最悪なシナリオが進んでおります。
日本は今まで過去に築き上げたものづくり産業によって支えられており、
国内の不況が続いたバブル以後も、日本の高性能・高品質な車や家電などの
製品の輸出によって海外にものを売り、その売上によって国内経済も安定させ
てきました。
輸出超過が続くと、海外の人々は日本製品を購入するために円を必要とするので、
円が世界的に強くなり、円高傾向になります。
そして、円高であれば、小麦や原油などの製品の輸入は安くできるので、国内の
すべての商品は安く買えます。そして国内産業は、デフレが続き、デフレの雰囲気が
広がると、今年よりも来年はもっと安くなる、待てば安くなるという心理が強くなり、
人々は物を買わなくなります。つまりお金をお金として持っておけば、来年は去年より
物が安く買えるというわけです。
極端な話、今年1000万円の家が来年900万円になると予測すれば、誰も今買わないですよね。
これがデフレが不景気を招く主原因です。
そして、実際にみんながデフレを予期して買い控えすると、実際に物は売れ残り、価格は下がるし、企業の売上は落ちます。そしてみなさんの給料も下がり、どんどん経済の規模は小さくなっていくのです。もちろん政府はこれを看過せずに、金利を下げることで、企業に安くお金を貸し、新たな製品の開発などを促します。住宅ローンもすごく低い水準になるので安く家を買えます。さらに預金の旨味がなくなるので、人々にお金を使わせる圧力をかけます。
しかし、輸出に関わる企業などの関係者、成長する海外企業に投資するお金持ちにとっては、これは最高の状態なのです。つまり、90%以上の国民にとっては、給料も下がり、見通しもくらい社会ですが、一部のお金持ちや輸出企業は売上を伸ばし、給料が増えているわけですから、自分は金があるのに、売っているものはどんどん値下がりするという夢のような状況が生まれるわけです。こうなると、収入は増えて、支出は減るので、差額を投資に回すことができ、外国は経済成長をしているので、投資した金額はどんどん膨れ上がるという理想的な状況になっていたわけです。
これは完全な私見ですが、政府も大企業もデフレを敢えて引き延ばしていたと思います。
しかし、成長を続けた海外の多くの国が、日本のものづくり技術を追い抜き、日本より安く高性能な製品をどんどん作るようになりました。そして日本人は、より安く高性能な製品をアマゾンなどで買うようになりました。世界中が、日本以外から家電や車なども買うようになったのです。そうすると、日本の輸出量は減ります。みんな日本円を必要とせず、日本人が逆にアマゾンからものを沢山買うと、日本はドルを必要とします。どんどんドル高円安が進みます。
そして、円安で輸入品の価格が上がると、人々は不景気で給料が低いのに、ものの価格が上がるという最悪な状況に陥りました。日本人が勤める多くの国内企業のものは売れないため、給料は上がりません。逆に消費するものはどんどん価格の高い海外製品になり、日本人の資産はどんどん海外に吸い取られていきます。
いよいよ長期のデフレのつけを支払う時が来たのです。
デフレで停滞した社会で、日本は未来への投資もできておらず、随分貧しい国になったのです。
そして最も高い商品である家は、今高騰していて、庶民が手を出せるものではなくなってきています。今後も値上げは止まらず、今すでに高騰した家を買っても割が悪いです。さらに金利が今後間違いなく上がるので、今無理して購入しても破綻する可能性があります。
では今後どうなるでしょう。
人々の欲望は、例えお金がなくてもなくなるものではないです。
家をほしいという欲望を満たすために、人々が中古住宅市場に目を向けることは間違いないです。
今まで数十年、日本は中古住宅をないがしろにして、新築を建て続けたため、現在住宅は溢れかえっており、アメリカなどと比べても、生活水準の高い都市に、安い家賃やローンで人が住めております。
今ある中古住宅は、新築が建てられなくなった多くの人にとってお宝なわけです。
なぜなら、新築よりずっと安い価格で良質な家が売り出されており、リフォームで新築のようにして住むことができるからです。
政府も間違いなく中古住宅に重きを置いているのが、近年の補助金政策から明らかです。
ここ数年の住宅補助金は新築とほぼ同等にリフォームへも補助金を出すようにしていますし、住宅ローン控除などの税金控除も中古住宅はより優遇するようになり、新築は割が悪くなっています。
現在新築と比べ、中古は異常に安く、補助金は新築同様に手厚くなっています。さらに今後新築は、どんどん規模が縮小し、リフォームが主流になっていくのが容易に予想できます。
アメリカは日本の未来の姿と言いますが、アメリカでは新築は少数派で、良質な中古住宅の売買が主流です。
ほぼ間違いなく日本もそうなるでしょう。
では、今みなさんができる最適な選択はなんでしょう。
答えは明らかです。
すぐに今の中古市場から、割安なうちに中古住宅を買ってください。
まもなく中古住宅も大幅な値上げをします。
そして、購入後は今後の補助金を賢く使いながらゆっくりと貯金を貯めて
毎年リフォームを続けてください。
現在は、内窓設置や水回りのリフォームなどに手厚い補助金がついております。
今後は、近年の電気代高騰や断熱性能向上などの流れから、確実に太陽光発電などの
創エネ設備や断熱改修工事などに多額の補助金がつくことが予想できます。
まずは、できるだけ築浅で割安な中古を買って、毎年の補助金を賢く使いながら、
安くリフォームをして新築並の住宅を安く手に入れてください。
今安いうちに買えば、値上げした時に確実に利益になりますし、補助金でリフォームした
分は、補助金分安くできるので、リフォームで支払った以上の住宅価値の向上に貢献
します。
前置きが長くなりましたが、現在のデフレからインフレへの移行期という異常な時代で住宅業界は混沌としておりますが、デフレ時に安く買える新築にみんなが移っており、すでに高騰した新築市場に人が集まっている今こそ、最後の中古住宅の買い時です。
まもなく、多くの人が新築を買えない時代が到来し、中古へ流れてくるでしょう。
その前に買ってしまってください。
その後はゆっくりリフォームを考えればいいです。
なお、中古住宅は素人が手を出すと間違いなく失敗します。
今は幸運にも、中古に手を出す人が少ないおかげで、無料相談ができて、仲介手数料無料で仲介してくれる仲介業者がいます。以下の業者は私も過去に問い合わせたことがありますが、全国に対応しており、かなり丁寧に相談に乗ってくれます。地元業者だと、気軽に相談に行くと、その後の付き合いが面倒だったりしますが、ネットでやりとりできるので、本当に気軽にやりとりできます。
ついでにリフォーム相談が無料できる業者も今は多いので、以下参考にお伝えします。
中古の不動産業者は薄利多売で取引を行っているため、割安で買えます。
逆に新築を売るハウスメーカーは、CMやモデルハウスなどでバンバンお金を使ったり、
来客へ1万円とかの商品券を配っているので、その分の経費もすべて住宅価格へ上乗せ
されます。正直原価2000万の家が3500万円とかになっています。
逆に中古なら、その3500万円の家が、築15年で1500万円くらいになっているので、
リフォームかけて新築以上の性能にしても2000万円位で済みます。
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