家を買うときは必ず1円単位で考えてください

家は4500万円などの100万円単位の数字で販売されることが多いので、数十万円が安く感じるという数字のマジックが生じます。挙句の果てには、数万円が小銭感覚になるというトリックです。普段なら100円のジュースを買うか悩む私でも住宅購入時は、数万円がただのような感覚に陥ったので恐ろしいです。

これは心理学的なもので、人間は物事を相対的に考えるので、4500万円に追加で5万円と聞いても端数のように思えるのです。もちろん普段は5万円は大金です。しかし人生一度の大きな買い物の前で

折角だからとか、完璧な家にしたいとか、後で後悔したくないとか、少しでも便利になるとか、毎月の維持費が安くなるとか、建築時に導入した方がお得に購入できるとか、値引きしてくれるからお得に買っておこうとかの理由で、じゃんじゃんオプションを追加して気が付いたら数百万円の増額なんていうことも珍しくないです。

住宅購入時はいつの間にか数百万円単位で価格を見るようになっており、おかしくなっているのです。

よ~く考えてください。

入居後使うかどうかなんて入居してみないと分からないです。

よくあるオプションで使わないものを以下のとおりリストアップしてみましょう。

・バルコニー 30万円

・勝手口   20万円

・小屋裏収納 30万円

・浴室乾燥機 10万円

・ロフト   10万円

・お風呂や洗面所の窓 10万円

・サンルーム 50万円

本当にいらない率が高い物をピックアップしてみました。

もちろん使うけど、使用頻度が低いものや、そもそも新築時や中古住宅購入時に

割高で購入しなくても、住宅購入後に後付けでつけたほうが安く済むものなど

多数です。

例えば4000万円の住宅購入時に30万円のバルコニーのオプションを見たら、

なんとなく洗濯物を干したり、布団を干したりと使えるし、30万円なら安いから

付けておくか!となります。

しかし、実際は、使わない人かなり多いです。

そもそも外干しは共働き世帯にとってリスク高すぎです。

急な雨ではすべて台無しですし、帰りが遅くなると、夜間に干しっぱなしになり、洗濯物が湿ったり、虫が付いたり、近所からだらしない家と見られます。

布団は雨で濡れるなど死活問題なので、絶対雨が降らない日しか干せません。

また忙しい朝にわざわざ重たい洗濯物を2階まで運んで、屋外に干すという行為自体苦行です。重たいですし、時間がないですし。

今時は、ドラム式洗濯機を20万円程度で購入すれば、1回全部込で数十円で乾燥まで自動でやってくれます。

良く聞く話は、バルコニーやサンルームや浴室乾燥機などを洗濯のために導入したが、結局時間がないとか、乾かないとかの理由で、ドラム式洗濯機を買って、すべて無駄にしている家庭が本当に多いです。特に浴室乾燥機は干す手間もすごく、電気代もびっくりするほど高く、乾かないので最悪です。

私の家の近所でも多くの家がバルコニーを採用していますが、まあ使ってないですね。特にバルコニーって、付近の家から良く見えるので、何を干しているか見られてしまうリスクもあるんですね。また出入りする時に、近所や隣の家のバルコニーに人がいると気まずい時もありますし、結局使わない人が多いです。

最近は洗濯は、ドラム式洗濯機と小さめのランドリールームを併用して完結する家が増えています。寝る前に洗濯かけて、乾燥機に入れられないオシャレ着などをランドリールームに干すという手順ですね。サーキュレーターを併用すると良く乾きます。

こうゆうことって、生活してみないと分からないんです。

特にバルコニーなどの大きな設備は、購入時にしっかりと日々の生活をイメージすることが大切です。

購入時は気分も高揚しているし、数十万円も安く感じるようになっているので、常に冷静になり、住宅価格とは完全に切り離して、一つ一つのオプションを価格と内容で吟味し、実際の生活をイメージしながら必要性を検討してください。

私は、住宅購入はゴールではなくスタートだと考えています。

なので、購入時はなるべく最小限の設備にしておき、住みながら必要なものを理解しながら買いそろえていくことがベストです。このやり方であれば、一つ一つの物品に時間をかけて、自分に合った製品を最安値で買うことができます。

最後に例を出します。

私は住宅購入時にドラム式洗濯機を25万円で買おうとしておりました。

購入価格は安いですが、維持費も安く洗濯場所もいらなくなると思ったからです。

しかし、保留にして購入後に半年ほどかけて検討を重ねた結果、乾太君(ガス乾燥機)を導入

しました。

理由は以下のとおりです。

・家族が多いので、ドラム式だと1回で乾かせない

・庭があるので、晴れの日は外に干したい。ドラム式にすると初期費用が高い分使わないともとが取れない。なぜなら耐用年数が早ければ7年ほどで壊れるが、初期費用が25万円と高く、1回当たりの維持費が30円程度だったので、使えば使うほどお得になる。なら毎日使うのが良いと考えた。

・冬場は場合によっては乾燥に8時間くらいかかる。その場合費用も高くなる。

我が家はガスを採用していたので、

・かんた君なら、導入コストが12万円程度だった。

・1回当たり100円程度の維持費がかかるが、晴れの日は外干しをすると年間の維持費はドラムを毎日使うより安く済む。

・乾燥の出来が早いし、けた違いに乾く。冬場も1時間程度。

・耐用年数が10~15年平均で長持ち。

・一度に大量に乾かすことができる。

結局住み始めて、決めたことでトータルコストも安く済み、満足度も高い買い物ができた。

住宅購入時は、1円単位で価格を比較して、検討すべき良い事例だと思う。

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