玄関土間の断熱が非常に重要です!

冬場玄関付近が寒いと感じるなら原因は2つあります。1つ目が玄関ドア、2つ目が玄関土間です。玄関ドアの断熱強化は

で詳しく対策を説明しておりますので、今回は玄関土間の断熱強化となります。

最近の新築では、床下に床断熱か基礎断熱かで異なりますが、断熱材が充填されており、冬場でも足元が冷えない造りになっています。私の実家では、真冬に床が氷のようにキンキンに冷えていたので、つま先立ちで廊下を移動していたものです。今の私の家では、75ミリのグラスウールが床下に充填されているので、床は暖かいのですが、玄関土間は無断熱で冬場は凍えるように寒くなっています。土間があまりにも冷えているため、真冬に部屋を暖房していると玄関土間が結露するんですね。びっくりするくらいにびしょびしょになっており、かびの温床になりますし、非常に気になっておりました。またせっかく温めた空気が、玄関土間で冷やされているかと思うともったいない気もしておりました。玄関ドアを断熱強化しても、玄関土間で冷やされていることがストレスでこの度、断熱強化に挑戦しました。

リフォーム内容は以下の手順です。

0.まずは土間を綺麗に掃除する。

1.30ミリのスタイロフォームを敷き詰める。

2.隙間ができると、土間とスタイロフォームの間が結露する可能性があるため、隙間をすべて気密テープでしっかり固定する。

3.2.5ミリの合板を乗せる。滑りにくくするため、接合部だけでなく、多くの箇所に気密テープを           貼る。

4.最後にタイルカーペットを敷く。

この手順で玄関が驚くほど暖かくなります。土間という空間ではなく、靴で移動する半室内空間のような場所になります。乳児がいるご家庭では、ハイハイする赤ちゃんが頭から土間のコンクリ―トなどに落ちて大けがする可能性もございます。

但し、雨の日や土汚れが足についた時に、そのまま玄関に入ると玄関のカーペットがびしょ濡れになってしまいます。その対策として、玄関の屋外側に屋外用のマットを設置しておきます。こうすれば、外のマットである程度足を綺麗にしてから玄関に入ることができるので玄関カーペットが汚れることを防ぐことができます。

タイルカーペットは取り外しも容易で洗うことも容易なので晴れた日に洗って天日干しすれば、また新品のように使えます。土間の掃除って、デッキブラシでこすって、水で流して乾かすという過程が結構大変だったりしますが、タイルカーペットにすればむしろ掃除が楽になりました。

では具体的にどれくらい熱貫流率を下げることができるのか考えてみましょう。

もとの土間が無断熱6の熱損失だとすると、スタイロフォーム30ミリで1.2まで抑えることができます。我が家の土間の面積が2.2平米なので、(6-1.2)×2.2=10.56の熱損失を防ぐことができます。我が家の表皮面積は300平米ほどなので、10.56÷300=0.035程度のUa値の改善が見込めます。

結構なUa値の改善だと驚いております。今が0.49程度なので、0.455となり断熱等級6(Ua値0.46以下)の仲間入りができます。

体感としても冬場かなり暖かくなりました。なぜか廊下が寒いといつも悩んでおりましたが、玄関の土間を断熱改修するだけでここまで改善するのかと驚いております。

ご興味がある方は是非お試しください。

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