世間一般の常識は新築=高い、中古=安いだと思いますが、これは絶対ではありません。
まれに新築でも大幅値下げで割安になっているものもあれば、中古でも明らかに割高な物件も多数あります。
コロナが落ち着き、現在の市場はコロナ前に比べ、1~2割程度中古住宅の値上げが始まっております。コロナ前に2000万円で売られていた物件が2300万円程度になっている印象です。
コロナ前を知っているものからすると高すぎて買えないというのが実際のところです。ただ、家探しは1年以内で終える方が多数ですので、今市場で家探しをしている方々はコロナ前の相場をほとんどの方が把握していないと思います。
しかし、売り手側はほとんどの方が最近の値上げをしっています。
もちろんですが、自分の持ち家が高く売れると知れば、高く売れるうちに売ってしまいたいと考えるのが人の常です。なので今の市場には売り急いでいないけど、高く売れればラッキーと考えて、結構強気な売値で売り出されている中古住宅が多数あります。
実は新築市場は中古市場以上に値上げしており、3000万円の物件が3500万円になっていたりするのです。
一昔前の中古市場は、詳しい方が安い物件を見つけて買うというのが基本でしたが、最近は新築が高すぎて買えないので、泣く泣く中古市場に流れてきている方が増えています。この場合、流れてきた人は、買うことが前提となっており、ローンマックス額を基準に新築に近いよさそうな築浅物件を探しています。非常にカモられやすい状況というのは明らかでしょう。
例えば新築は最低でも3500万円するエリアで家を買いたい人がいるとして、ローンは3200万円までだとします。新築はどうしても買えないが、同じエリアで築数年のほぼ新築と思われる築浅物件が出ており、3300万円だとしましょう。
どうしてもほしいと思えば、問い合わせる方が多いと思います。内見すると、新築に近く、売主もよい方で、ローン内の3200万円に値下げしてくれるというので、トントン拍子で話が進み、購入ということにも成りかねません。
ここで問題なのが、3200万円というのが割高だということです。基本的に新築は購入して中古になった瞬間に2割程度価格が落ちると言われるくらい新築プレミアムは凄まじいのです。3500万円の新築なら中古になれば3000万円くらいが中古相場ということです。
これには新築というのは、国からの補助金や減税、免税、仲介手数料を始めとした中古市場独自の手数料がかからない等のメリットがあるからです。もちろん誰も使っていないという気持ち的な問題もあります。
実は中古市場で3200万円で物件を買うと100万円以上の仲介手数料が上乗せされることが本当に多いです。
支払い総額は中古の場合3300万円になり、新築の3500万円は上手に交渉すると3400万円くらいになるかもしれません。また新築の場合、補助金、免税、減税などを加えると200万円くらいの価値があります。これらを考えると中古は実質3300万円、新築が3200万円となり、新築のほうが安くなることもあるのです。住宅購入には、目には見えない色々な価値が含有しており、見た目の価格で判断するのは危険です。
しかも中古市場は、新築市場と全く異なる値付けがされており、両者を比べることもナンセンスです。
中古市場には中古の価格設定方法があります。単純に見た目や立地だけで新築と同等と考えるのは危険です。相場は皆さんが思うよりずっと低く、目に見えない補助金の
や減税のメリット、手数料の有無などで数百万円の差がつくこともあるので、十分にご注意ください。
もちろん割安な中古も多数存在します。
一般的にはプロでなければ相場で買えれば上出来というのが中古市場の常識です。いかに相場で買うのが難しいかは中古市場に長く携わっていないと分からないかもしれませんが、実際は、新築を割安で買う方が簡単です。
もし、新築買える余裕があり、ただの節約で中古を探しているなら、相当な穴場の物件を見つけない限り、新築を安く買う方向で考えた方が賢明かもしれません。
一般的に中古住宅市場は、本当にお金がない人かお金はあるけど住宅購入費を節約したいかつ中古住宅及び住宅全般に関する知識が相当あり、不動産業者と対等に話ができる自信がある人以外は手を出さない方が良いです。
一見割安に見てても、土地が訳ありだったり、建物の目に見えない劣化が激しかったりと、分からないことだらけです。
割高な中古を買うとその後が悲惨なので、その他大多数と同様に間違いなく新築をなるべく安く買う方法を模索するか、時間をかけてしっかり勉強して中古住宅購入に挑んでください。
もちろん本サイトでは、中古住宅をお得に購入する方法や知識を多数伝授しているので、
本気で中古住宅を安くお得に買いたいと考えている方は、他の記事も読んでいただき知識武装していただければと思います。
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