まず車が必要ならば、新車は検討から外してください。
車を生活の足として考えた時、新車が金銭的にお得になることは絶対にありません。
この世の中の鉄則は「こだわると損をする」です。
逆を言えば、こだわる人が多い商品は、損をしている人が多数いるので、得できる機会が多いということです。
不思議なことですが、家や車など、高額な商品ほど人はこだわりを強く持ち損をしてでも自分のほしい物を手に入れる傾向があります。
例えばパソコンを例に挙げますが、世の中の大多数の人がパソコンを所有していますが、大多数の人はこだわりを持っていません。なので、デザインなどもあまり気にせず、家電量販店で安いものを購入し、壊れるまで使用する人が多いです。
このような商品の場合、そもそも良質な中古は出回っていないですし、中古についても価格で決める人が多いので、状態が良く安い物はすぐに売り切れます。
つまりこだわる人が少ないパソコンは、損をしてでも良い物を買いたいという人の割合が少ないので、お得に買い物ができないです。市場には、相場とおりの新品と質の悪い相場通りの中古しか残っていません。このような商品は新品を買うのが良いでしょう。
では、車に関してはどうでしょうか。
車というのは、日本では一種のステータスになり、家の前に駐車していても、どこかに移動する時も常に他者に見られるものになります。よって見栄や自己満足の観点からも、デザインや車種に非常にこだわりを持っている方が多く、相場より高くても、気にせず購入する方が多いです。
例えば、同じ車種の3年前のモデルが地元のガソスタで100万円で売られていて、行きつけのディーラーでは200万円で売られていた場合、100万円の中古車が明らかに状態の良い車だったとしても新車を選ぶ人が多数というのが事実です。
この時の多くの人の心理は、せっかくお金出して、車を買うのだから自分のほしいデザインやオプションをつけたいと考えるものですし、車などの高価なものは売れば利益も大きいので、自動車メーカーはCMなどをバンバン流し、消費者へカッコいい車に乗ったカッコいい人生観のようなイメージを与えたり、多くのディーラーがかなり丁寧で親切で新車の魅力をバンバン伝える営業をするので消費者は油断しているとすぐに新車に流れてしまいます。
逆に、大手の自動車メーカーは新車で利益を得たいですし、世間が中古に流れると販売台数が低迷するので、中古ではなく新車に乗るようにマインドを誘導している節があります。
お金があるあなたは特別だから新車に乗りましょう~っていう感じですね。
そして多くの人はディーラーで買います。そして、その後もディーラーで買いかえることが多いです。5年後、7年後とかに、買い替えの話を持ち出し、一見高めの下取り価格を提示して
買い替えをさせるのですね。世の中には高年式の良質な中古車が溢れる訳です。
分かりやすくイメージで説明すると、例えば300万円で新車を購入します。このような新車も買った瞬間に販売店などの利益をすべて抜かれ、実質の中古車価値は250万円くらいになります。よって、新古車ならば300万円の車を250万円位で買える可能性があるとのことです。実際新古車も販売店の利益や手間賃がかかるので、実質280万円くらいになってしまいますが・・・・
もっと型落ちになり、5年落ちにでもなれば、100万円位の価値になってしまいます。
ディーラーは80万円位で下取り価格を提示し、かなりお得感を出し、油断しているところで買い替えの新車を最低限の値引きで売って、新車で利益を得るんですね。
そして下取り車はガリバーなどの中古車専門店やオークションへ相場より10万円ほど安い90万円程度で流します。
例えばガリバーなどは、5年落ちの中古車を90万円で仕入れた場合、利益をたっぷりのせて130万円位で売り出します。一般の消費者のもとには、5年落ちで130万円の車が出てくるということです。正直新車と比べれば破格に近い安さです。ガリバーなどの大手は、他の中古車屋と比べ価格は高めですが、品質もしっかりしていますし、整備もしっかりしますし、保証も充実しています。距離走っていない5年落ちならば、平気で10~15年乗れます。大切に消耗品を交換すれば、新車と大差ない車も多数あります。
これは、まさに新車に重きを置かれる車だからこそ生まれる状況です。
新車を買う人は間違いなく損をします。その分メーカーやディーラーは大きな利益を得ます。
例え、中古を買ってもガリバーなどに手数料を多く取られますが、それでも日本では中古車を嫌う傾向にあるので、そもそもの中古車の相場が破格なんですね。
私はアメリカでも中古車を買った経験がありますが、日本とは全く事情が違います。
アメリカ人は新車も中古もたいして違いを感じていないんですよ。中古車でも質の良いものは新車に近い価格になりますし、例え20万キロ走っていようが、20年前の車だろうが、走れる限り売れます。20年落ちの30万キロ超えのトヨタ車を25万円で購入し、1年2万キロほど走って、売ったところ、なんと30万円で売れました。アメリカでは基本個人売買が主流なので、売買において手数料もかからないですし、中古車の相場も高いですし、年数や距離が相当でも価格は落ちないんですよ。
アメリカを知ってる人なら、いかに日本の中古車市場がお宝の山か分かると思います。
実際、最近は海外でも日本の中古車の破格さに気付いて、輸出に多額の費用を払ってもお得だと分かり、個人輸出業者なども多数参入している状況です。それでもまだまだ日本の中古車は安いのに、当の日本人の多くはこのことに気付かず、せっせと新車を買っては、良質な中古車を安価な価格で提供しているわけです。
つまり、日本人が見栄や自身の楽しみのために車に多額の予算を投下し、その利益がメーカーや販売店だけでなく、海外への輸出業者や外国人にまで分け与えられているわけです。
生涯で何回車を買い替えるかは分からないですが、田舎などで一家に常に2台保有していて、7年置きに買い替えたとしても、50年で計14台車を購入することになります。
毎回新車を買う人と中古車を買う人では、1台当たり平均100万円の差があると仮定すると、1400万円の違いになります。
気づいている人は中古車を買い続け、他の人より1400万円節約できることになります。
少なくとも30%程度は稼いだお金の一部が税金や社会保障で控除されると考えると、
1400万円の手取りを稼ごうと思うと、2000万円稼ぐ必要があります。
もし年収400万円の人なら、5年分の労働になるわけです。いいですか?生涯新車に乗りたいと考えている人は5年間の無賃労働を強いられているのと同様なんですよ。
日本ではこのような仕組みが多数あります。
次回は中古住宅の闇についても説明します。
もし車の購入を検討している人がいましたら、興味本位でも結構ですので、以下からガリバーに問い合わせて中古車の良さを 体感してみてください。
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