高気密高断熱を安く実現する方法!ズバリ中古住宅のリフォームです!

1-1-3. リフォーム関係

はっきり言います。最近の主流は高気密高断熱の新築です。

最近一番流行のハウスメーカーは高気密高断熱を押しているメーカーですし、様々なメディアが高気密高断熱住宅をPRするので、世間の考えも新築を高気密高断熱仕様で建築する流れになっています。

私は高気密高断熱に大賛成です。

夏涼しく、冬暖かいというのは、満足度も段違いですし、家の持ちも良くなりますし、何よりも光熱費の節約になります。

実際住んでみると分かりますが、高気密高断熱になるとエアコンつけていても、すぐに冷えたり暖まったりしますし、エアコンの電気代が安いです。私は貧乏性なので、エアコンつけると電気代かかる→もったいない→我慢すればいいだけ→エアコンOFFにするの罠にはまってしまい、ついつい暑さ、寒さを我慢して風邪引いたり、生活の質が下がったりするんですよね。実際、比べてみれば分かりますが、エアコン代で節約できる額って1日でせいぜい高くても平均500円くらいなもんです。それ節約してもお菓子買ったり、無駄遣いしてたら意味ないじゃんって人がほとんどだと思います。自分もそうです。電気代って、使った分が、分単位で把握できますし、自分が使った分だけ高くなることが分かるので、ためらってしまうんですね。分単位で使用にお金がかかるものって光熱費以外にあんまない気がします。電気代は必要経費!ぜいたく品ではないことを肝に銘じておきましょう。

よって、もし高気密高断熱になって、毎日エアコンを使っても、そこまで電気代がかからないことが分かれば、抵抗なくエアコンを使えるようになりますし、電気代もかなり安くできます。

問題なのはどこまで、性能を上げるか、家にいくら払うかです。このバランスが非常に大切なのです。上を見ればキリがないですし、下に行けば行くほど満足度は下がります。丁度良いところってどこですか?

数学的に言えば、住宅購入費用+維持費の合計が最小になるところが丁度良いです。

トータルコスト=住宅購入にかかる費用+維持費

高性能になればなるほど、電気代という維持費は下がりますが、購入費用は上がります。

ローコスト住宅は対極で、購入費用を最小限にして、維持費は高くても気にしない方針です。

私が警鐘を鳴らしているのは、近年の高性能住宅の高価格化です。極端な話、太陽光発電と高気密高断熱で、最初の10年は売電価格の方が上回って、住めば住むほど光熱費より売電の方が大きく、年間の電気代がむしろマイナスになる家ってあります。このような家は、すごく魅力的だと思いますが、10年目以降は売電収入がなくなるため、蓄電池フルに使っても0円がリミットですし、太陽光と蓄電池は、平均して20年程度となりますので、その後は、安くても電気代がかかります。例えば、50年暮らすとして、この家が土地付で5000万円だとしましょう。

維持費が電気代のみと仮定すると

5000万円ー50万円(最初の10年のマイナスの電気代)+0万円(次の10年は蓄電池などで0円を実現)+300万円(高性能で最後の30年は年間10万円を維持)

高性能住宅において50年間の支払総額は5250万円としましょう。

対して、ローコスト住宅はとにかく初期費用を下げることに重きを置いております。例えば、初期費用が土地付で3500万円としましょう。

維持費は高い電気代と30年後に屋根・外壁の塗りなおし150万円を計上しておきあmす。

3500万円+1250万円(50年間毎年25万円の電気代)+150万円

ローコスト住宅において50年間の支払総額は4900万円としましょう。

単純に両者の金額差は350万円で50年間のスパンで見れば微々たるもので、年間7万円の差になります。これが高性能住宅の快適性に支払うお金と考えれもらえればと思います。

最後にお待ちかねの高性能な中古住宅を購入したときにどうなるのか説明しましょう。

仮に既に説明した5000万円の高性能住宅が10年後売りに出されて、買った人のその後を考えてみましょう。ここでは、内1000万円の土地代はそのままで、4000万円の建物部分が半額に下落していると仮定します。つまり、築10年の高性能住宅が土地付きで3000万円で売り出されているとしましょう。市場の相場を見ても妥当な金額だと思います。

仮にこの住宅を購入して、途中でメンテ200万円をかけて50年間暮らすことを考えましょう。

3000万円++0万円(最初の10年は蓄電池などで0円を実現。既に築10年だと新築時に設置した太陽光からの売電は期待できない。自家消費に徹し、発電で余った電気は安くても売り、多少夜間や雨の日に購入した電気と相殺すると想定)+400万円(高性能で最後の40年は年間10万円を維持)+300万円(中古なので多めの修繕費を計上)+300万円(途中で故障する太陽光や蓄電池の交換費用)

中古住宅において50年間の支払総額は4000万円としましょう。

正直このシミュレーションの条件としては中古住宅を一番優しくして計算したにも関わらず一番安いです。快適性は、高性能な新築とこの中古住宅は同じです。違いは10年早く劣化していくことです。しかし、築30~50年になってくると、この10年の違いは微々たるものになります。オーナーの使い方次第で家は30年でだめになったり、100年以上持ったりします。今回の中古のシミュレーションでは修繕費を多く積んでいることや太陽光・蓄電器の買い替えによりどの住宅よりも長く快適に住めるようにできます。

なぜ中古住宅ではこのようにお得なことが可能なのでしょうか。

それは、日本の中古住宅の評価額が最初の10年で激しく下がることと、断熱性能などの住宅性能向上による中古住宅価格の加算が微々たるものである点が挙げられます。

出所:https://hudousan-kounyu.com/ikkodate/sisankachi

このグラフからも分かるとおり、建物価値は凡そ20年かけて0円に近づいていきます。日本の中古は原則築年数でみられるので、建物の性能などで多少おまけがつきますが、築年数には適いません。例えば、高性能な築10年の家とローコストの築3年の家があったとき、両者が同じくらいの価格になることも珍しくありません。購入時にはあった大きな差も築年数で埋められてしまいます。

私はこの事実を知って、新築を買うことがもったいないと思うようになりました。新築購入者は、中古愛好者から見れば、初期の割高部分を代わりに支払ってくれる者という認識があるのかもしれません。見方を変えれば、別に損したって構わないから、他人が住んだ使用済みの中古よりも、自分が決めた仕様や間取りの新品で高性能な新築に住みたいかつお金に余裕があるから転勤などで不要になった場合は、安くなっても構わないから売ってしまってよいという人と、とにかくお金がないから安くてお得なものを買いたい、別に他人の使用済みの家でも構わないという両者がいるからこそ取引が成立するわけです。価値観の違う両者は、相容れないですが、取引では双方の利害が一致して成り立つのです。

この記事の読者がどちらの考えをお持ちか分かりませんが、後者の場合は是非他の記事も確認し、お得な中古住宅の買い方をマスターしましょう!

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