一条工務店HUGmefam(ハグミ―ファム)の徹底解説と実際の見積額公開

大人気の一条工務店さん!業界一といっても過言ではない高気密高断熱!そして性能の割に価格がお手頃ということで、日本全国で大人気です。主力商品はアイスマートですが、正直庶民からすれば高い!高所得者からすれば、他の大手ハウスメーカーと同価格帯でかつ性能は抜きんでているため悩むことはないのでしょうが、私のような庶民は、もともとローコスト住宅の新築ですら厳しい。私の相棒はいつも中古住宅!という私でも手が届く商品が2023年から発売しております!

その名は・・・・・HUGme

この商品は一条工務店45周年記念で作られた完全規格住宅で100パターンの間取りから選んで建てる商品です。価格はなんと1490万円からというので、最初は目を疑いましたよ!もはや一条工務店さんではなくローコスト住宅と並ぶ価格帯!

しかしながら、価格を抑えた代わりに断熱性能や設備もだいぶ抑えています。

一条工務店さんを選ぶ方の大半は断熱性能重視なはず!しかしながらHUGmeの最大の欠点は壁の断熱材が薄いこと!なんと89ミリしかありません。EPSという断熱材を使用していて、一般的な建売で使われるグラスウールの1.2倍程度の性能はあるというが、今時建売でも壁の断熱材100ミリが多いので、実質あまり大差がないのが現実。アイスマートはグラスウールの1.8倍程度の性能を誇る高性能ウレタンフォームを190ミリ使っているので差は歴然です。単純に計算すると、HUGmeとアイスマートの壁の断熱性能は3倍程度違うことになります。実際建てた後で断熱強化が最も難しいのが壁と言われており、ここが弱点になることは致命傷です。

そんな欠点を解消したのがHUGme fam(ハグミ―ファム)になります。

壁の断熱材の厚みが強化され、EPSが140ミリとなっています。これでもなお、アイスマイルは1.8倍上になりますが、だいぶ差は解消されております。実際ハグミ―のUa値は0.53、ハグミ―ファムのUa値は0.38といわれており、上位グレードのアイスマイル0.38、アイスマート0.25に近い数字になっております。

ざっくりですが、ハグミ―1500万円なら、ハグミ―ファム1650万円、アイスマイル1800万円、アイスマート2100万円といった感じですかね。

見たところ、ハグミ―ファムとアイスマイルの断熱性能はほぼ同じです。違いは、床暖房などの設備がオプションか標準か、ほぼ完全規格か注文に近いかの違いになります。この差に150万円の価値を感じるならアイスマイルでしょうし、さらに最上位の断熱を求めるならアイスマイル一択でしょう。

ただハグミ―ファムで床暖房オプションしても坪2万円程度で60万円くらいで追加できますし、間取りなどにそこまでこだわりなければハグミ―ファムのほうがお安くお得に購入できます。

ここからは実際のハグミ―ファムの仕様と実際の見積額を見てみましょう

間取りは至って標準的な建売と同様です。一条工務店さんはデザインよりも機能性や性能重視ですので、デザインを求める方には不向きです。私の意見としては、非常に使い勝手がよくシンプルなデザインで飽きがこなく、スペースを最大限に利用できる間取りだと思います。

外観はよくある一軒家という感じですね。ただ、建売やローコストの場合サイディングという安物の外壁材を使用しておりますが、ハグミ―ファムはタイル外壁を標準で採用しています。これはかなり高価で、ローコスト住宅などでオプションでお願いすれば100~200万円はかかるのでコスパ最強です。

高断熱な家の宿命ですが、壁が分厚い分、室内スペースが狭くなってしまいます。昔の家って壁がペラペラなので結構広く感じるんですよね。LDKを最大限に広く取り、南面に大きな掃き出し窓をつけているので日当たりも良いです。また洗面所にクローゼットを隣接させているので、洗濯物の収納や着替えがまとめてできてすごく便利な間取りです。

2階はもっとシンプルですね。廊下のスペースをほとんど最小限にして、部屋数を多く取っています。家族が多い家庭にはうれしいですね。夫婦も各自の部屋を持つこともできそうです。

断熱重視になるとどうしても窓の数が減ります。一部の工務店などでは断熱性能を上げるために窓の数を最小限にするところもありますが、窓が少ない家って暗いですし、狭く感じてしまうんですよね。開放感って重要だと思います。

屋根は太陽光一体型を想定しており、目いっぱい搭載できるようになっております。正直10キロ以上搭載できるのが標準っていうのは神ですよ。しかも蓄電池もついてくるので、電気代がただどころではなく売電で毎月黒字です。その分ローンの一部に回せば家の維持費がかなり下がります。

気になるのが断熱性能ですよね。

壁も床も天井も一般的なハウスメーカーの高断熱仕様並みになっています。正直高断熱仕様にしてもこのレベルを満たしていない会社も山ほどあります。Ua値0.38が公式な値ですが、実際はもっと高性能なようです。

一条工務店は自社で設備も開発しているので、キッチンやお風呂は自社製品です。安く高性能を実現しています。同価格帯の家よりも高性能な設備が手に入ります。

特に浴槽がすごくて、実際私も実験しましたが夜間で2度程度しか温度が下がらなかったです。

さて気になる見積ですが、ざっくりまとめると

建物代1870万円

申請費:44万円

付帯工事:120万円

太陽光・蓄電池:210万円

土地:1000万円

その他費用:18万円

予備費:100万円

すべての合計が3750万円となります。

土地を除いた総額は2750万円です。

これはすべて含めた金額なので、2750万円払えばUa値0.38で高性能設備付、全館床暖房付、太陽光10.5kW、蓄電池付の最強の家が手に入るわけです。いかにコスパが良いかは次の資料で分かります。

やはり、結構かかりますね。この性能や設備を鑑みれば安いんですが。結局土地付で3750万円で購入しても、駐車場や庭やフェンスなどの外構工事に200~300万円かかったり、入居後の家具家電などで100~200万円かかったりと結構大変なわけです。多めに見積もって4000万円のローンを組むとすると、変動で当初金利10年間0.5%、10年以降が1%で計算すると、最初は82000円程度の支払いになります。

しかしながら、太陽光と蓄電池の力で月々の電気代が年間平均でほぼ0円に近づいてきて、さらに売電の影響で年間25万円分くらいは、つけないときよりも手元にお金が残ることになります。これを毎月のローン返済の足しにすると、なんと月々6万円で暮らせちゃいます。

土地が1000万円程度というのは地方の話か、都心部でもかなり郊外の話になると思うので、万人がこの金額で建てられるわけではないと思いますが、簡単に賃貸と比較すると、この広さの新築の借家ならかなり性能の低い建売賃貸でも10万円以上はかならずかかります。つまり、賃貸と比べればぶっちぎりの高性能住宅に住みながら、毎月4万円も貯金できるわけです。しかも45年返済になっていますが、この4万円を貯めて置けば、10年で500万円にもなりますので、そのお金で繰り上げ返済していけば、30年以内の完済も可能です。完済後は無料で住めますし、もし売るとなっても一条工務店の家なら土地値+建物代で売れるので、かなりのキャッシュが手に入ります。

私も数多くの新築を見てきておりますが、コスパ、性能だけで見れば、一条工務店は他社を圧倒しております。

最後にざっくりの話になりますが、ローコストの建売の高性能グレードに一条工務店レベルのオプションや性能を追加したら、金額はいくらぐらいになるのか想定してみましょう。

工務店でUa値0.34程度の家を作っているところですと坪単価56.5万円がありますので同様の34坪で1921万円が建物価格になります。この時点で一条工務店と100万円以上開きがありますが、

その他に

申請費用・諸費用・付帯工事:150万円

一条工務店と同様の全館床暖房:150万円

太陽光10.5キロ、蓄電池:350万円

タイル外壁:100万円

カップボードの購入や設備のアップグレード(一条工務店並みにする):200万円

その他諸経費:100万円

で合計がおおよそ2971万円になり、これに消費税を加えると凡そ3250万円になります。

もちろん値引きが入ることが予想できるので、大盤振る舞いで250万円ひいたとしても

3000万円なんです。限界まで値引きしようとハグミ―ファムより250万円程度は高くなるんです。

これが今の新築業界の現状です。

しっかり数字で計算すると、金額で見れば一条工務店は他社を圧倒しており、気づいている人は一条工務店一択になっているわけです。大局的に見れば、一条工務店の一人勝ち状態です。

住宅購入で悩んでいる方は、一度は絶対に一条工務店も検討したほうが良いです。極端に他社と違うところを見ることで、自分の家に対する価値観を再確認する良いきっかけにもなるのです。

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