意識して不健康になる人がいないように意識して健康になることも難しい。
無意識に不健康になるように無意識に健康を維持することはたやすい。
さて健康とはどのような状態だろう。
健康は定義が難しい。
体や心の悩みを抱えていない状態=健康というのがよさそうである。
つまり、頭痛が慢性的にするとか、ずっと気持ちが晴れないとか、食欲がずっとないとか、もしくは病気を患っているとか、そのようなトラブルがないことが健康である。
私は健康と呼吸は似ていると思っている。たまに意識して深呼吸したりするが、常時意識することはできない。大部分の時間は無意識で過ごすので、正直健康な生活も無意識にできなければほとんど意味がない。
良くあるのが、テレビでトマトが良いと聞いて、急いでトマトを毎日買って食べることだ。だいたい数週間で飽きて、もとの生活に戻る。納豆なども同様だ。
大多数の人は、健康に興味があるが、結局健康を分かっていないので、表面的なことしかできない。
そもそもどのような状態を維持したら健康になるのかをまずは理解しないといけない。
人間の体は必要な栄養素の吸収できる量が決まっていて、毎日その量が満たしていれば、体はフルに活動できる。そして体に害になる物質をできるだけいれないようにする。これらの成分は機能を阻害するからだ。
そして、運動をして、筋肉量を増やし、血行の流れとリンパの流れを良くします。
体には、その他にもホルモンの流れがあります。ホルモンは心と深いつながりがありますので、ストレスや楽しい気持ちなどに敏感に反応します。
ホルモンは血液やリンパの流れを司り、これらの流れが良くなると、食べ物の消化も良くなり、栄養が体に行き渡ると、気持ちも落ちつき、流れがさらに良くなり、より良い栄養吸収ができると好循環になります。
逆に、ストレスが溜まり、ホルモンの働きが悪くなると、血液の流れが悪くなり、栄養の吸収が悪くなり、お腹を壊したり、必要な栄養をうまく吸収できなくなり、体の働きが悪くなり、食欲がなくなり、それにより血行が悪くなり、そのことがホルモンに影響を及ぼし、ホルモンの働きの悪さがより血行を悪くし、栄養吸収が悪くなり、どんどん不健康になっていきます。
この話を聞いて察しの良い方は気づいたと思いますが、たまに健康に良いものを食べてもほとんど意味がないんです。
この良い流れを作って、何十年と綺麗な良い流れを保つことで、体の健康が維持されます。
とっても悪い流れができているからだを良い流れに変えるには数年かかりますが、一時的な健康生活では、ほとんど変わりません。
健康とは、受験や仕事などと違い終わりがあることでもなければ、生活に負担のあることであってはいけないのです。
なぜなら、食事や睡眠、もっといえば呼吸のように常に行うことであり、死ぬまで続けることだからです。もし、健康を維持することを常に意識して、生活の負担になっているのでしたら、生きるために健康になるのではなく、健康のために生きているようなものです。
そして、99%以上の方が、この生活を続けることができません。
まれに、意志が強い方もおられ、例え、苦労しても、常に意識することになっても、おいしくないものを健康のため何十年も食べ続けたり、毎日欠かさず、サプリを飲んだり、嫌いな運動をいやいや続けたり、好きな食べ物を我慢し続けたりしている人がいます。
本人は、これらの行為により健康で長生きできると信じて頑張っているようですが、なぜか短命な人が多いように思います。
このような行為は、日々見えないストレスとなり、健康にとって最も大敵であるストレスを常に抱えることになります。
また、健康のために色々犠牲にするとストレスをため、定期的にドカ食いしたり、嫌いなものを食べることで消化の働きが悪くなり、胃腸の調子を崩したりと、健康な体になるかと思いきや不健康な体になってしまうのです。
これは本当に不思議なことですが、健康な生活を意識すると不健康な体になってしまうのです。
では一体どうしたらいいのでしょうか。
まず食事です。
どのような食事が健康に良いのかは、本当に人それぞれです。
確実に言えることは、
「食べ過ぎない」
「多くの食材をバランス良く食べる」
「食べた後で胃もたれしたり、頭痛などの不調が出る食べ物は控える」
「カップラーメンやポテチを含めたお菓子などのジャンクフードのように、明らかに
体に悪いものは食べないようにする。しかし、大好物があるなら、たまに食べるくらいは
ほぼ健康に影響がないので、嗜好品として楽しむ」
鉄則は
健康法を続ける時は、なるべくシンプルな方法で、生活の一部にしてもストレスにならない範囲で、無意識に習慣化できる行為に限定すべきです。
最後に私が行っている健康法を簡単に紹介します。
・寝る前に春ウコンの錠剤は1~2粒飲む
・できるだけ野菜をふんだんに使った手軽な料理を持っておき、定期的に作る。
私は、納豆にネギ、しょうが、みょうが、ごま、かつおぶし、大葉、のりを
たっぷりかけて、最後にみそとお酢をかけてしっかり混ぜて食べます。
・日々ちょっとした動きを意識する。
例えば、座っている時に足を上下してふくらはぎを伸ばしたり収縮したりする。
首を回す。お腹をひっこめたりふくらませたりする。肩甲骨を伸ばしたり、縮めたり
する。手をグーパーグーパーする。背筋を伸ばす。肩をすくめる。
・ゆっくり深呼吸をする。
数えればきりがないですが、習慣化すると、どれもやっていると気持ちが良くなったり
満足できることばかりなので、苦になるどころか、これらをやらないと物寂しくなります。
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