家がほしい!でもローコストはいやだ!でも金がない!少し住宅の勉強をすると、絶対に高気密高断熱住宅のことがでてきます。冬暖かく、夏涼しい家って憧れますよね。某〇条工務店レベルになれば本当に快適でしょうが、建物だけで3000万円以上はほぼ確実です。
私は、不動産・建築の専門家としての立場から、今まで何百という中古住宅や新築販売の事例に関わってきましたが、新築で高性能かつ高価格な高気密高断熱住宅を購入できる方ほほんの一握りです。都市部でしたら、平均所得が高くなる関係で割合が多少上がりますが、地方で高気密高断熱住宅を新築で購入できる方は数パーセントの世界です。よってほとんどの方が中古住宅の知識などないので、不動産・建築関係者から勧められるがままに新築ローコストへとシフトしていくのです。
確かにローコストの建売なら、建物代は1800万円程度に抑えられかなりお得ですが、住宅性能は最低限です。夏暑く、冬寒い家は勘弁ですよね。結局多くの人は、お金に余裕がなく、結果的にローコストにせざるを得ない状況になると思います。折角勉強したのに、納得いかないですよね。私もそうでした。郊外で土地が1000万円、建物が2000万円の予算で3000万円が限界でした。
でも一生に一度の買い物で後悔したくないですよね。ここで妥協したら二度と高気密高断熱の住宅は手に入りません。
私は、不動産の勉強を熱心にしていた時代にある事実を知りました。日本の住宅事情はかなり特殊で、中古住宅が過少評価されているとのことです。しかも、中古住宅の査定方法は、建物に関しては築年数と大きさでほぼ決まるとのこと。つまり同じ築10年で、新築時に3000万円する超高性能な家とローコストの1800万円の家があったとして、10年経てば、かなり近い価格になるとのこと。実際に私は立場上、築20年程度の家をいくつも見てきましたが、同じ立地で土地の大きさ、建物の大きさがほぼ同じならば、価格はほぼ同じになっていました。新築時は1000万円も違うのに、20年経てば100万円程度の差です。土地付きで新築時4000万円と2800万円だとしても20年経つと、1700万円と1600万円になるといった感じです。さすがに築10年だと、多少の開きはありますが、同じ条件なら2300万円と2000万円といった感じでしょうか。たかが10年でかなり近づきますよね。私がずばりおすすめするのは、築10年で値下がりが激しい高性能住宅を購入することです。ここ10年は、そこまでの住宅の性能向上はありません。
ハウスメーカーの家ならば、品質も安定しており築10年でも十分今の高性能な新築と大差ないです。では具体的な方法を伝えましょう。まずは、建物予算1200万円程度で築10年の高性能住宅を探しましょう。もし希望のエリアで見つかれば、すぐに買いましょう。ハウスメーカーならば大抵20年くらいの保証があるので、引き継げば、不具合が出ても安心です。購入時にすぐにリフォーム会社に相談し,内窓設置と、気密性能向上について相談しましょう。大体、築10年のハウスメーカーの住宅ならば、今のローコストよりもそれなりに断熱性が高い家が多いです。しかしほぼ間違いなく10年前の家の弱点は窓になります。
もし高性能を内窓をつければ、現在の最高性能のダブルLow-Eのトリプルガラスの窓以上の性能を実現できます。家の熱の50%は窓から失われるといいますから、この内窓設置で一気に高断熱な家になります。本当に驚くほぼ体感温度が夏も冬も変わります。費用100万円あれば、家じゅうの窓に内窓つけてもおつりが来ます。今なら補助金もあります。そして、家の隙間、特にキッチンや壁などを業者に頼んで埋めてもらいましょう。これだけで一気に高気密になりますよ。
1200万円に購入時に、別途発生する土地代の諸費用も含めて諸費用150万円かかるとして、内窓や気密施工などのリフォームに150万円とすれば、1500万円で高気密高断熱住宅ができます。例えば土地代が1000万円だとしたら、総額2500万円となり、土地付き建売のローコストが2800万円としても、300万円も安いのに、高性能な家が手に入るのです。これは、日本の中古住宅が異常に低く評価されているためです。
中古住宅の購入方法は、新築と違い情報がネットでも少ないです。最寄りの不動産に相談すると絶対にかもねぎになります。まずは、気軽にこちらで相談してみてください。きっと手助けができると思います。
なお、最寄りの不動産に行くほどではないが、まずは気軽に相談したいというかたは、こちらからお問合せください。不動産・建築の専門家の視点から、的確にアドバイスをさせていただきます。別途有料のサービスとなりますが、物件探しのコンサルをご希望の場合はその旨記載をお願いします。
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