英語ほど勉強環境に恵まれた科目はないですね。ネットでは山のように優良な動画が無料で転がっていますし、優良な書籍もたけのこように出てきています。これだけやる気のある方には恵まれた環境なのに、なぜ多くの日本人は英語を苦手とするのでしょうか。その答えは明確です。英語は数学などと違って、一見習得が簡単そうに見えること。やった気になることが多いこと。実は多くの人は必要ないのに、世間の風潮に惑わされて学習していること。
一見簡単そうに見えるものほど厄介だ。惰性で勉強できてしまうからだ。例えば数学をテレビ見ながらできる人はいないだろう。しっかり全神経を集中させないと全く問題が解けない。しかし、英語となると話は別だ。例えば、好きな洋楽を聞くことも英語学習になるし、適当に車を運転しながらでも英語のニュースを聞き流せばやった気になる。ある人は言う。毎日英語を30分聞き流しているのに全く上達しないよ。またある人は言う。毎日30分オンライン英会話しているのにちっとも成長しない。これは当然だ。漠然と集中せずに英語を聞いていても、全く頭に入っていない。30分のオンライン英会話もほとんどが相手の話をただ聞いているだけということも多い。日本語で考えてみよう。例えば毎日30分雑談したら国語力は上がりますか?もし、何かしながら日本語のニュース聞いていたら頭に入りますか?日本語の場合は、無意識でも聞き取れるので、興味がある話題なら頭に残るだろう。しかし、興味がない話題を聞き流しても全く意味がない。まさに馬の耳に念仏なのである。例えるなら、野球がうまくなりたい少年が、毎日ボールを持ちながらテレビを見ていたり、スイングの仕方も知らず、意識せず、バットをテレビを見ながらブンブン振り回すことに似ている。この少年は,野球に触れている気分になっているだけで全く無意味なことをしている。もし、別の少年が毎日5分、全力でスイングのフォームをYoutubeなどで学び、集中してスイングをしたり,誰かと毎日5分キャッチボールをしたとしたら、ダラダラ何時間もテレビみながら、家の壁にボールを投げたり、ただバットを振っている少年とどっちが成長するだろうか?英語でも全く同じことが言える。だらだら英語を聞き流したり、音楽聞きながら、英単語の書き写しなどをしていたら永遠に英語は上達しない。それよりも集中して5分でもいいから、英語のニュースを聞いたり、Youtubeなどで簡単な英文を再生して、真似して発音するだけでも十分成長する。但し、ここまで英語を集中してできる人はそう多くない。実は大多数の日本人は死ぬまで英語を使わなくても生きていけると確信しているからだ。実際この先の未来に日本がどうなるのかは知らないが、少なくとも、ほぼ全員の日本人が日々の生活で英語を使わないですし、少数の英語ができる日本人も、正直平均で見ればそこまで恵まれている生活はしていない。言い方は悪いが、初学者が英語を極めようと思えば、相当な時間と努力が必要であるが、それに見合った対価を得られる人は本当に少数だ。英語1本で生きていくなら通訳士とかになるのだが、正直割が悪い。より少ない努力で手に入れられる社労士とかのほうが割がいいと思われる。結論、仕事などでどうしても英語が必要な人や英語のプロを目指す人以外は、英語は趣味程度の勉強で充分なのである。なので、目的もなく、ダラダラ英語の勉強をしている人は、やめた方が無難である。英語よりも、自分がやりたい勉強を再度考え、そっちに力を注いだほうが賢いだろう。
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