気にしている人は非常に少ないと思います。
むしろ軽量鉄骨を売りにしているメーカーは、日本トップのメーカーばかりで、木造よりブランド力もあり、あらゆる点で優れていると思われがちです。
実際軽量鉄骨の住宅は、原材料費が高くつき、技術力も必要なため、ローコストで作ることは不可能です。
しかし、高いから性能も良いと判断するのは誤りです。
この世の中には高ければ高いほど品質も高くなるという法則がありますが、結構な割合で高い割に粗悪品とか、自分には必要のない機能を持って高いものが山ほどあります。
はっきり言います。
軽量鉄骨の最大のメリットは
・空間を広くとれる
・頑丈
・白蟻に強い
の3点のみです。
逆にデメリットは沢山あります。
・高い
・断熱性能・気密性能が低い
・壁内結露のリスクが高い
・リフォームが困難
・錆びると極端にすべての性能が落ちる
・何かとメンテナンスに費用がかかる
軽量鉄骨ならば柱が頑丈なので、30畳とかの空間を柱無で開放的に作ることができます。
よくCMですごく広いリビングなどが映りますが、あれは軽量鉄骨でないとできません。
また、鉄は頑丈なので、地震などにも強く、家自体が長持ちします。
法定耐用年数も長いので、木造に比べ平均して長く暮らすことができ、中古でも高く売れる傾向があります。
また柱を白蟻にやられる機会がほぼないので、白蟻対策のメンテナンスが安く済みます。
木造の最大の大敵は白蟻なので、これはかなり大きなメリットです。
次にデメリットですが、とにかく住宅価格が高いです。
これは鉄自体が木よりも高いことと、製法が複雑なので技術料が高くつくことが挙げられます。
また、鉄は木よりも熱を通しやすいので、全般的に断熱性能が低いです。また隙間が多くなるので気密性能も低くなります。各社対策しておりますが、木造と同水準にするためにかなりコストがかかるので結局高くつくか、ケチると冬寒く、夏暑い住宅になります。
また皆さん容易に想像できると思いますが、鉄は冷えやすく、すぐに水滴がつきます。
もし、住宅に少しでも隙間があれば、そこから真冬に隙間風が吹き、鉄は冷やされます。そして室内はエアコンで暖められているため、その温度差から結露が生じます。
その結露水は付近の木や断熱材に浸透し、腐っていきます。そして鉄も錆びていきます。
そうなると急速に劣化が進み、家が一気に駄目になります。
また、軽量鉄骨の住宅は工法が複雑で、基本的に間取りの変更はできません。そして一般的な大工は工法を理解できないため、メーカーに依頼しないとリフォームどころか修繕もできません。
とにかく高くつきますし、自由に家をカスタマイズできません。
そして様々なものが軽量鉄骨用に作られているため、地域の安い工務店に修理も頼めず、高いハウスメーカーに依頼する必要があるため、すべてが高くつきます。
以上が軽量鉄骨のメリット、デメリットです。
これを読んだら多くの人は木造が良いというと思います。
私は、相当お金に余裕があるか、家を広くしないのならば、木造の方が安くて、満足のいく家を建てられると思います。
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