過去の日本の推移からも,現在の米国の状況からも明らかですが,
金利が高い時は,住宅価格が下がります。
逆に低金利だと住宅価格が高いです。
一番賢い買い方って何か分かりますか?
それは,金利が上がって,住宅価格が底をついている時に変動金利で住宅を買って,10年後に全額繰り上げ返済するか,現金一括で買うことです。どちらが良いかは金利の高さによります。頭金がない人や繰上げ返済ができないくらいに現金に余裕がない人は,そもそも住宅を買うのはやめた方がいいです。どうしてもほしいなら,安い中古になりますが,リスクが多いので,しばらく賃貸で頑張って頭金を貯めてから買うか,一生賃貸で過ごす覚悟で,老後に買うのも手です。
実はまもなく金利が上がると多くの人が予想している現在住宅を買うことが最も危険な行為なのです。順を追って説明しますね。
まず,現状変動金利は最安というくらい低いです。なので,多くの人が銀行から沢山融資を受けられます。低金利だと月々のローン返済額に占める金利額が低くなるので,住宅購入額に多くのお金を割けるわけです。その分融資額も上がります。こうなると,多くの人が目いっぱい借りられる額で住宅を購入します。ハウスメーカーはこの金額に合わせて住宅を売りますので,利益がたくさん確保できるわけです。低金利時代は,購入者に優しいのではなく,ハウスメーカーに優しいのです。みなさんは,割高な家を買わされているが,月々の金利負担は低いので,毎月の支払総額は,高金利で家が安い時と比べてたいして変わらないです。
もちろん35年ローン期間すべてにおいて金利が上がらなければ,支払い総額は,高金利、低価格の時と同じくらいになりますが,もし途中で金利が上がったら,返済額が跳ね上がります。
一番最悪なのは,住宅の高い今の時期に低金利の変動金利で借りて,数年後に金利が上がるケースです。
数年後の金利が上がった後に購入する人は,すでに値下がりしている住宅を高金利で買うのでいいのですが,今の高価格の時に低金利で買った人は,数年後高価格で買った家を高金利で返済するというダブルパンチを食らいますので,ローン破綻するリスクが跳ね上がります。
既に固定金利が上がっている現状で変動金利も上がる可能性が高い今は絶対に買い時ではありません。
もし今後急激な金利上昇で,住宅が売れなくなれば、大幅な値下がりが期待できます。
その場合,住宅は安く買えますが,月々の金利負担が跳ね上がるので,現金一括が最もお得になるかもしれません。
貯金のある人は,金利が上がるまで待って、売れなくて弱気になっているハウスメーカーからたたき買いすれば、破格の価格で住宅が手に入ります。
もしくは多くの人が一括は難しいでしょうから,変動金利で購入することを前提に破格の値段で購入し,10年間は住宅ローン控除をフルで受けながら,頑張って貯金し,10年後に全額繰上げ返済してください。
住宅購入者は,大体が数年で検討から購入までを行い,それ以降は特に動向は調べないですし,過去の金利や住宅価格を調べることもしません。ハウスメーカーも過去の安い時代の事実は隠します。
一例ですが,今は建売でも建物が3500万円程度する大手ハウスメーカーが15年位前のリーマンショック時には,同じような性能の建売を2000万円程度で売っていました。
今よりも金利が高かった時代です。景気の動向もありますが,一般的に金利が高い時代は家は安く買えるという法則は必ず成り立ちます。
特に2010年代後半は,低金利で好景気ということもあり,住宅が飛ぶように売れておりました。各大手ハウスメーカーの株価を見れば明らかですが,めちゃくちゃ株価上がってるんですよ。利益入りまくりでうはうはですよ。低金利はハウスメーカーの株主に優しいです。
だって預金しても増えない低金利時代にハウスメーカーの株価買えば、株価は上がるわ配当金は増配でどんどんもらえるわで大儲けですよ。
結局低金利時代に得をしたのはハウスメーカーの従業員と株主です。
多くの購入者は,高い家を掴まされてしまったわけです。
この話も確実ではありません。
今後は今までの常識も通用せず、金利も住宅価格上がり、ハウスメーカーの多くは破綻し、庶民は住宅も買えない時代になるかもしれません。
昔の小作農のように土地なしの人間ばかりになり、一部の富裕層が土地や建物を所有し,
賃貸収入で庶民から金を巻き上げる時代になるかもしれません。
色んな可能性を秘めておりますが,私は,新築に関しては今買うのはやめたほうがいいと思います。
中古は、時の運もありますので、買い時は人によって、出会う物件によって全く異なります。
質問があれば問い合わせフォームかコメントから連絡ください。
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