コスパ良く高断熱住宅を購入する方法!

住宅を購入する時、ハウスメーカーを選ぶ時に何を重視すべきかですが、ずばり断熱性能です。

断熱性能は、購入後何十年と住むにあたり最も生活に影響を与える要素の1つです。

断熱性能が良いと、家は夏も冬もエアコンで一定の温度を保つことができますので快適に暮らせます。また断熱性能が良いので少ないエアコンの風で家じゅうの室温管理ができるので、電気代を安くすることができます。さらに、家をずっと一定の温度に保つことで結露の発生を防いでたり、温度差が少ないことで家が傷むことを防いでくれます。これらのメリットから住む方の健康にも良い影響を与えます。

つまり断熱性能が良いだけで、維持費が安く快適で健康的な暮らしができるだけでなく、家自体も傷まずに長持ちするわけです。

他の何にも優先して断熱性能を上げるべきだということがお分かりいただけたでしょうか。

購入時は、ハウスメーカーの標準仕様の断熱性能を比較し、どのメーカーの断熱性能が良いか比較しましょう。なぜ標準仕様に拘るかというと、最もコスパの良い商品になるからです。どのメーカーでも高断熱化はオプションでできると思いますが、追加料金がかなりかかりコスパが悪くなります。どのメーカーも標準仕様の場合、同じ材料を大量発注し、依頼する施工会社も標準仕様の商品なら慣れているため、安く施工を引き受けてくれますが、高断熱化した商品になると、追加部材等も割高で仕入れることになりますし、施工も特殊になるため割高になります。結局断熱が得意でない会社に高断熱化を依頼するくらいなら、最初から高断熱な標準仕様を提供している会社に依頼する方が安く高断熱住宅が手に入ります。

分かりやすい例でいえば、ケーキ屋さんにお饅頭を作るように依頼するようなものです。ケーキ屋さんは、いつものケーキを作るならば、お店に材料がすべてそろっていますので、既存のボールやオーブンなどを使えるので、設備費は追加で不要ですし、材料もいつも頼んでいるところならば、安く仕入れることができます。対してお饅頭の場合は、材料が全く異なるため、個人的にスーパーなどで調達することになり割高になります。また普段作らない饅頭のために蒸し器を新たに購入したり、専用の機械が必要になったりと設備費も割高になります。もしくは自店で対応できないと判断し、他店から購入したものを渡してくるかもしれません。もちろんどの場合においても、お饅頭店で買う方が安くなることは明確です。

同様に断熱に力を入れていないハウスメーカーから高断熱商品を購入するよりも、最初から高断熱を標準としているハウスメーカーから購入したほうが割安になるというわけです。

この記事を読まれている方は、断熱に興味をお持ちで、既に他の多数の記事も読まれていると思いますが、断熱性能を示すUa値をランキング別でまとめた記事が多数あると思います。但し、この方法で住宅会社を選ぶことは非常に危険です。

近年は、高断熱が一般消費者に浸透している関係で、多くの消費者が高断熱に高い関心を持っています。そこで、各ハウスメーカーも高断熱に対応した商品を作っており、アピールをしております。例えば、あなたが、あるハウスメーカーを訪問し、何も相談せずに、見積を依頼すれば、基本的にはそのメーカーが最も得意とする標準仕様の住宅の見積を作成するでしょう。しかし、もしあなたが、高断熱に興味があると伝えれば、ハウスメーカー側は高断熱商品の見積を作成するでしょう。

実は多くのメーカーにとって高断熱商品というのは主力ではなく、サブ的な位置づけの場合がほとんどです。

試しにタマホームの標準性能の家と高断熱な家の性能と価格を比較してみましょう。

標準:木麗な家  35坪1500万円 Ua値0.51

高断熱:笑顔の家 35坪2900万円 Ua値0.23

主力商品は明らかに木麗な家で、販売数も圧倒的に多いので、コスパ良く、性能の比較的良い家を低価格で購入することができます。

笑顔の家は、高断熱で有名な一条工務店のUa値0.25を超える超高断熱ですが、お値段もかなり高めです。

もともとタマホームは高断熱住宅を得意とするメーカーでないため、笑顔の家を選ぶのはコスパが良いとは言えません。もし高断熱を得意とする一条工務店で35坪の家を購入すれば

一条工務店 アイ・スマート 35坪 3150万円 Ua値0.25

笑顔の家とほぼ同等の断熱性能の家がタマホームよりも250万円も高くなるため、一見割高感があります。但し、一条工務店の場合、全館床暖房が標準でついていたり、タイル外壁や太陽光・蓄電池が格安オプションで付けられるというメリットがあります。えがおの家は標準で4.98キロワットの太陽光がついていますが、一条の場合、250万円程度で10キロワットの太陽光と7キロワットの蓄電池が付けられますし、タマホームでは追加で100万円以上するタイル外壁がほぼ標準でついてきます。このへんを考慮すると見た目の価格は高めですが、一条工務店の方が結果的にコスパは良いように思えます。気密性なども圧倒的に一条工務店の方が優れている可能性が高いです。結局標準で高断熱住宅を多数施工しているところは、コスパ良く高断熱住宅を建てられるというのが結論になります。

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