最近、家の購入金額ではなく、住んでからの光熱費などのランニングコストが抑えられる家についてさかんに話題になりますよね。
〇条工〇店は、業界トップの断熱性能に、全館床暖房、太陽光・蓄電池セットなどと謳っていますが、金額がくそ高いです。
はっきり言いますが、そこそこの断熱性能で日当たり抜群の家と、トップクラスの断熱性能で日当たり最悪の家なら前者の方が、維持費は安くなるはずです。太陽は無料の暖房ですからね。
某工務店は、全館床暖房などの設備てんこ盛りにして、家の価格をかなり高めにしています。しかし、それだけだと購入金額も高ければ、床暖房を使って維持費も高くなるので、大容量の太陽光発電と蓄電池をセット販売しています。
確かに最初の10年は、低金利かつ太陽光発電の売電もすごい金額になるので、手出しが少ないです。
しかし、売電の優遇期間も終わって、床暖房などの設備の故障などが発生してくると、
事態は一変します。
まずは、ローンの額が大きいので、金利が上がった時に負担が一気に増えます。
しかも、余剰な行き場のない発電がほぼ有効活用されないので、10年後以降は利益が出ません。なら自家消費と思っても、蓄電池も寿命が来ているので、買い替えが必要です。太陽光もパワコンなどの交換で数十万かかります。
いいですか?高性能な家にすると、それだけ割高な設備がわんさか付いてきて、維持費は上がるわ、故障や買い替えで費用はかかるわで絶対に生涯コストは上がるんです。
あなたが手にする快適性は、それ相応の費用があって初めて成立するんです。
購入金額の高い家を買うよりも、良い土地に割安な家を建てるか、良い土地にある中古住宅を購入してください。
例えば、高性能な新築が土地込で4000万円だとしましょう。
逆に築10年程度の今時のローコスト水準の中古が2000万円だとしましょう。
中古なんで余分に500万円維持費が多くかかるとしても、購入時点で1500万円安くなっているんです。
今後50年住むとしても、年間30万円節約できるんですよ。
毎月2万5000円です。これが50年続くと考えてください。
光熱費の削減なんて、月に直したらどんなに多くても1万円ですよ。
結局購入金額で大きく差がついたら、その後のランニングコストがどんなに安くても差を縮めることは不可能です。
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