっぷり値引きをして適正価格より500万円高く契約を取るなんで当たり前です。

客も満足、お店も満足ですが、満足している無知な客は大損で、お店側はほくそ笑んでいるわけです。

調べたら分かりますが、契約取った後は態度が急変したり、急にそっけなくなったりすることも多々あります。

よくある例が、初めに3800万円とかの金額を提示してきます。そこからなんと800万円も値下げして3000万円で契約するとかざらです。

俺だけめっちゃ得してると思っているあなたはお花畑です。

実際の適正価格は2500万円という例も多いです。要は限界まで値引きさせれば2500万円までいける住宅を3000万円で買っているというわけです。

現在飛ぶ鳥を落とす勢いの〇条工務店は値引きを一切しないことで有名です。

気持ちサービスの値引きや3%値引きなどはあるようですが、適正価格で買えると

謳っています。

しかし、私はこのメーカーこそかなり怪しいと思っています。

値引きをしない=適正ではありません。

これこそが戦略です。

誰にも値引きしない。みんな同じ値段で買う。

自分だけ損することはない、裏切られた感じがしないという気持ちになります。

そもそもが適正価格かは気にしなくなるのですね。

よくあるのが、建売が5棟くらい同時に売り出され、全部始めは3500万円で販売され、

3500万円で2棟売れ、売れ残った3棟が3200万円に値下げされ、そこで2棟売れ、

最後に残った1棟が2800万円で売り出され、秒で売れるというような場合です。

この値下げはすでに買った人々への裏切りになりますし、折角気持ちよく買ったはじめの方々も自分は700万円損したと思ってしまいます。

人間得したって思うことより損したって思うことのほうがつらいんですよ。

値引きなしなら、このような心配はないので安心します。

しかし、ただ単に、売り出しを3400万円に固定してすべて売り切っている方法に似てますね。他社の値引き前よりは安くするが、たっぷり利益を乗せて売る、しかし、差別化をするため、他社では実施していない全館床暖房や独自のタイルや超高断熱などの性能をアピールし、それらをてんこ盛りした高価格な家をさらに高値で売るのが戦法です。

もちろん買う側は、また大きな金額で麻痺して、高性能な家が手に入るなら1000万円たかくても良いなどという考えに至ります。

私には快適な家に本当にそのような価値があるのか疑問です。

例えば50年暮らすとしても、本当に寒い時や本当に暑い時って1年のうちでも合計すれば、2か月程度しかないんですよ。

真冬の1,2月でも結構晴れた日などは暖かいですし、真夏も7月終から8月中旬に暑さのピークが来ますが2~3週間程度です。

本当に高性能な家の価値を発揮するのはそのような時だけです。

それ以外の時期は、ローコスト建売住宅でも十分快適な暮らしができます。

本当に価値があると考えて何千万も多くお金を払っているでしょうか。

目の前に普通のチョコが100円で売ってあって、となりに300円のチョコが置いてあったら、どっちかいますか?悩むにしても200円の差額分、本当に美味しいのか考えますよね。

200円の違いなら結構本気で考えるのに、1000万円の違いには結構鈍感です。

1000万円多く払った理由は、冬暖かいからとか、今後の電気代節約額で取り返せるからとか言いますが、50年で1000万円節約しようと思ったら、毎年20万円やすくするんですよ。正直高性能な家でも年間10万円はかかりますから、普通の家が30万円以上使っていないと20万円節約できません。そうなると毎月25000円平均でかかることになりますが、今時はローコストでも毎月平均15000円くらいでいけるので、そもそも20万円も節約できないんですよ。第一、50年後にやっと元を取れるレベルなんて誰も興味ないですよ。1000万円安く家を買って、その1000万円を投資したら50年後に1億円とかになる可能性もありますし、確実に増える貯蓄保険でも1500万円くらいにできますよ。

大きい買い物ほどこのように頭を使わないといけないのに、全く考えずに即決する人が後を絶ちません。

みなさんが普段100円で悩む時の10万倍くらい悩んでください。

1000万円損をすれば、取り戻すのに100円を10万回得なければなりません。

なので100円の節約を10万回見逃すことと一瞬の気の迷いで1000万円住宅購入で損をすることは同義のわけです。

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