はっきり言います。最近の主流は高気密高断熱の新築ですがお得ではありません。

1-2. 新築購入

最近一番流行のハウスメーカーは高気密高断熱を押しているメーカーですし、様々なメディアが高気密高断熱住宅をPRするので、世間の考えも新築を高気密高断熱仕様で建築する流れになっています。

私は高気密高断熱に大賛成です。

夏涼しく、冬暖かいというのは、満足度も段違いですし、家の持ちも良くなりますし、何よりも光熱費の節約になります。

実際住んでみると分かりますが、高気密高断熱になるとエアコンつけていても、すぐに冷えたり暖まったりしますし、エアコンの電気代が安いです。私は貧乏性なので、エアコンつけると電気代かかる→もったいない→我慢すればいいだけ→エアコンOFFにするの罠にはまってしまい、ついつい暑さ、寒さを我慢して風邪引いたり、生活の質が下がったりするんですよね。実際、比べてみれば分かりますが、エアコン代で節約できる額って1日でせいぜい高くても平均500円くらいなもんです。それ節約してもお菓子買ったり、無駄遣いしてたら意味ないじゃんって人がほとんどだと思います。自分もそうです。電気代って、使った分が、分単位で把握できますし、自分が使った分だけ高くなることが分かるので、ためらってしまうんですね。分単位で使用にお金がかかるものって光熱費以外にあんまない気がします。

よって、もし高気密高断熱になって、毎日エアコンを使っても、そこまで電気代がかからないことが分かれば、抵抗なくエアコンを使えるようになりますし、電気代もかなり安くできます。

問題なのはどこまで、性能を上げるか、家にいくら払うかです。このバランスが非常に大切なのです。上を見ればキリがないですし、下に行けば行くほど満足度は下がります。丁度良いところってどこですか?

数学的に言えば、住宅購入費用+維持費の合計が最小になるところが丁度良いです。

高性能になればなるほど、電気代という維持費は下がりますが、購入費用は上がります。

私が警鐘を鳴らしているのは、近年の高性能住宅の高価格化です。極端な話、太陽光発電と高気密高断熱で、最初の10年は売電価格の方が上回って、住めば住むほど光熱費より売電の方が大きく、年間の

電気代がむしろマイナスになる家ってあります。このような家は、すごく魅力的だと思いますが、10年目以降は売電収入がなくなるため、蓄電池フルに使っても0円がリミットですし、太陽光と蓄電池は、平均して20年程度となりますので、その後は、安くても電気代がかかります。例えば、50年暮らすとして、この家が建物のみで4000万円だとしましょう。

維持費が電気代のみと仮定すると

4000万円ー50万円(最初の10年のマイナスの電気代)+0万円(次の10年は蓄電池などで0円を実現)+300万円(高性能で最後の30年は年間10万円を維持)

で50年間の支払額は4250万円としましょう。

※本当は他にも修繕費やらかかりますが、家の購入費用と光熱費のみを考慮します。

今時、高気密高断熱の建売はほぼ皆無ですから、注文住宅になり、高気密高断熱仕様を選ぶと、3500万円程度は覚悟しなければならず、太陽光と蓄電池、外構費用はほぼ必須と考え4000万円を算出しました。(私が実際に〇条工務店で伺った金額を参考にしております。)

比較として、築10年程度の比較的高気密高断熱仕様の中古住宅を購入し、太陽光と蓄電池を搭載したパターンを考えてみましょう。

10年前の中程度の高気密高断熱だと当時2500万円くらいで購入できたので、中古市場では半額程度で売り出されます。仮に建物代が1250万円だとしましょう。

これに新築同様の太陽光と蓄電池を300万円で搭載すると、1550万円になります。

さらに最高性能の内窓を家中の窓に100万円で設置するとします。

合計1650万円になりますが、内窓をつけるだけで、断熱性能は劇的に向上します。

詳しくは以下を参照。

断熱に詳しい方からすると、全然違いますが、

Ua値という断熱の指標で見ると

〇条工務店の新築:Ua値0.23

中古の内窓付き:0.49

(我が家の築13年の中程度性能の内窓付)

※Ua値については以下を参照

メーカーのシミュレーションは一般の使い方とかけ離れているので、私の実際の使い方で比較すると、年間の光熱費の差は多くても5万円程度です。

私の場合、基本家に常に誰かいるので、いる人の部屋だけを、いる時間のみ局所冷暖房しています。お風呂なども浴室暖房を使っていますし、我慢はしていません。

それでもUa値0.49レベルになると、光熱費はだいぶ抑えられるため、年間の光熱費はそこまで変わりません。

では中古住宅なら50年間でいくらになるでしょうか。

1550万円+0万円(最初の10年は売電と買電の収支が0)+50万円(次の10年は蓄電池などで年間5万円を実現)+450万円(高性能で最後の30年は年間15万円を維持)

よって、50年間の累計額は2050万円となり、建物代と光熱費だけで見れば、半額にすることができます。

家を買う人は実際に住んでみないと分からないと思いますが、電気代って結構な金額ではありますが、ある程度高気密高断熱になってくると、そこまで高くならないです。そして、もし共働きになれば、そもそも在宅時間が短くなりますし、私のように1日中在宅の場合でも、〇条工務店の新築と大きく差はでません。

確かに全館暖房などが実現できると快適だとは思いますが、やはり人がいない部屋や人がいない時間帯に家を暖め続けるのはもったいない気がしますし、私は例え〇条工務店に住んだとしても、やはり電気代を節約すると思います。

電気代を節約すれば、Ua値による光熱費の差はどんどんなくなります。

むしろ冷暖房が不要な春秋の時期は、高断熱高気密だと室内が特に夜間に異常に暑くなり、冷房が必要なケースがあります。とにかく冷暖房を使わない限り、光熱費は、断熱性能に関しては、どの家でも一緒になります。

実はココがみそで、結局性能の高い家に住んだ場合の光熱費の差額は、6月下旬から9月下旬の3か月と、11月下旬から3月下旬の4か月に発生するのですが、その他の5か月間はほぼ同じになるんですよ。そして、冷暖房時期の7カ月についても涼しい日や暖かい日が結構含まれており、日本国内でも多くの地域では、夏場の猛暑日は合計して1か月あるかないかくらいですし、東北や北海道や高地エリアでなければ、冬場も本当に寒い日は合計して1か月くらいです。

しかも多くの方が実際は、ほぼ無断熱の家や低断熱の家でも過ごしており、光熱費も抑えています。

私の住んでいる築13年程度の中古住宅(中断熱)+内窓で、夏場は基本26~27度、冬場は20~22度をキープして年間の冷暖房費は5万円程度です。

試算ですが、同じことを〇条工務店の高気密高断熱住宅で行っても年間光熱費は少なくとも2万円はかかります。

せいぜい3万円の違いなんです。

節約意識の高い人は高気密高断熱住宅に住まない方がいいと思います。

初期費用で多くお金払って、いい家建てたけど、結局節電してしまうので、そのメリットを最大限に活かせず、購入時に払った分の費用を全く回収できないからです。

かと言って、性能の悪いローコスト住宅を買うのも違いますし、築古の中古だと、性能が低すぎて、生活の満足度が大きく下がります。

本サイトでは度々説明しておりますが、結論としては、

かなり割安になっている築浅の中古住宅のうち、比較的高気密高断熱の住宅を見つけ、

内窓をつけて暮らすのが一番費用面では安く済みます。

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