TOEIC公式問題集の勉強方法!

巷ではよくTOEIC攻略法とか、テクニック本が山のようにあります。私も過去に何冊も読んだことがありますが,どれも非常に参考になります。実際使えるものも多いでしょう。但しどれも超短期決戦型で、600点くらいを短期で目指す人用の本です。テクニックだけで860以上を狙えるほどTOEICは甘くないです。本来テクニックというのは後からついてくるもので、テクニックをつけてから実力をつけていくのではなく、実力がついてきたからこそ、様々なテクニックが身につくのです。素人は良く勘違いするのですが、例えばプロボクサーがフェイントを使って、右フックを打つふりをして、即座に相手が避けたところに、すかさず、左アッパーを、絶妙な角度から打つテクニックを持っているとしましょう。もし、素人がこのテクニックを真似ようとしても、多分できないでしょう。多少は真似できるでしょうが、素人に毛が生えたようなレベルです。強い人が使うから強いテクニックであって、素人が真似てもちょっと役に立つ程度です。ドラゴンボールで、悟空が敵キャラと体を交換する場面がありましたが、その敵は悟空の体を使いこなすことができず、実力の10分の1しか発揮できていませんでした。もしあなたがプロのテクニックを覚えたとしても、せいぜい600点止まりでしょう。600点を目指す人は是非テクニック本を何冊も買って、特訓してください。私はお勧めしません。
では本題に入りましょう。公式問題集の勉強方法ですが1.まずは本番と同じように時間を測って、解く。その後採点する。2.間違えたところを完全に理解する。3.リスニングを全部聞き取れるようにする。(何度もスクリプト見ながら、聞いてください。)4.文法はしっかり理解し、分からない単語はその都度覚える。5.読解問題は、文中のどこを見たら、すぐに答えが分かったのか確認する。6.問題の傾向を把握する。
実は、6が一番重要です。これが後にあなただけのテクニックに繋がっていきます。実はTOEICは、ものすごく傾向だらけの試験で、出題傾向もはっきり示されていますし、使われる単語も文法も、フレーズも、ましては内容までも似通っているのです。というかほぼ同じ問題が何回も使いまわされている印象があります。顕著なのが、Part2,Part5です。Part2では必ず5W1Hの質問が多数出ます。絶対にスタートのWhereなどの単語を聞き漏らさないようにしましょう。これは完全にテクニックですが、Do you~?で聞かれる質問にYes/Noで答える文は間違いや難しい問題ほどAlrightみたいなシンプルな文が答えであることが多いです。このような傾向もやっているうちに見えてきます。Part5は文法問題と単語問題です。文法はほぼ高校までで習う文法の基礎的な部分がほとんどです。単語問題は少々難関ですが、TOEICに使われる単語は限られていますので,他のパートで出てくる単語で分からないものはその都度調べれば、完璧になります。
他にも傾向は多数あります。Part4では、大抵機内アナウンスが流れ、多くの場合、何らかのトラブルで到着が遅れるものや店内アナウンスでセールの案内があることやPart3では、社内の会話で、〆切に間に合わない仕事の相談とか、出張の感想を同僚に聞いているものとか、似たようなトピックが多数出ています。それぞれの設問で、何を聞いていて、どんな答えになっているか覚えていきましょう。本番でも同じようなトピックが出れば、大抵同じような設問と答えが用意されています。実はこれが最も重要なテクニックなのですが、Part3,4は事前に設問を先読みしてなんのトピックか予想しておくようにしてください。実はTOEICは最初に2分弱試験全体の説明があり、各設問の初めに1分ほど解説が入ります。この内容は、事前に公式問題集でも聞くことができるので、本番で聞く必要はないです。この時間に、すぐにPart3,4のページを開き、設問と答えを素早く読んでください。そして各トピックが何に関しての内容か殴り書きで書いてください。設問の要点も殴り書きで書きましょう。例えば、設問が3つあり、1=これは何に対するアナウンスですか?と書いてあれば、4つの答えを見た時、飛行機の遅れやら到着空港の変更やら、到着後ゲートの変更やらの選択肢があるはずです。この答えから、このアナウンスが機内でのものと分かります。殴り書きで機内アナと書いて、この設問には何のアナ?と書いておきましょう。次の設問が到着予定時刻は?についてなら、到着じかんと殴り書きで書き、最後の設問が、到着ゲート番号は?ならゲート番号と書いておきましょう。この事前メモがあれば、実際、この問題が来た時に、聞く前から、何に注意して聞けば良いか準備ができます。時間やゲート番号は必ず出てきます。例えばarrival at noonとか言ったら、その瞬間に12に〇をつけます。その後、arraival at GATE 8とか言ったら、GATE8に〇をつけます。覚えておく必要がなくなり、リスニングに集中できます。全体をすべて聞くよりも聞くべきポイントが分かったうえで聞くのでは、難易度は格段に下がります。試してみてください。この場合、1つ注意しないといけないのが、ひっかけ問題が多いことです。よくあるのが、当初はGATE8だったけど悪天候が原因でGATE9になるとかですね。設問のGATEが当初なのか変更後なのか確認しておかないといけないです。実は、この方法で解くと、結構な割合で、リスニングが終わるまでに3つの設問すべて解けてしまうので、設問3つを解く時間を次の問題の準備に使えます。さすがに最初や、Part1,2の解説中の時間にすべてを事前読みは不可能なので、結構読めてない部分があります。それでも、3つの設問時間に次の問題をじっくり事前読みできれば、次の問題も楽々解ける可能性が高いです。この流れで最後まで行ければ、満点も狙えます。私もそうでしたが、このやり方を使うと、Part2が事前読みできない分、一番難関になります。また重要なテクニックですが、リスニング中は絶対マークシートを記入しないでください。問題冊子に〇をつけておいて、Part5の時間に急いでマークをつけてください。急げば2分ほどできます。2分無駄にしたって、慣れていれば、絶対に間に合います。他にも多数テクニックはありますが、公式問題集を解きながら、あなたオリジナルのテクニックを磨いてください。問い合わせいただければ、個別相談もします。



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