新築より中古住宅が向いている方の特徴

世間一般では、家を買ったというば、新築を購入したと思われるのが一般的で、中古を買ったというと、一気に関心がなくなってしまうようです。

私の感覚では、結婚、出産、住宅購入は人生の3大イベントだと考えていますが、結婚で例えるなら、新築は初婚、中古は再婚という感覚です。

私は全く再婚も中古住宅も悪いとは思わないですが、世間一般の感覚では、住宅購入は結婚同様に損得で考えるものではなく、最も納得のいく家を損得に関係なく選ぶというのが良いと考えられているようです。

よって、もし私が、家はコスパ重視で中古にしたなんていうと、多くの方から「一生に一度の大きな買い物で妥協したくない。」「他人が使った家に住むなんて考えられない」「そんなにお金に困っていない」「他人が手放した家や土地は縁起が良くない」「欠陥住宅かもしれない」「新築は大幅な値下げをしているが、中古は売主が個人。大抵お金に困って手放す例が多いので、値下げを要求しても通らない、もしくは相手に要求しにくい」などなどのデメリットを言われる。とにかく中古は受けが悪い。意地悪な人は思い込みで、私が何も言っていないのに、〇〇さんは金銭的に余裕がないから中古にしたなどと周りの方に言ったりする。中古の受けが悪いのには、2つの理由がある。

1.単純に多数派と違う選択であり、多くの人が中古を選ぶことが理解できない.変わり者だと認定する.もしくは、お金がない家庭だと見なされ、社会的な立場で下に見る傾向がある.

2.中古住宅は、新築と比べ安く売り出されている場合が多く、新築を買った人から見ると、同じような家を安く手に入れてずるいと思われる.特に大型分譲地の中古は、周りも同じような家を新築で高く買っており、僻みの対象になります.例えば10年前に、3000万円で売り出された建売をみんなが同じように購入して、10年後、そのうちの1つが中古で1800万円とかで売り出されたら、どう思うかということです.普通に35年ローンを組んでいたら10年後の皆さんのローン残債は2200万円程度残っていると思います.ということは、この中古を買った人は、今まで10年一生懸命ローンを払い続けた人のローン残額よりも安い価格で同じ家に住み始めるわけです.なんとなく僻んでしまう人が多くなるのもわかります.

この話を聞いて、周りからどう思われようと、どう考えても同じ家を安く買えるなら中古がいいでしょ!と思える方なら中古が適していると思います.

もちろん中古を選ぶ方の多数派は、新築に手が届かなく、仕方なく中古を選んでいる方です.新築を買えるほど余裕があるのに敢えて中古住宅を選ぶ方は本当に少ないです.どう言われても世間では変わり者と見なされます.

ただし、この変わり者が私は正しいと思っています.

実は新築を購入した方の8割が後悔していると言います.設備のこと性能のこと、立地のこと、色々意見が出ますが、全て金銭的な問題に集約できます.もし皆さんが新築を中古並みの価格で買っていれば、このような不満も出ないはずです.要は、高いお金出して、一生で一番大きな買い物したのに、思ったより満足度が高くないから、その拍子抜けで不満が炸裂するわけです.

多くの人が家を買ってから、このような後悔を抱き、住宅の勉強を始めます.そして、特に新築を勢いで買った方に多いですが、同じ価格で買える高性能住宅や同じ性能の中古住宅が破格の価格で売り出されている事実などを知り、より後悔するわけです.

つまり、新築より中古住宅が向いている方は次のような方です.

1.買い物は価格で決める傾向が強い方

2.損したくない気持ちが強い方

3.住宅にこだわりがなく、ある程度、設備や間取りに妥協できる

4.人が使っていたとしても綺麗ならば気にならない

5.人と違っていても気にしない

日本人は同調圧力がすごいので、周りに流されず、自分が中古がいいと思ったら突き進んでください。

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