騙されないで!高気密高断熱住宅の罠!

1-6.断熱性能・気密性能関係

最近流行っていますよね。高気密高断熱住宅!
営業の方は、光熱費が半分になるとか、年中快適に過ごせるとか言いますが,期待しているほど
光熱費は安くならないことを理解しましょう。
特に共働きで家にあまりいない人にとってはかなり効果が限定的です。

ある矛盾があるんです。
高気密高断熱住宅は建物・外構・手数料だけで、3000万円近くすることがザラです。いまどきのローコストでは、1800万円位で家が建ちます。
さて、一般人では、3000万円はかなり高額ですよ。だって土地も入れたら、4000万円超えることがほとんどですからね。ローコストなら同じ条件で2800万円でいけます。
この差額1200万円は大きいですよ。毎月光熱費1万円さがっても、年間12万円の削減で、元をとるのに100年かかります。
というより、こんな高い家買えるのは大抵高所得世帯ですが、高所得な家の多くは共働きで家にいないんですよ。平日は18時過ぎに帰ってきて、朝は8時に出かける。夜は、7時間寝るとしたら、正味7時間しか起きている時間はないです。しかも寝ている時は、寝室にいますし、他はほとんどリビングでしょう。各部屋に点在して寝たりするのは、子供が思春期の頃だけなので、10年弱です。
しかも、休日は、イベントも多く、外食や買い物などに出かけていると平日同様に家にいない時間があると思うので、どんなに高気密高断熱にして家じゅう暖めても、あんまし意味ないし、そもそもエアコンつけなくてもいい時間が多すぎるんですよ。これだとローコストとそこまで光熱費に差はないし、もったいないですよ。いくら光熱費安いって言っても、不在の時も含め24時間暖房する理由はないですし。巷のシミュレーションでは、10~3月の6か月は一日18時間暖房するとか、設定温度24度とか、みんながやらないようなことをして光熱費を誇張しているので、全くあてにならないです。
大抵このシミュレーションを作るのは、高気密高断熱を売っている会社ですし。
つまり、相当金に余裕があるか、ほぼ24時間在宅している人でなければ、3000

万円払う価値はないです。1800万円の家で充分快適に過ごせます。
よく考えてください。購入時に1200万円分も多く住宅ローン組んだらそれに対して35年ローンの金利がさらに上乗せされるので、安くても総額1400万円分くらいの支払いになりますよ。今のローコストレベルに住んでいる方のブログなどをかなり調べていますが、北海道とかでなければ、春秋は12000円程度、夏は15000円程度、冬は高くても25000円程度です。年間に直せば安くて17万円、高くても20万円くらいの人が多いです。それが高気密高断熱になったらどうなるか。春秋は同じく12000円程度です。だって空調使わないですから、断熱も気密も関係ないです。夏は14000円程度、冬は18000円程度でしょう。顕著に違うのは冬です。といってもピークの12~2月のみで、高くても数万円の違いです。高気密高断熱だと年間15~18万円程度になります。あれ!?ほとんど一緒じゃんって思われた方、それが正解です。せいぜい年間5万円くらいの違いになります。そして長く住んでも50年くらいの方が多いでしょう。そうすると、生涯で250万円くらいの節約になるだけで、全く元が取れません。
おいおい!営業の人と話が違うぞって言われそうですが、残念ながら真実です。彼らのシミュレーションは、夏冬は24時間空調して、かなり寒がり用に冬は常に22度をキープとか、夏は常に26度をキープなどという超快適空間を想定しているからです。この状況ならローコスト住宅は夏光熱費が4万円、冬は7万円とかになりえます。高気密高断熱なら、夏2万円、冬3万円くらいにできるでしょうから、確かに、年間で15万円くらいの差になり、50年続けると750万円くらいの差になります。彼らは非現実的に100年とかの比較をして1500万円の差がつくから、初期投資で1200万円払っても得だとかいいますがね。まあ、現実は、家にいない時間が多いので空調は消しますし、冬も18度くらいで過ごしている方が大半なので、常時そこまで暖かくなくてもいいでしょう。むしろ、冬そんなに寒いなら代謝が悪い可能性があるので、運動したほうがいいです。

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