男ならだれでも憧れのマッチョ。でも現実にマッチョな人って少ないですよね。
ジムで筋トレしてる人は山ほどいますが、多くは細い体してますよね。
見た目とは裏腹に重たい重量を持ち上げています。
彼らは,何を目的にしているのでしょうか。
種目を見ている限り、アスリートではなさそうですし,健康づくりにしては、無茶な重量を危険なフォームで持ち上げていますので,目的は間違いなく体作りだと思います。
でも,彼らは,大切な時間を犠牲にしている割にちっとも体が発達していません。
多分10年続けても変化はないでしょう。
さて何が間違っているのでしょうか。
中には、食事が間違っている人もいるでしょう。
しかし、昨今はプロテインも普及し、そのぐらいの知識はある人が大半でしょうから、プロテインは摂っているでしょう。最大の誤りは,筋トレの方法です。
筋肉を発達させるのは,「きかせる」ことが必要です。
実は、重量は関係ないです。まあ、筋肉がつけばつくほど,軽い重量では「きかせる」ことが困難になってくるので,重量を上げざるを得ないですが,「きかせる」ことができるなら、どんな重量でも結構です。
さて、みなさんはどうでしょう。
きっと持ち上げられる最大重量付近を頑張って持ち上げている人が大半です。
重たい重量を10回持ち上げて、達成感半端ない人ばかりです。
きかせられなければ、どんなに重い重量を持ち上げても、筋肉は発達しません。
むしろ腰や肩を壊します。
よく見かけるのは,力こぶを大きくしようと,ダンベルカールを一生懸命している人がいますが,明らかに重たいみたいで,全身を使って、行っています。多分上腕二頭筋はほとんど使っていないでしょう。
まずは、ダンベルを持たずに,ダンベルカールを丁寧に行ってみてください。
このときに,力こぶの部分に小さな痛みを感じますか?感じなければ,きかせることができていない、もしくは、そもそも上腕二頭筋の使い方が分かっていないのです。
まず,二頭筋を使う時,原則肩と肘の位置を固定します。そのままの状態で,前腕をゆっくり上下に移動させます。そして曲げた時に,親指の外側に腕を回します。これを丁寧にできると力こぶに痛みを感じます。
まずは,ダンベルを使わずに、この動きを何回も行い,上腕二頭筋に筋肉痛が起きるまで頑張ります。
これを繰り返しているうちに,上腕二頭筋へのきかせ方が分かってきます。
繰り返していると,重量が足りなくなってきますので,この時に初めて5キロのダンベルを持って同じことを行います。そして10キロ、15キロと徐々に増やしていくんです。
この過程で確実に腕は太くなっていきます。
どの部位では同じですが,はじめは,重量なしで、動作をして、筋肉痛がくるまで頑張ります。
そして、物足りなくなったら重量を持ちます。
多くの人が勘違いしているようですが,筋トレは重量挙げとは違います。筋トレってじつはとっても地道な作業で、同じ動作をとにかくゆっくり丁寧に行い,その刺激が足りなくなったら、ダンベルなどを用いて刺激を強めて筋肉を大きくする作業なんです。
重いもの持ち上げることができたら筋肉がつくわけではないんです。筋肉がついたら結果的に重たいものを持ち上げることはできると思いますが。
順番が逆ですね。重たいものを持ち上げたら筋肉がつくのではなく,筋肉が「きかせる」作業でついてくると、自然と持ち上げる重量を上げる必要が出てくる感じですね。
難しい言葉を使ったら頭が良くなるのではなく,本などを日々沢山読んでいると、知識がついて考える能力が高まり、複雑な言葉を使わないと、頭の良い人は複雑な論理などを相手に伝えるために複雑な言葉を使わないと表現できないことに似てますね。だから、考える力が身についている人は、どんどん難しい言葉を使って,自分の表現力や思考力を高めて新しい難しい言葉を使いこなし、表現力や頭脳力を高めていきます。
逆に,頭の使い方を覚えずに、背のびして,難しい言葉を覚えて使っている人は、その難しい言葉を使う文章自体を理解できていないので,いつまでたっても、思考力や表現力、頭脳力は高まらず、難しい言葉だけは覚えている状況です。
まさに今の大半の日本人の状況ですね。
クイズ番組なんてその典型です。難しい知識ばっかり詰め込んで、考えることを放棄しているんです。
重たいもの=知識
きかせる=考える力
マッチョになる=賢くなる
と考えてください。
つまり,考えることを続けていくと、難しいことをどんどん考えるようになります。そうすると難しいことを考えたり、表現したりするには、難しい概念や言葉などの知識が必要になり,考える行動により、どんどん難しい言葉を覚えていくようになり,賢い人間になります。
それを傍から見ると,難しい言葉を覚えれば賢い人になるって思えてしまうんですよね。浅はかですが。
つまり難しい言葉を覚えることばかりに夢中になり,考える能力は一切身に付きません。いつまでたっても賢くはなりません。
マッチョな人は重たいものを持ち上げているから、傍から見れば、重たいものを持ち上げていたらマッチョになれると思うんです。そして「きかせる」ことを一切しないんです。
実はマッチョになる鍵は「きかせる」ことにあるんです。
まるで、賢くなる鍵は「考える」ことにあるように。
とにかく重量なしで,全身のどの筋肉も、筋肉痛になれるところから始めましょう。
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