戦いに強くなりたいなら筋トレだけでは不十分!武道か格闘技の習得が必須です!

確かに強くなりたいのなら筋トレは必須です!しかし、筋トレだけでは決して強くなれません。物騒な世の中ですので、いざという時に自分や家族を守れる強さがほしいと思うのは当然のことです。特に男性は、純粋に強さにあこがれることも多いと思います。

強くなりたいと思った時に多くの人が、筋トレを始めます。なんとなく筋肉がつけば力もつくし、強くなるだろうというイメージです。そりゃ筋肉がないよりはあるほうが強いですが、あくまで強さの1つの目安です。

例えば野球で例えれば分かりやすいですが、筋トレだけしていても野球は強くなりません。もちろん野球に強くなるためにある程度の筋肉は必須ですので、ほとんどの方が筋トレをしていると思いますが、それ以上に技術練習が必須です。素振りやボールの受け取り方、ピッチングなどの基本動作を何万回と繰り返し、体に動きを覚えさせるのが何よりも大切です。

強くなりたいのなら、相手が急に殴る、蹴る、物を投げるなどをしたときの避け方、受け止め方、攻撃の方法、防御の方法、投げの方法、寝技の技術、タックルの方法、タックルの切り返し方法、パンチ、キックなどの打撃技術、ステップの方法などなど、数多くの技術を習得する必要があります。どんなに力があっても避け方を知らないと攻撃をする前にやられてしまいます。

これは英語学習にも言えることですが、そもそもの前提を勘違いしているのですね。

英語ができる=単語を多く知っている、文法をマスターしている、例文を沢山知っているなどではないのです。英語ができるとは、普段の生活や仕事などで、英語を使ってコミュニケーションが円滑に進められたり、相手の言うことを理解したり、自分の意見を伝えたりすることができることです。このためには、実践で、どのような時にどのような表現を使うのか、自分の意見を伝える練習などがいります。実は英語の習得は無意識の反応が非常に重要になります。英語が聞ける、話せる人は、毎回頭の中で翻訳しないですし、意識してすべての単語を聞きとり、文法的な解釈で理解して、自身の意見も日本語でまとめたものを英語にするなどという途方もない作業はしていません。すべて無意識に行っているのです。日本語で考えると分かりやすいと思います。無意識に相手の言うことを理解し、無意識に口から自分の意見が出てくると思います。もちろん考えながら話すと思いますが、考えていることは伝えたいエッセンスであり、それをどのような単語や文法を使って話すかは無意識に行っているということです。

戦いの強さにも全く同じことが言えます。相手が右手で殴ってきたら左に避けてとか、キックが来たら、何センチより近い時はキャッチするとか、掴みかかってきたら、体を後ろに引くとか、様々な知識が必要になりますし、それを知っていても実践では使えません。スポーツと同じで何万回も同じ動作を繰り返して、無意識に体が反応するまで鍛える必要があります。

筋肉の量=強さとは、単語力=英語力のように非常に短絡的な解釈で、筋トレで手に入れることができる強さは筋力だけです。自ら暴力をふるうなんて動機の方は皆無だと思いますが、護身術のため、いざという時に大切な人を守るためなどの動機で強さを求め、筋トレに励んでいる方は多いと思います。

しかしながら、本当に実践向きの強さを求めるなら、空手や柔道などの武道や、柔術、キックボクシングなどの格闘技を学び、より実践に近い練習を積んだほうがはるかに早く強くなれます。しかも、格闘技等を学びながら筋トレしたほうが、より実践に必要な筋肉が分かり、効率的に筋トレできます。

例えばミドルキックですが、筋トレで重たい重量を上げることができる方は、自分のキックの破壊力は相当なものだと自負して、ミットやサンドバッグに蹴りを入れておりますが、ほぼ間違いなく弱いです。キックで相手に衝撃を伝えるのは、ほんの一瞬です。筋トレみたいに200キロの重量をゆっくりの動作で持ち上げたり動かしたりするような動作と全く違います。相手に接触する瞬間だけに大きな衝撃を加えることができればいいのです。相手を破壊するのに、継続的な力は必要ありません。悪い例えになりますが、高速移動の自動車がモノにぶつかるとき、何秒もかけて押すような動作ではなく、ゼロコンマの一瞬で衝撃を相手に伝え、モノなどを破壊します。

プロの格闘家のミドルキックなども最大の衝撃は800キロ程度になると言われています。体重70キロほどの選手でも簡単に800キロ相当の重さの蹴りを放つわけですから、筋トレで200キロを移動させられる力とは衝撃の大きさが違うのです。別に70キロの選手が800キロのものを動かせるわけではないです。全身の筋肉を総動員して、上手に連動させて、一瞬の蹴りの衝撃に全部の力を集中させて一点をぶつけるから800キロの力になるのです。ヘビー級になれば1トンも軽く超えます。筋トレでスクワット300キロを持ち上げても、キック力が500キロ程度なんてざらです。

逆にスクワット80キロ程度のプロ選手が700キロのキックを放つことも多々あります。筋肉量でいえば、圧倒的に少なくても、強い蹴りで相手を倒すことが可能です。強い蹴りを打つためには何万回も蹴りの練習をしてフォームを微調整して、足先から頭のてっぺんまでの筋肉の連動を体で覚え、回転の方法、力の入れどころ、相手との距離感などのすべての要素を無意識に理解して、一瞬にすべての力をかけるという練習方法が必要なのです。

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