筋トレ(筋肥大)で最も大切なことは重さを持ち上げることではなく、筋肉を動かすことだ!

重いものを持ち上げると筋肉が動くのではない。

筋肉を意図的に動かすことで結果的に重りが持ち上がるのだ。

初心者は、フォームを真似て一生懸命重たいダンベルなどを持ち上げていますが、

みんな意識が重りを持ち上げることにいっており、筋肉の動きを意識できていません。

筋トレの目的はずばり筋肉の破壊です。筋肉が破壊できればなんでもいいんです。

別に1キロのダンベルでも筋肉が破壊できればいいのであって、100キロのバーベル使っても筋肉が破壊できなければ何の意味もありません。

めちゃくちゃ細身のパワーリフティングの選手が100キロのバーベルを難なく持ち上げる場面がありますが、実は体の使い方や全身の筋肉の連動等で細身でもかなり重たいものを持ち上げることができます。

スポーツ選手はこのような効率的な力の出し方が非常に上手で、筋肥大なしで効率的に力を発揮します。

本来、無駄な筋肉は本当に無駄なので人間はつけようとしません。

できるだけ楽に物を持ち上げようとします。例えば、物を持ち上げる時に一般人は肘を曲げる動作だけで持ち上げたりすることはしません。足腰を使って自分の体に抱きかかえて持ち上げたりします。胸だけで押すような動作もしないです。足腰を使って全身で押します。

つまり筋トレの動作のように、1つの筋肉だけを意識して物を持ち上げる行為というのは普段しない行為ですし、その動作を日常で使うことはほぼ皆無なので、あまり役に立たないんですね。なので、筋トレ始めたばかりの方は、筋肉を動かしてものを持ち上げる動作が非常に苦手ですし、どうしても全身の筋肉や関節などを上手に使って、持ち上げます。

こうすると重たいものも楽に持ち上がりますが、筋肉はつきません。結局全部の筋肉を使えば、全部の筋肉に満遍なく負荷がかかり、筋肉の破壊の代わりに疲労感がたまります。

筋トレ初心者はこの疲労感から達成感を覚え、筋トレを続けますが、筋肉は成長しません。

多分一生成長しません。このような方は長年筋トレしている人にも一定数おられます。

彼らは惰性で筋トレを続けていて、一生筋肉はつかないと思います。でも、長年重たいものを効率よく持ち上げる技術と能力は身についているので、日常生活ではマッチョより役にたつと思いますが。

筋肥大を目的とする筋トレの場合、とにかく狙った筋肉を動かし、破壊する意識を持ってください。初心者のうちは、重りなんていりません。とにかく最初はフォームを覚え、真似をして動かし、腕や胸などの鍛えたい筋肉に意識を向け、動かすようにしてください。慣れてくると動かすたびに柔らかい痛みが発生し、徐々に狙った筋肉を動かし、破壊する感覚が身に付きます。この動作で筋肉痛を経験するはずです。

しばらくは自重でやっているとだんだん筋肉が強くなっていき、自重では物足りなくなってきます。そこで初めてダンベルなどの重りを用いるようにします。これの繰り返しで物足りなくなったら重りの重さを上げていくと、筋肉の成長に合わせて重りが増えていくのです。

一般的には、重りを増やすことで筋肉が増えると勘違いしていますが、厳密には筋肉が増えることで、その強くなった筋肉を破壊するにはより重いものが必要ということです。

素人は、ついつい勢い余って重たい重量にすぐに移行しがちですが、筋肉の大きさ・強さに見合っていない重りを持ち上げると、自然と全身の筋肉を動員するので無意味な筋トレになります。

あくまで、筋肉を動かし、破壊が効率的に行える重量を選ぶことが大切です。

つまり、重りを持ち上げることで筋肉がつくのではなく、筋肉を動かすことで筋肉がついていくのです。

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