住宅購入バイブル③



中古物件は築20年を過ぎると資産価値が0円になると聞きますが、実際の市場では全くそのようなことはありません。ざっくり築20年の建物は、ローコストだと500万円、ハウスメーカーだと700万円くらいすると思います。単純に土地が1000万円だとすると販売価格は、1500~1700万円くらいが多いです。そして築20年を超えてくると、クロスや床などもだいぶ汚れてきて、水回りも交換時期なので、場合によっては300万円位かかることもあります。さらに屋根や外壁の劣化が起こっており、補修に200万円ていどかかることも。合計500万円かかるとしたら、例え、1500万円で購入しても、2000万円かかります。またリフォームには住宅ローンが使えない場合や使えても、ローン減税の対象外だったり、様々な補助金はなかったりで、200~300万円ていど新築と比べ損です。また中古の場合は、新築より仲介手数料等の諸経費が100万円くらい多くかかることも多々あり、結局1500万円で手に入れた物件でも、2100万円程度かかるうえに、補助金や減税で200万円損したとすると、新築建売2500万円と200万円しか違わないという結果になってしまいます。それなら新築がいいですよね。

じゃあ、もっと古ければどうかというと、例えば築30年超えた物件などを見てみると、もはや新築とくらべものにならないくらいひどい物件だらけです。正直築30年超えのほとんどは外れ物件で、間取りの悪さも性能の悪さも劣化もすべて金かね揃えている強者ばかりです。確かに土地価格の1000万円ていどで買える物件も多く、住むことはできますが、近い将来確実に500~1000万円程度の費用が発生する可能性が高いです。しかもトラブルが続く可能性が高く、苦労します。私も古い物件を数多く回りましたが、あまりに不便な点が多く、費用面でも30~40年住むことを考えたら、絶対に損すると思いやめました。このへんから、私は住宅の購入価格だけでなく維持費も含めたトータル価値を考えるようになりました。



コメント

タイトルとURLをコピーしました