〇〇工務店の過大広告の罠を暴いてみました!

最近急上昇の某工務店の高気密高断熱住宅は大変魅力的であり,冬も全館床暖房でかなり快適そうです。しかも、既存の低断熱住宅と比較すると光熱費が年間30万円違うとか聞くのでかなり魅力的です。彼らの言い分はこうです。ローコストと比べると、建築費が800万円ほど高くなるが、30年で光熱費が900万円安くなれば、結果的にトータルでは安く済みますよ。というんですよ。しかも冬は家じゅう暖かいのですから、快適かつ安いって最高ではないですか?ここで騙されたあなた!何がおかしいのでしょうか?私も最初は当たり前みたいに信じていたのですが、巧妙な罠が仕掛けられています。みなさん考えてください・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

では答えを行きますよ!そうです。30万円も光熱費節約できるためには、冷暖房費だけで、30万円以上低断熱住宅の人が払う必要があります。冷暖房をフルで使うのって、6~9月、12月~3月のせいぜい7か月くらいですよね。6月上旬は使わないかもしれませんが、この期間に冷暖房で30万円ってことは毎月4~5万円冷暖房に使うってことですよ!?一般家庭なら破綻しそうですし、絶対節電しますよね!?正直、統計データがありますが、4人家族の平均的な冷暖房費は6万円とのことです。まあ、この数字が妥当ですよね。私の家も毎月の電気代がガスが別で冷暖房除くと7千円程度で、夏場のピークが1万3千円、冬のピークが1万8千円ぐらいで、これは8月と1月で他の月の暖房や冷房はもっと安いです。うちは節電志向なんで、年間5万円いかないくらいの冷暖房費です。でも別に全く不便でも不快でもないです。夏は、1階はほぼ24時間冷房で27度設定ですし、冬もLDKは起きている間はつけっぱなしで、21度くらいにしています。他の部屋も必要な時は気にせずつけています。そもそも家のためとかいいながら、人がいない空間を暖め続けることがエコだとは思えませんし、別に劇的に快適になるとも思えません。さらに某工務店にしたからと言って、この冷暖房費が0円になるわけでなく、せいぜい5万円が2万円になるくらいでしょう。これなら年間3万円の削減で、30年で90万円の削減です。さらに、同じ使い方をしたらの話で、全館冷暖房したら、間違いなく5万円以上かかります。だから結局高くつくんです。
なら30万円節約できるって嘘かよ!って思いますが、条件が書いていました。ほぼ1年間、一日18時間複数のエアコンをつけっぱなしにして全館冷暖房することを想定していました。低断熱の家でこれをやれば、恐ろしいくらいの電気代になりますが、だれがこんな愚かなことをしますかね?私も生まれてこのかた、どうしても廊下やトイレなども寒くないようにしたい!そのために1800万円余分に払っても良いとは思ったことはありません。それよりも800万円安く済むなら、夏や冬に厚着したり、お風呂に浴室暖房したりと工夫して快適に安く済ませる方法を模索したいですね。某工務店からすれば、この洗脳のような宣伝により、高い建築費用をもらえるのですから良いのでしょうが。まあ多くの人は35年ローンを組みますので、35年分の利息もさらにかかるので800万円以上になりますがね。おっと!これはもう一つの罠ですね。今払う800万円と30年かけて支払う900万円なら今払う800万円のほうが高いんですよ。例えば現実的な話をしましょう。確実な話をするために30年固定金利で住宅ローンを組むとすると、年利1.2%です。しかも800万円余分に借りるので、この800万円が減り始めるのは20年目に入ったへんからです。それまでは毎年800万円にフルで1.2%の金利がかかります。分かりにくいですかね。例えば3000万円を30年借りると、毎年100万円ずつ減りますよね。もし800万円少なく2200万円にすると、、どちらも残額が800万円になるまでは、3000万円借りた方が毎年800万円多く残額が残っており,それに対して1.2%の金利を余分に払う必要があるんです。いやいや、住宅ローン控除1%があるぞ!って言いますが、例えば、最長13年控除受けられたとしても、この13年は、差の0.2%の金利16000円が13年間かかり、およそ21万円かかります。その後7年間くらいは、1.2%フルでかかり、7年で672000円かかります。そして最後の10年は800万円が0円になるので、それに1.2%が毎年かかると、48万円かかります。合計1362000円の利息がかかり、900万円より多くなります。初期費用は、光熱費より額面の額が100万円すくなくても、結果的に多くかかるという罠です。また、某工務店は、実際は全館床暖房の光熱費に多額の費用がかかることを隠すために、太陽光をほぼ標準仕様としております。初期費用はさらに200万円多くかかり、月の光熱費を安く見せております。
この状況だと、最初の10年はいいんですよ。だって住宅ローンが多額でも、住宅ローン控除がたっぷり戻ってくるし、売電収入もあるしで、しかし、10年過ぎた頃から両方の収入がなくなり、住宅ローンのみがドシンとのしかかってきます。しかも、床暖房や太陽光やら、設備がてんこ盛りなので、いろんなものが故障しまくり、光熱費が安くても、金食い虫になります。買った時は気づかないですが、設備もローコスト水準なので、痛みが早く、修繕費もかかります。
これらをすべて勘案したところ、私は築10~15年程度の半値以下になった、ある程度高断熱な中古住宅を安く買って、節約しながら生活するのが、最もお得な方法だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました