必見!高気密高断熱住宅を購入して後悔する人!

この世界に絶対の正解などありません。人によって価値観が違うため正解も異なるのです。

実は私にとって高気密高断熱住宅に住むことはストレスになります。

この理由はただ1つ!

多くの人も共感してくださると思います。

ずばり、例え光熱費が安くなると分かっていてもエアコンなどはできる限り使いたくない。使うこと自体がストレスになる。

です。

実は、高気密高断熱住宅がお得になるのは、できるだけ多くの時間エアコンなどの冷暖房器具を使用した場合。つまり、全く使わない場合は、高気密高断熱住宅は非常に割高な買い物になるわけだ。

例えば、ローコスト住宅が2000万円、高気密高断熱住宅が2500万円で販売されているとしよう。

両者で冷暖房をフルに使用して、前者は30年で1000万円かかり、後者は200万円しかかからない。差額で800万円も安くなるのに、初期費用は500万円しか違わない。

つまり、30年で300万円も得できるうえに、30年後以後は、毎年光熱費がお得になる。だから高気密高断熱住宅はお得という論調が本当に多いです。

これって一見すると、高気密高断熱住宅はお得というふうになりそうですが、重大な落とし穴があります。シミュレーションが全館冷暖房を24時間、ほぼ冷暖房の季節は行うこと前提ということです。

確かに普段から夏や冬にずっと家じゅう気にせずにエアコンをつけている家庭なら、お得になるでしょう。でも私を含めほとんどの方は、いない部屋やいない時間帯にエアコンをつけっぱなしにすることに抵抗を覚えると思います。私は例え電気代が10円でも100円でも、無駄につけっぱなしにしたくないと考えます。また、快適性もそんなに求めていなく、多少暑い日は扇風機で乗り切りますし、冬も多少寒くても厚着します。薄着でエアコンつけっぱだともったいない気がしてストレスになるので、寒さを我慢するストレスよりも、自分が余分にエアコンを使っていると考えるストレスのほうが大きいのです。

もし高気密高断熱住宅に住めば、折角高性能の家に住んでいるのだからエアコンを使わないと損という考えになります。つまり、使わないとストレスになり、使ってももったいないというストレスになり、どっちもストレスというジレンマに陥るので最悪です。

これは遊園地に似ています。入場券に2種類あるとしましょう。片方は、5000円かかるが、どの乗り物でも100円で乗れる。もう一方は、2000円で買えるが、どの乗り物も300円かかるというものだ。言わずもがな、前者が高気密高断熱住宅、後者がローコストで乗り物代が電気代というわけだ。例え乗り物が安くても、限られた時間で他にも無料で楽しめるパレードや遊具もあれば、レストランの食事などでも十分楽しめる。しかし、5000円のチケットを購入した方は、せっかく100円で乗れるのに乗らないともったいないと思い、沢山の乗り物に多少無理してでも乗るだろう。結局3倍乗れば、価格が3分の1でも同じ乗り物代がかかる。5000円払ってしまうと、別にそんなに乗りたくなくても、乗らないと損した気分になり、100円でも払いたくないと思っても乗ってしまうものだ。高気密高断熱住宅に住むと、本当は、24時間冷暖房が必要でないと思っても、せっかく高性能な家に住んでいるのだから使わないともったいないと思い、ストレスに感じながら電気代払ってたくさんエアコンを使う。もしローコストに暮らしていれば、無理に高い電気代を使う必要はないから最小限の使用にして、ほぼただの電気代で済む扇風機に頼ったり、暑い日は外出したりと工夫して電気代がかからないようにするはずだ。結果的に電気代も安く済むし、ストレスも少ない。

この高気密高断熱住宅のデメリットを解消するために太陽光発電を導入し、電気代を0円にして惜しみなく使いたい放題にする方が増えるのも納得できる。遊園地で言うと、入場料7000円のチケットを買って、フリーパスにするようなものだ。フリーパスになれば、いくら乗っても追加料金はかからないので、電気代を一切気にせずにつけっぱなしにできる。現実には太陽光発電も売電や発電しない時間帯などの問題もあるが、遊園地のフリーパスに近い感覚にはなるはずだ。利用したことがある方は理解できると思うが、このフリーパスが曲者で、今度は沢山乗らないともったいないという感覚に陥り、楽しむことよりもいかに限られた時間で沢山乗り物に乗るかに目的が変わってしまい、結果的にちっとも楽しめない。乗り物になっている時も次の乗り物のことを考えており、今を楽しめないわけだ。確かにフリーパス買ったのに、乗り物にほとんど乗れないなどの事態になったらもったいない。

高気密高断熱住宅+太陽光発電も同じ現象が起きており、いかに発電した電気を最大限に有効に使うか、エアコンの運転方法などを工夫して、いかに安い電気代に抑えるかなどの方法にこだわりすぎて、全く快適な暮らしができていない方が増えてきている。極端な例ならば、晴れた日は、昼に太陽光発電で給湯するお日様エコキュートを利用して、雨の日は、前日の夜間に給湯するという方法だ。太陽光を使えないと、電気を買うことになるが、日中は高いので、雨の日のお日様エコキュートは割高になる。つまり、翌日の天気を前の晩に確認し、エコキュートの運転モードをその都度変えるわけだ。今はお日様エコキュートという商品もあり、昼間に沸かすことに特化した製品もあるが、やはり雨の日は昼間の電力で沸かすので高くなる。この話も、電気を有効活用しようとするあまり、かえって手間が増えてストレスになっている。いつの間にか、快適に過ごすはずの高気密高断熱住宅が、ストレスになることもあるわけです。

万人にこのストレスがあてはまるわけではありません。私もそうですが、幼少期から貧乏性が根付いている方は絶対共感できると思います。とにかく無駄なものにお金は絶対使いたくない、多少我慢できることは我慢して、その分お金を節約するほうが、お金を使って快適な生活を手に入れるより性に合っている方はある程度断熱性能の高いローコストの家を購入したほうが絶対ストレスは少ないです。

ローコスト住宅ならば、そもそもエアコンは最小限使うものという設定のもと、家が安く作られているからです。その代わり初期費用も安いし、毎月の光熱費も住む人が工夫すれば安く済みます。

結論:普段から電気代気にして、エアコンの使用を最小限にしているかつ、お金出すくらいなら寒さ、暑さをある程度我慢する方が幸せという方は、ある程度断熱性能のあるローコスト住宅や中古住宅買った方が絶対幸せになれます。

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