折角安く手に入れたマイホームも入居後のお手入れを怠れば、一気に劣化し、修繕費も嵩みます。
実は新築住宅を購入した人の多くは、入居後のお手入れについて無頓着だったりします。
一見、新築の方が汚したくないという思いから一生懸命掃除するように思えますが、ほとんどの人は最初の１年くらいしかやらないんですよ。２年目以降は汚れていく一方です。
悲しいかな、新築は入居日が１００で、あとは下がっていく一方なんです。どんなに掃除しても汚れや傷は蓄積します。入居者にとってはストレスですよ。人間、貯金などもそうですが、増えていくものにはやる気を出しますが、どんなに努力しても減っていくものにはやる気を失います。また高い価格で購入した新築が劣化していく様を見る訳ですからストレスも半端ではないです。徐々に新築の状態を保つことは無理だと悟り、あまり熱心にメンテナンスをしなくなります。
一方中古住宅を買う人は、そもそも住むことで損をしたくないという感情が強い人だと思うので、損をしないためにメンテナンスをすると思うんです。
例えば、水回りの配管などのメンテを怠ると詰まったり、腐食したりして何十万もかけて交換する日が近くなります。
そのような損失を避けるために日々の掃除を頑張る方が多いです。
中古の場合は新築と違い購入時点で１００ではないです。むしろ前のオーナーが雑に扱っていると、入居時で３０ぐらいかもしれません。しかし、日々掃除を頑張ることでむしろプラスになるんですね。床や壁などの汚れを取ったり、ＤＩＹで新しい収納をつけたり、中古の場合は、入居者の努力で家がどんどん改善していくんですね。
さらに設備等も古くなっているので、大事に使って、長持ちすれば、その分得した気分になりますし、買い替えもその都度最安値で自分の希望する最新の設備を選ぶことができるので、楽しみも多いです。
新築なら入居時にセットで割高な設備を一気に導入されるため，最初はすごくテンションが上がりますが、１年もすれば慣れてきて、さらに設備を劣化していく一方なので、やる気が出ません。
但し、中古住宅でメンテを怠ると悲惨なことになります。
ただでさえ経年劣化が進んでいるので、一気に傷みが進みます。
修繕の時期が早まるので、修繕費が嵩み、結局高くつきます。
よく中古住宅は修繕費などで高くつくので結局新築より高くつくといいますが、メンテ次第です。
ここでは、重要なセルフメンテをいくつか紹介しておきます。
・床は少なくとも１週間に１回は拭きましょう。汚れが蓄積すると取れなくなりますし、劣化が進みます。
・水回りは毎日掃除しましょう。特にお風呂はカビが付着すると取れなくなります。
・換気は常時行いましょう。理想は２４時間の第一種換気がついていることですが、第三種のダクトレス換気でも良いです。とにかく窓を開放している時以外はスイッチをオフにしないようにしてください。
家は固体、液体、気体の３種類の汚れで傷みます。
一番急ぎで掃除するのは間違いなく気体の汚れです。気体の汚れは、即時に人体に影響を与えますし、家の構造体に直接ダメージを与えます。室内の湿度があまりに高いと、柱などにカビが生え、そのカビにより腐食したり、カビの匂いに白蟻が寄ってきて、構造体をだめにします。
二酸化炭素濃度が高いと人体に悪影響を与えますし、カビなどが浮遊しているとアレルギーや病気の原因になります。
また料理の匂いなどがこもると衣類や体に付着して、外でも匂います。また人の気分も部屋の気体の状況で大きく変わります。新鮮な空気で生活するのと淀んだ空気で生活するのでは、気分が変わるのは一目瞭然でしょう。
理想は常時綺麗にすることです。
液体の汚れは、少なくともその日のうちに綺麗にしておけば、致命傷にはならないです。
数日放置していると、匂いが発生したり、しみになって取れなくなったり、カビが生えたりします。液体の汚れは、気体を汚す原因になります。
理想は毎日綺麗にすることです。
固体の汚れは、みなさんが一番気にすることです。掃除と言えば、クイックルワイパーや掃除機のイメージが強いでしょう。しかし、固体の汚れは最も後回しで良いです。もちろん食べかすなどは虫が寄ってくるのでその都度綺麗にすべきですが、ほこりや髪の毛は、数日置いておいてもそこまで支障はないです。
そもそもが換気がしっかりできていて、空気がきれいだとほこりも溜まりにくいです。
この３つの汚れを綺麗にしておけば、家は綺麗な状態を保ちます。
そして各設備は、使い方をしっかり理解し、丁寧に扱えば長持ちします。
外壁・屋根については定期的に建てた会社か、地元業者などに無料見積などで状態を見てもらってください。セルフメンテではどうしようもないですが、メンテ時期を逃さないように注意してください。
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